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1頭1頭が主人公で感動の物語がそこにはある。TVアニメ「ウマ娘 プリティーダービー」紹介します。皆一緒にうまぴょい!しようぜ

 さて、今回は私的2021年冬アニメランキング1位にさせていただき、もはや伝説と言っても過言ではないウマ娘プリティーダービーシリーズ紹介させていただきます。ちなみに私の愛馬はトウカイテイオーです。衝撃的な2018年の1期アニメ放送から3年。アプリも遂にリリースされ爆発的人気を得ているコンテンツになります。

先ずは1期の公式HPからイントロダクションです。

これは異世界から受け継いだ輝かしい名前と競走能力を持つ“ウマ娘”が遠い昔から人類と共存してきた世界の物語。
田舎から都会のトレセン学園に転校してきたウマ娘・スペシャルウィークは、チームメイトたちと切磋琢磨しながら「日本一のウマ娘」の称号をかけて<トゥインクル・シリーズ>での勝利をめざす!

 当初の1期の第一話の最初の数十秒の印象を未だに覚えています。テレビで観ていて、いきなり主人公と思わしき女の子が尻尾と耳が生えているのを観て「なんじゃこりゃ」の一言を放ちました。そしてレース場で入っているのは馬は馬であっても主人公と同じく尻尾と耳が生えている可愛い女の子達が走っているのではありませんか。「遂に日本は馬を擬人化しやがった!」こう思ったのもめっちゃ覚えております。(当時はそれ以外に馬を擬人化したのを知らなかったです)そして、勝った女の子がなんかアイドルのライブみたいなの始まるじゃないですか。「はい?????」絶対この衝撃度は今後も忘れないと思います。(元々私がこれを観ようと思ったきっかけが、制作会社が私が好きなP.A.WORKSと主役級の声優さん達が豪華だったので観ようとしたのがきっかけです)最初は意味不明で今後どうなるかわからな過ぎておどおどしておりましたが、そんな気持ちは杞憂でした。

結局このアニメは何なのかと言うと史実に基づいたスポコン超強めのコメディアニメ

 このアニメに出てくるウマ娘は実際に現実のこの世界で活躍した名馬たちが基になっております。1期は特に主人公のスペシャルウィークサイレンススズカに脚光を当てています。(上がスペシャルウィーク、下がサイレンススズカ)

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 何度も言いますが、ウマ娘は史実の馬を基に作成されております。なので、出場したレース、順位など史実に沿っています。それだけならまだしも、生い立ちや競馬ファンが思わず笑ってしまう部分も存分に組み込まれております(解説の細江純子さんや武豊さんなどスペシャルゲストも登場)。スペシャルウィークで言いますと、アニメではウマ娘の母親がスペシャルウィークを生んだ直後に亡くなって人間の母親に育てられたという設定です。親元を離れ入学した時には自分以外の初めてのウマ娘に会って嬉しくなり、いろんな娘に話しかけたりとコミュ力が高いです。これは史実でも同じで、母馬を亡くしその後は乳馬と人間の手で育てられたということで他の馬よりも人懐っこい性格になりました。この頃から多くの乳を飲んでどんどん体重が増えていきました。これはアニメでも大食いの性格を表しております。また、スペシャルウィークは史実ではとあるレース以外全て3着以内という圧倒的実力を持っております。そのレースが京都大賞典というレースでアニメでは食べ過ぎて太りすぎて負けてしまい、史実も人生で一番体重があったときのレースで再現されております。アニメだからの展開というわけではなく実際の対決にストーリーも組み込ませての話しの構成、他にも勝負服の意味だったり、ライバル馬のことだったり、とにかくいろんな馬の史実とアニメの関係を知り合いから聞いていて(当時のオグリ世代と言われている時でよくレース場に行っていたとのことです)ここで書いていたらとんでもない量になるくらい教えてもらっています。その方曰く、「ウマ娘は本当に凄い。作りこみ過ぎている」とずっと言われております。(言われたことを思い出すために馬のことを調べてたらウマ娘の耳の装飾品も右耳が雄、左耳が牝と更に知らないこともでてきて検索が止まらなかったです)
 勿論史実を知っていれば面白さは上がりますが、私がこういう色んな馬の事を知ったのは2期終わってからのことです。競馬知識なくても問題ありません。私だって競馬の馬と言ったらディープインパクトしか知りませんでした。他の馬はどこのどなたかもわからない馬でした。そんな初心者でも1期から楽しめます。
 アニメでもしっかりとした同じ世代のウマ娘を登場させてライバル関係、それぞれの悩み、成長するための友情、努力、真っすぐな気持ち、好きなモノを前にした嬉しそうな顔や耳、尻尾がピョンと跳ねたり、トレーナーと二人三脚で練習を積み重ね、手に汗握る展開もあれば悲しみや悔しみ、挫折いろんなモノを観ているうちに不思議とウマ娘というのに愛らしさを持つようになり、様々なモノが組み込まれています。ライバル達と一緒に走るためにお互い努力し合い、いざ一緒に走れることに喜びを覚えつつ、絶対に負けたくないという想いも強いです。皆が勝ちたいという思い(信念)が全開で感じ取られますし、圧倒的存在感の威圧感、徹底的なマーク、「逃げ、先行、差し、追い込み」とそれぞれの作戦、レースの立ち位置仕掛けるタイミング、走りながらの心理戦と手に汗握る展開が待ったなしです。

