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版画をより綺麗にするために光の当て方を大事にしよう、というお話し

 どうも貝Pです。「版画のライト記事を書かないとなぁ~」と思ってはや数年たっている気がしますw
 コロナの影響で皆で集まり撮影会をする機会が全くなかったのが原因ですね(言い訳)。そして嬉しいことに、ここ数年でアニメ・漫画・イラストレーターで活躍されている方々の版画デビューされた方が多く、版画の業界はかなり賑わってきていると感じております(私の体感値での発言です)。また版画も紙だけではなく、いろんなモノを利用して版画を作る種類も多く増えており、まだまだ賑わいがありそうです♪
 さて、今回はこれまで私の記事にも書いていましたが、「可愛い・カッコいい・綺麗・美しい・素敵・めんこい・格好いい・眩い・麗しい・etc」達の版画は、ただその版画を見て楽しむというわけではありません。これらの版画を更に引き立てるためにはライトの存在が大きく、以下の記事にも少し書いておりましたが、改めて読み返すと何当たり前の事しかほざいていないんだこの初心者はと怒りたくなりますね(笑)

 よって今回は版画にただライトを当てればいい!というわけではなく、イラストレーターの先生がここにライトを当てて楽しんでくださいという見分けについて書ければと思います。また、どうすれば美しく綺麗になるのか、という点についても書ければと思っております。版画は生で見るのと写真で見るのと全然違う!というのは前々から感じていたので、写真でもかなり映えるぞ~!というのをお見せしたいと考えております。
 更にもう1点、事前にお伝えとなりますが、これはあくまで我々が思う光の当て方についての解釈なので、必ずしも正解ではありません。この点はご了承いただき、読んでいただければと思います。
 ちなみに、その他にも版画の記事はこちらになります。

版画にはどうやってライトを当てる!?

 版画にライトを当てると別の作品になる。というのはこれまで何度もお伝えしておりますが、こちらの記事でもまず分かりやすいように、比べたものを載させていただきます。

左からライト弱・ライト普通・ライト強

 そんなライトも、ただ当てるだけではなく、どうやって当てるのかが今回の題材なのですが、その前に1つ。これまで、私が前の版画記事で投稿していた版画の写真には、ライトの反射まで映っていたのです。しかし、今回はなるべく反射もしないように、写真を撮って、その写真を使用しています。(別に映ってもいいかなぁ~というのはそのまま利用しています)反射しているというのがこういうものです。

映ってしまうと少し残念になってしまうので💦

ではまず解説に使う版画はこちらです。

 私たちが普段見ている光景も、どこが明るいのか・どこが暗いのかを見分けられているのですが、それは絵や写真にしても同じことが言えます。
 下の版画にも書いておりますが、月の手前にあるのところに光源があるのと、女の子(マカロンちゃん)の下に黄色い箇所があるかと思いますが、ここも光ってマカロンの身体が白く、背中や、頭の後ろ部分が暗くなっている(影がある)のが分かるかと思います。よって月からと、左下から光が出ているのがわかるので、この場合のライトは最低2種類。また少しわかりずらいと思いますが、足元から光が出ているのがわかりますが、そこの光から何かが大きく当たっている個所はありません。がここにもライトが必要です。そしてライトもただこの3ヶ所に当てればいいというわけではありません。実際に観ている我々からしても、この子の視線の目の前にいるので、手前の光を感じないといけません。よって、手前がメインとなる光を、奥側がサブ光源となるように少し弱めに光をあてると実際に我々が版画の絵の中にいるときと同じようにしないといけないというのが分かります。また、手前の光源同士でも光源2のほうが身体が強く当たっているので、そちらをメインとして当たる様にしないといけません。

そして実際に今お伝えしたポイントを意識して光を当てたのがこちらとなります。

 なんじゃこの美しさは!!!正しく幻想的な美しさが感じ取れると思います。また先ほどと違い、木もかなりくっきりしているのが分かります。
 光にも温暖光と白色光があります。こちらは左側手前を温暖光を強くして当ててお城と足元を白色光で当てています。ただ光を当てるだけでも版画の絵が変わるのは勿論ですが、よりポイントを見極めて光を当てるだけで、もっと味が出ているのが分かるかと思います。光を当てただけでと比べるとこうなります。