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 そしてそれが終わった後のウイニングラン……ではなく、アニメではウイニングライブというファンへのお返しということで歌って踊ることもされます。ここでもファンに夢を与えるというレースにライブにとなんだこのとんでもない夢を与える職業は!?
 スポコン強めとは言いましたが、ギャグ要素も取り入れています(主にゴールドシップのせいかも)。それこそ大食いのこととか、馬に技をかけられたり蹴られまくるデリカシー皆無の金欠トレーナー(人間ですので普通は死にます)、ツッコミ不在のボケ合戦、ウイニングライブでやらかしたり世間の反応だったり、彼女たちも真面目にそういうことをしているので思わずクスッと笑ってしまします。

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アニメファンだけではなく競馬ファンを魅了するのは史実+IFが入っている

 これだけ人気なのはアニメファンはを取り込むのは勿論競馬ファンからも人気があるからです。その理由の一つとして史実だけではなく、このアニメにはIF(もしも……)も入っています。『日本ダービー』史実では大差で優勝しましたが、アニメでは当時のルールで参戦出来なかったエルコンドルパサーを出場させております。その結果もIFではありますが、理由もしっかりとあります。気になる方は是非調べてみてください。他にも、サイレンススズカはレースで骨折するのですが、アニメはきついリハビリで見事に復活しておりますが、史実ではそのまま安楽死になったということです。ウマの骨折は選手生命の危機。アニメでは皆に支え合って全力で走る恐怖を克服し大復活したレースですが、この時の大歓声は当時のファンがもしサイレンススズカが復活して大活躍していたら…という願いがあって制作されていたと思います。そもそもこのアニメ自体も世代(親子)を超えて同じ時間を過ごしていますので、現実では不可能な夢の対戦も行いますし(OVAの第13話なんてウマ娘を知った私ですらなんだこのラインナップはと驚く豪華さなので、現実馬を知っている方したらどんな感じなのでしょうね)どの界隈でもあるIFの話しをうまく体現されていると思います。

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兎に角にもウマ娘1期を是非とも視聴されてこの世界観をまず味わって下さい。

第二シーズンも変わらず、むしろ更にパワーアップしたお話しがここにある(各話の感想まとめ+ネタバレあり)

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 それじゃあ本番の2期の話しに行こうじゃないですか。ここまででもだいぶ文字数がいってるけど知らん。そして語るにはどうしてもネタバレが必要ですしご了承ください(どうせ1期でも2期のネタバレしてたし問題ないよね)。過去最高にネタバレや展開を話しますが、知っていても感動する話なので気しないです。見所ポイントも多くて書くこっちも大変です。
 それじゃあ先ずは2期のイントロダクションです。公式HPから

これは異世界から受け継いだ輝かしい名前と競争能力を持つ
”ウマ娘"が遠い昔から人類と共存してきた世界の物語。
シンボリルドルフに憧れ、無敗の三冠ウマ娘を目指すトウカイテイオーと、名家の誇りにかけて、天皇賞連覇に挑むメジロマックイーン。二人はライバルとして、親友として、お互いの夢をかけて<トゥインクル・シリーズ>を走り続ける!

 2期の主人公は可愛くてかっこよくて明るくて元気っこで僕っこで夢に純粋で髪を下すとお姉さんぽくなって素敵で観ている方に勇気を与えてくれてめっちゃ可愛いトウカイテイオーです。(スペシャルウィーク?知らんなそんな賢さGで何かと人参ばかり手にしたり食ったりして大食いが取り柄の1期の主人公は)その他にもメジロマックイーン、ライスシャワーにも脚光が浴びます。(下の画像は上からトウカイテイオー、メジロマックイーン、ライスシャワー)

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 コホン、先ずは謝罪を。あのですね、2期が始まる前のうまよんも一応見ていたのですよ?でも1期から3年経ってアプリも当時は出る出る詐欺でアニメよりアプリを早くしろという声がめっちゃ多いときっすよ?ぶっちゃけ登場キャラほとんど忘れての2期でした。始める時に覚えていたキャラで顔と名前が一致していたのはスペシャルウィーク、サイレンススズカ、ハルウララ(YPだからウララ覚えてた)だけでした。観ていて思い出した時の感想はテイオーはカラオケで歌っていたキャラ、マックイーンなんかは反撃で目を攻撃するキャラとしか覚えていなかったです。他のスピカのキャラもなんとなーく覚えていた感じです。
 そんな状態でもすぐに一気に心を掴まれました。そこはもう1期と変わらない寧ろお話しの展開がパワーアップしております。泣けました。

トウカイテイオーというウマ娘に感動し始めたのはアニメ始まって直ぐです

 私自身幼稚園から中学3年までは水泳を、小学5年生から中学卒業まで野球を、と今思うと中々ハードスケジュールでスポーツをしていました。(これに毎週書道教室もですしね)なので努力というのがどれだけ大変で才能や運というのがどれだけ残酷なのかよく知ってるつもりです。だからこそスポコン物は大好きですし、今回の2期の話しは私の涙腺に大きく刺さりましたね。

小さい頃に皇帝シンボリルドルフの走り・功績に憧れテイオーは無敗の3冠ウマ娘になることを夢見て人一倍の努力しております。アニメが始まった時には1冠取得した状態、そこから残りの日本ダービーと菊花賞を獲るところからスタート。日本ダービーも制し、残りは菊花賞だけとなったところでのウイニングライブでそれは突然と起こりました。激しい歌とダンスの最中に少し左足を庇うようにしたところをトレーナーは気づき、病院で診てもらうと骨折しておりました。神様も悪戯はここから始まります。完治しないと菊花賞は出場させないというトレーナーとの約束をし辛いリハビリが始まります。サイレンススズカのところでも書きましたが、ウマにとって骨折は選手生命の危機になります。チーム内でもテイオーのためにいろいろ考えてくれたり、トレーナーもテイオーの夢のために寝る間も惜しんで自分のことを考え込む姿を目撃するテイオーの瞳には…………
 三冠ウマ娘ではなくなったテイオー。菊花賞を見ていたテイオーは”このレース展開でならイメージでは勝つことができた”悔しくて涙するテイオーと同時に顔をあげるとそこには団子状態で最終コーナーを走っている他のウマ娘は全員「テイオーなんかに負けない。テイオーが出ていればなんて言わせない」というその場にいない強敵に勝つために想いを持って走る。それを感じたテイオーは全員に応援し、勝ったウマ娘、負けたウマ娘、見ていたテイオー自身、皆涙を流し無敗の3冠ウマ娘の夢はここで途絶えました……