 そして人間の目もそうですが、遠いものと近いものを見ると目のピントが変わるのはご存知だと思います。それを意識して知り合いのカメラマンが編集したのがこちらです。

 完全に女の子への目線(ピント)が行っている感が出ていますよね。背景が少しぼやっとしているのが分かるかと思います。編集技術ぱねぇっすわ。

 もう一つの版画でも例を挙げます。ウエディングドレスに身を包み、式場で愛しい人を待っている姿です。

これも私達なりに光の入れ具合を確認したところ、こうなります。

 とこのように、左側からの光が強く影響しているのがわかりますので、メインは左側を強く意識します。シャンデリアからの光も光源になりますが、ここの光によって大きく影響しているところは少ないので、サブ光源になります。そして調整などをしてできたのがこちらです。

 全体的な光を強くすることでよりこの作品が明るいものへと変化しました。これもより神々しい作品になったのが分かる感じかと思います。それが最終的には写真映えができるようになるので、光を意識するという重要さが分かってきます。

 他にそれぞれ光を意識してライトを当てた版画がこちらです。一気に行きましょう!!ここからは友人の版画の作品たちも中には載せていきます。(許可をいただいております。協力ありがとうございます!)

 そして、さらにさらに他色の光や編集などを加えるとこういう作品たちがこうなります。

 光をしっかり当てて、版画の淵なども切り抜くと「これ本当に写真か⁉」と間違えるくらいに、完璧なイラストとしか思えない作品へ変化します。

※まじで写真で撮った子達です。

ライトについて

 さて、上の版画撮影にあたり、私が所持しているライトもこの場で一緒に紹介します。現時点で利用できるのが6種類あります!(携帯との連携設定が切れてしまい何故か再リンクができなくなったライトを除く)いろんなライトを試してお薦めもありますのでそれも紹介できればと思います。

それぞれの光の当たり具合はこちらです。

 写真一番上のライトであるELPA LEDクリップライト SPOT-LL101L(PW)は380ルーメンの明るさです。こちらは広角に光が当たるので全体的な光の調整をするのに活躍しております。
(ルーメンなど聞き取れない単語があるかと思いますので、こちらの記事を見て参考にされてください。私も参考にしている内容です)
 2番目の写真は初めてライトを買ったものとなり、外国産のライトで少し残念なライトでした。
 3番目と5番目が携帯にリンクして行う調光ライトで、携帯を操作し暖色光⇔白色光を変えます。他にもカラー色にも変更できたりするので、1個は持っていてもいい品物です。ただし、光の当たり具合としては少し弱いという印象ですので、これのもう少し明るく光るものが個人的には欲しいところです。
 4番目の写真が、特に版画のなかで活躍(私が愛用)しできるものだと思います。LSBK5611YD-12YD(広角12°)60W相当です。光が当たる角度が狭いのですが、だからこそ光の強さを絵に均等に当てられなくなり、ピンポイントに光を当てることができます。私はこの光を暖色光2つ、白色光2つあり、これと調光器を組み合わせるケースが一番多いです。
 これらのライトを利用し、実際に今回の版画写真を撮っている時の風景がこちらです。

 ちなみにこちらは3人で撮影しました。三脚にカメラを設置し、クリップライト3つ利用しております。左側に設置したもの、ここから更にシャッターと光の当て方を指示をする人、指示を聞き右上からライト当てている人、指示を聞き左上からライトを当てる人、の合計3名で撮影しております。
 一人で版画を楽しむときはカメラ三脚にライトを挟んで行います。三脚を利用することで、版画を見て楽しむ私はカメラしか持たなくて済みますし、三脚の足の長さを変えれば、光の入る角度も変更可能になります。よって腕も疲れないですし、身体も自由に動かせることができるので、ラメをゆっくり確認したり、下から絵を覗いたり、座ってお酒をグイっとひっかけることもできるのです!これが三脚本来の使いようです(コラッ!)安いものでも充分な効果をもたらすので、是非ともライトと一緒に三脚もお薦めいたします。

実際私一人で楽しんでいる時の現場写真です

最後に

 ということで、今回は光の当て方について紹介をさせていただきました。一番最初の方にも書きましたが、あくまで今回の記事は、版画仲間の人たちとこうすると綺麗になると気づき、試したところ「おぉっと⁉」となり、我々の中でライトの当て方の定義を決まった、という流れになります。あくまで参考にしていただければ幸いです。
 そしてこの記事を読んでいただき、少しでも、一人でも多くの方がそれぞれお持ちである版画で、ライトの当て方を研究していただければ、書いた甲斐がありますし、こういう当て方をしたらこうなった!というのがありましたら是非とも教えてほしいです。版画を持っていない方についても、版画ってとても綺麗で美しいものと認識だけでもしていただけると嬉しいです。
 綺麗な版画としての変貌も、ラメがキラキラして光だす版画としての変貌も、他にも変貌する可能性が充分にある版画の魅力をこれからも追及していければと思います。
 それではまた次回どこかで~
 
 


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