 スポーツするには切っても切れない縁である「怪我」。陸上、水泳、球技、武道。ウマ娘も例外でなく、どんなに才能がある人でもけがをすると変な癖がついて元のパフォーマンスまで戻るのに相当な努力が必要なはずです。テイオーも骨折からのリハビリ、そして目の前で途絶える夢はどんな気持ちなのか私には知る由がありません。夢を掴むチャンスが無くなるのですからね。悔しいのか、哀れなのか……これまでのレースでもテイオーは自分の夢を追いかけるのに夢中だけだったかもしれませんが、それが多くのファン、多くのウマ娘にテイオーのようにと憧れを抱いていたからこそ菊花賞では皆が泣きあえた結果になったかもしれません。テイオーは自分がどれだけの人物なのか知らなかったと思いますし世間(人間とウマ娘それぞれ)の評価なんて知りえないですからね。

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 ”無敗の3冠ウマ娘”ではなくなってしまったトウカイテイオー。菊花賞の帰りに新しい目標である”無敗”へのチャレンジしまう。そこで同入学時期のずっとお互いをライバルとして認識し切磋琢磨していた同じチームのマックイーンと天皇賞・春で戦うことを決めます。それは最強のステイヤーとして名を馳せるマックイーンの目標である天皇賞・春連覇という夢に待ったをかけました。同じチーム内で入学当時からお互い意識した関係。無敗のテイオーか連勝のマックイーンか。出場が決まってから一言も喋らないようにし秘密の特訓で足りない部分を補い、観衆の前に姿を直前にはお互い挑発して世間が注目をする天皇賞(春)が始まったのです。

 もうこの時はただただただただ熱かったです。どっちが速いのか白黒はっきりつける。ライバルだからこそ負けたくない。片方は無敗という記録を残したままの天皇賞を迎え、片方は偉大な連勝という記録に向けての天皇賞を迎え、それがお互いライバルというとんでもない展開です。上に書いたお互いの挑発も「負けても泣かないでください」というマックイーンの言葉に「ウイニングライブは僕の後ろで踊ってもらう」と返した時はもうニヤニヤが止まらないですし、熱いなぁと思いました。そしてマックイーンが勝った時の悔しがり泣きそうなテイオーはマックイーンの言葉を思い出し、涙を堪えマックイーンに「連覇凄いよ、おめでとうマックイーン」と抱きしめました。これがもう堪らなかったです。マックイーン(ライバル)に対して、無敗のテイオーとしての礼儀ある行動だと思いました。マックイーンもライバルから認めてもらえたという表情もとても可愛いくて美しいモノでした。大舞台で意識していたライバルに勝った瞬間はとても気持ちが良いもので感情は爆発するでしょう。だから普段言わない感謝の気持ちをテイオーに向かって素直に言おうとしたのでしょうね。そしてEDに入る前にマックイーンに分からないように涙をこぼすテイオー、そして「僕、負けちゃったんだね」でEDへ。かー、この演出憎い!ちょっとウルっとしたじゃないか!!

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テイオーで爆泣きする前に先ずはライスシャワーの健気な姿を・・・

 テイオーが3冠でも無敗でも無くなり、何を目指してレースをするのか完全に分からなくなって低迷期に入った時にまぁいろいろあります。マックイーンとテイオーがどっちが攻めでどっちが受けかは一旦横に置いてライスシャワーがかわいらしく脚光を浴び始めます。

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 世間はテイオーが3冠取れなく残念がっていましたが、ミホノブルボンというテイオーと同じく無敗で2冠取ったウマ娘に無敗の3冠の夢を見ていました。ライスシャワー(以後ライス)はこれまでずっとミホノブルボンと一緒のレースに出場しておりましたが、勝てない状況が続き彼女が外で走っている時は変装(?)し追い越そうとずっとつけてきておりました。彼女を追いかて行くうちに、キラキラしているミホノブルボンにいつしか憧れになり、そんな彼女に勝ちたいという思いがありミホノブルボンの3冠がかかった菊花賞で見事に1位を取りましたが、歓声が起こらず皆がミホノブルボンの3冠を見たかったという声しかあがりませんでした。レース後はライスを蔑む声が多くあがります。
 そして世間がマックイーンの圧倒的強さのまま史上初天皇賞(春)3連覇を獲るのではないかと言われておりマックイーンに今勝てる娘はライスだけと言われておりますが、ライスは天皇賞(春)に出ないことを決意します。「ライスはいらない娘なんだ」と。出て勝ったとしても他のウマ娘の夢を壊して、ウマ娘に夢を見ていた人の夢も壊す。「ライスシャワー」という幸せの名前に反して周りは笑顔にならなく喜ばれない。ライスはヒール(悪役)だから不幸にすると、走る意味がないと悟りました。

 これは仕方ないことだと思いましたよ。折角の大舞台で正々堂々と戦って勝ったのに祝福されない、ライスの努力を認められない。ウイニングライブも真ん中に立っているライスではなく2位と3位にウマ娘にしか声があがらない。世間からのブーイング。何を持って走るのか分からなくなりますよ。
 そこからのミホノブルボンの「ライスは私のヒーローだから。怪我をし走ることも諦めかけたが唯一私に勝った強いライスともう1度戦いたい。だから頑張れた。夢は奪われたがそれ以上の夢と希望を与えてくれた」もうこの言葉の件がぶるっと来ました。そして私のヒーローだから天皇賞走りなさいという激励。それを聞いたライスが出ると言ってからのライス用の特殊ED。それがライスのこれまでの出来事の生立ちなのでライスに幸せになってほしいというお兄様やお姉様が多く生まれた瞬間でしょう!これで1週間待たされるこっちの身にもなってください。

 そこからライスがずっとマックイーンに付きまとい経験や能力に劣るならと学校も休んでずっと特訓し天皇賞春の本番精神力を高めて誰もが見間違えるほどのライスがそこには……

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 そしてレースが始まりライスが徹底的にマックイーンをマークして最後の第4コーナー。1位に躍り出たマックイーンの後ろにいるのはライス。観客からは「辞めてくれ!」「またヒールになるのか!」という声。並んだ時のライスの「ライスはヒールじゃない。ヒーローだ」の追い越しそのまま独走しゴール。タイムはレコードを叩き出しそのタイムを観て一瞬喜びますが、観客からは落胆、悪者扱いされ無言で観客に一礼しレース場を後にしようとするライス。しかしマックイーンを始めウマ娘達と数人の観客から拍手され見送られ、待っていたブルボンに「またたくさんの夢を壊してしまいました」「ブーイングはチャレンジャーの勲章」というブルボンの言葉。そこから更に2人の言葉が私の心の中に大きく留まりました。何この娘達健気…!!

 観ていた時なのですが特訓で自分を追い込む姿は圧巻します。勝つためとはいえあそこまで自分を追いつめることができるライスは何者なんだと思いました。アスリートの方々も最高のパフォーマンスの為に調整などはすると思うのですが、ライスに凄いと思ったのは自分を追い込むことでそのパフォーマンス力を上げていることです。よくスポーツ界で「ゾーンに入る(最高のパフォーマンスをするための超集中力。簡単に言うと一番身近だと仕事や勉強に集中していたらもうこんな時間という感覚の超凄いバージョン)」と聞きますが、私は一応大学生の時に心理学を専攻修了しスポーツと健康を副専攻も修了していたのでスポーツ心理学というのを少しかじっているのですが、人がこのような状態に入りやすくするには目標を持つこと、外からの褒美(欲望)ではなく自分の意思(過程)を大事にすること(優勝賞金目指すために頑張る、有名になる、ではなく自分の力がどれだけ通用するのか等)、そして楽しむこと(正の感情)を生み出すことにより入りやすいのです。
 ここからは私の勝手な解釈ですが、ライスの場合は天皇賞春に勝つ・勝ってキラキラした祝福の歓声を……という目標を持ち、そのためには強敵マックイーンに勝ちたいという過程があります。ライスの立ち位置・特訓の状態からしてこの現状では楽しめないと私は思いました。それに比べマックイーンは天皇賞春連覇という目標があり世間から注目株になっているライスにも「自分が勝ったら誰も喜ばない?それは走る前から私に勝ったつもりでいる」と発しています。ライスにも「これで天皇賞は私も本気で走れる」とも。ライスに負けないという過程も、テイオーの時と同じく強敵一緒に走れるという楽しみな正の状態も作れているかと思います。その証拠に最後の調整中「これまでの天皇賞でも一番の気力と体力があります」に繋がったのでしょう。
 更に外的要因である天皇賞春ということ。2度の経験があるマックイーンと初めてのライス。観客からの完成は勿論マックイーンのみ。ホームと言って過言ではないマックイーンと超アウェイなライス。そこからレコードを叩き出せるライスの精神力は半端ないものだと思います。ライスのトレンドマークである青いバラに相応しい姿がそこにありましたし今後とも私はライスを推していきます。(まだアプリではライスのうまぴょい観てない!へたくそでごめんライス)

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それじゃあ一番感動するテイオーの話しに行こうではないか

 いろいろあってテイオーは2回目の骨折も治り、マックイーンと同じ舞台で走ることが決まり、もう1度マックイーンと走れると思った矢先練習中に足を痛めまさかの3度目の骨折。医者からはもう難しいと、世間からも引退だろうと囁かれ、ファンからも何故か今までのお礼を言われる。気にしないように気にしないようにすればするほど周りの声が聞こえてきてチーム内の励ましがあってもテイオーも表面だけ笑うようになってしましました。一人自主練していたマックイーンは心の底からテイオーの復活を望み、恐らく激励のつもりだったのでしょう。ライバルであるテイオーにタイムを測ってもらうことに。そこでは自分だったらとマックイーンと一緒に走るイメージをしていたのですが、遂にテイオーはイメージでもマックイーンに負けてしまいました。「あぁ速いなぁ。もうあんな風に走れないんだ…」と悟ってしまいストップするのも忘れ泣きながらマックイーンに謝るのでした。
 走ることを諦めチームスピカへ脱退届を提出しこのままテイオーがひっそりと消えていくのが嫌なトレーナーは最後の見せ場として学園祭でファンへの恩返しのミニライブを提案し受けいれそこで引退を決意しました。他にもこれまでに勝手にテイオーのライバル(片思いのライバル)と自称していたツインターボが今まで諦めないテイオーが諦めたことを認めず、ずっと勝負するように言っても相手にされません。今度ターボが出る試合にはライスを含め強敵がそろったレース。ターボが逃げ切って勝てるはずがないと言われ、悔しくて認めたくないターボはなんとかテイオーに諦めなければどうにかできるということを証明したいとチームに頼るのでした。
 そしてミニライブ本番、引退を告げようとしたその時ちょっとしたハプニングがあります。テイオーに憧れを抱いているキタサンブラックが辞めないでと始まり、何故かトレーナーも一般客に交じって最前列で辞めないように叫び、そしてステージのスクリーンがジャックされそこにはテイオーに諦めろと言われたツインターボのレース。しかも2位と大きく差をあけての圧倒的強さ。ライスを始め強敵が多い中での圧倒的大逃げを成功し「これが諦めないことだ!!」と画面のテイオーに向けて勇姿を見せ、観客からはテイオーコールが止まずもう1度走る決心をしたのでした。

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 いやね、もうこのストップウォッチの話しを見ていたのが朝会社に行く前だったので、暫くボケーとなって遅刻しそうになりました。どうしてくれんだ(逆切れ)夢が途絶える瞬間と夢を追いかけるのが終わる瞬間は意味が全く異なるのは明白。負けても、骨折しても、そのたびに新しい挑戦(夢)を見つけることができるんだと思い込んでいた矢先のコレ(怪我)ですからね。心ならどうにかなるでしょうが、身体が何回もダメになったら心も折らないとだめなのでしょうね。スポーツももう身体が動かないから引退する選手も多いですが、怪我が原因で引退する選手も少なくはありませんしね。もうテイオーの痛々しさが全力で伝わってきます。スペシャルウィークがミニライブの準備中にずっと泣いているのも分かりますしツインターボも(勝手に)目標としていたテイオーに諦めてほしくないというのも分かります。意識していた人物のみっともない姿は見たくないはずです。そこで考えたのがまさかのスクリーンジャック。そしてそこでまさかの大大大大勝利をするターボ。開いた口が塞がらないとはまさにあのことでしょうし、観ていた私も泣きましたね。まさしく超神回です。もしライブの頭にキタサンブラックがテイオーの言葉を遮らなかったら……もしツインターボが強敵だらけのレースで勝てなかったら……きっとテイオーはライブしてもうウマ娘として終わる未来しかなかったと思います。ただの時の運、偶然かもしれませんが、いろんな出来事が重なればそれはもう奇跡と呼びもう一度走れるよう!テイオーの心情を考えると本当に涙流れるのも待ったなし!

 テイオーの足も回復しマックイーンもいつでもテイオーが戻ってその時がこれるように最高で最強であり続ける決意をしたのですが、ここで更に神様の悪戯が発動するのでした。足に違和感を覚えたマックイーン。主治医に診てもらうとウマ娘としては致命的な怪我だと判明し家族からももう走らなくていいと言われました。治療法もないと言われましたが、テイオーのために走り続ける、テイオーのために最強のウマ娘に居続けないと。まだ走れると自分に言い聞かすように痛みを抑えながらトラックを走ります。テイオーに比べるとこれしきのことで、何度夢が破れても何度骨折しても前を向くテイオーのために、天皇賞春で戦ったようにまた死力を尽くしてテイオーと戦えることを目指して一人で雨の中、痛みがドンドン強くなるのを我慢しているとテイオーがやってきます。そこで感情が更に爆発してどんなにテイオーと一緒に走りたかったのか想いを告げたあと「一緒に走れない」と認めてしまい泣き崩れてしてしまいます。「奇跡が起きないと元のように走れない、あなたと一緒‼」そんな発言にテイオーは認めて「だから奇跡が起きることを僕が証明してみせる。僕とマックイーンがもう1度絶対走れるようになる。有馬記念で誰よりも速くゴールする」その後も怪我していた時のマックイーンの気持ちに感謝し、今度は僕の番だと告げその場を離れました。

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 もうね、何なの!?なんでマックイーンとテイオーをこんなに辛い現実を突きつけるのか意味不明です!!このやりとりの直後EDに入るのですが、普通のEDではテイオーとマックイーンが違うカフェにそれぞれ向かい合うように座って、お互い外を向いています。テイオーのパートから始まり、途中からマックイーンになるのですが、この話のEDは最初マックイーンからになっていて、歌っているパートもマックイーンから。その後テイオーへとなっていて本当に今までの立場が逆転しています。EDでも泣かしにきて見事に引っかかた奴の名前は貝Pと言います。(更に私事ではありますが最終回の録画ができておらず絶叫したのはまた別の話し。絶望していた時にニコニコ動画で1期2期一挙放送があると知って救いがありました)

 マックイーンがテイオーに対してどれだけテイオーという人物に恋しがれているのかも、テイオーがどれだけマックイーンに勇気を貰っていたのかお互い告白した前回。迎える有馬記念のためにスピカのチームに特訓手伝ってもらいましたが、テイオー自身の1年間のブランク(前回の有馬記念以来のレース)、ビワハヤヒデ(2位以内率100%)、ライス(天皇賞レコード)、ウイニングチケット(日本ダービーウマ娘)を始めとした超人気ウマ娘がいる中でテイオーは自分の為マックイーンのために勝たないといけません。2期アニメだけあって最後のレースの時間はとても長いです。開始から最後まで丁寧に描かれます。それこそテイオーだけではなく、走っているウマ娘がそれぞれの勝ちたいという理由もあります。ライスの「勝って歓喜と祝福を!」と聞いて私はやめてくれよ!こんちくしょう!ライスにも勝って貰わないとだめじゃん!となりました。こっちの事情もつゆ知らず、アニメは進んでいき全員が「勝ちたい」これに向かってレースが進めンでいきます。マックイーンも走っているテイオーを直視できないかスタジアムの外で実況を聞き見守ります。
 そして運命の第4コーナー、1番人気のビワハヤヒデが仕掛け誰が彼女の後を追うのかと実況を基にマックイーンがスタジアムの中を覗いてみるとそこにはビワハヤヒデを追走するトウカイテイオーがそこに……。実況も「トウカイテイオーがきた!……え?トウカイテイオーがきた!?」と始まり観ている全員がその光景を信じられないのを目にしている瞬間が訪れます。
 これもなんとなく想像していましたが分かっていても泣きました。この時のテイオーの「誰よりも悔しい気持ちになったのは僕だ!誰よりも勝ちたい気持ちが強いのは僕だ!絶対に、絶対に譲らない!絶対は……僕だ~!」からの踏ん張って「勝負だ~~~~!!!!!」で逃げるビワハヤヒデに少しずつ迫るテイオー、並んで遂にビワハヤヒデを差し1着でゴールしました。
 もう私もボロボロで観客同様泣きながら観てました。ニコ動のコメントで見えない部分が多かったのでもう1回戻してコメント消して観るはめになりました。レースが終わりほとんどのウマ娘がテイオーに抱きつきおめでとうのオンパレード。そこからのウイニングライブはOPである「ユメオヲカケル!」しかもめちゃくちゃ動いて感動しかないです。夢を与えてくれるトウカイテイオーが、皆が大好きなトウカイテイオーが、目標であるトウカイテイオーが、元気よく歌って踊っているトウカイテイオーが、帝王であるトウカイテイオーが1年ぶりに帰ってくる、それは大興奮間違いなしです。そして夢に向かいながらも何度も絶望し復活までの物語、そういう話を史実を基に作っているのが本当に有り得ないです!直ぐにアプリを起動されアニメのライブを再現しようとしたらビワハヤヒデがいないことに気づき狂ったのはまた別のお話し。

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最後に

 ということでとてつもなく長くなりましたが、ウマ娘を紹介させていただきました。記事には名場面や記憶に残ったシーンを紹介しましたが、しっかりと1期とは変わらないコメディ(美容室の店員さんVSお客さんの戦いも必見です)も絶好調ですし、どうした急に、そうはならんやろ~、といろいろ癖が強いのも健在ですので確かめてください。2期を観終ったらもう1度1期の13話を観るのもお勧めします。この話は2期の後のお話しなのでそこにいるウマ娘を達や言葉も意味が変わってきます。テイオー……。
 どれだけ史実のレースに再現しているかはYouTubeで検索すると比較動画が出てきますのでそちらを観るとどれだけ制作陣が気合を入れて制作しているのか分かります。他にも史実の馬の伝説を紹介している動画が多いのでこちらもお時間がある際に検索するのもお勧めです。
 1期の時に書いた知り合いのオグリ世代の方もライスシャワーは本当に嫌われ者で俺も嫌いだった(笑)とお話しされてました。ライスの最期も現地で観ていらっしゃたとのことです。そしてウマ娘をきっかけに話を聞いていた当時はライスを勝たせないといけない(使命感)と言われ好きになったとのことです。1期はスペシャルウィーク、サイレンススズカ、2期はトウカイテイオー、マックイーン、ライスシャワーでしたが、他にも多くのウマ娘がまだまだいます。漫画でも怪物オグリキャップの話しでこれもまた面白い。まだまだこのコンテンツはトレーナーである我々を楽しめる要素が続々と出てくると思いますのでそれを気長に待とうと思います。最後に一言。素敵なアニメを制作してくれてありがとうございました。 



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