2020年。世界中の車に一番塗られた色はなーんだ。
昨日、「ステーションワゴンに色気を感じる」みたいなことを書いた。
なんとなくその続きで。
車を買う時は、「何色にするか」を決めなきゃいけない。
そんなもん好きな色を買えば良いんだけど、世の中には「リセールバリュー(再販価格)」という、なんとなく無視しちゃいけないような気がするコトバがあって、それに従うと車の色はホワイトやブラックといった無彩色がマストらしい。
要は、下取り価格は色によって変わるよ、ホワイトやブラックあたりなら割と高めの価格がつくよ、という。
中古車市場の需給バランスですね。
10年10万キロで乗り倒す(何色だろうと下取りは価格は全然つかない)派にとってはどうでもいいことでも、初回車検時に乗り換える派にはとても大事なこと。
再販価格のためにホワイトとブラックばかりが売れるなんて、日本って国は全くつまらない国だな、北米や欧州では多彩な車が走ってるのに……と出羽守がひょいと顔を出したところで。
果たして、「世界ではどんな色の車が売れているんだろう?」というのはドイツのBASFという総合化学メーカーが発表しているデータがあって、最新版は2021年1月7日のものをBASFジャパンが日本語に翻訳・編集して公開しているのでとてもわかりやすい。
自動車用塗料の生産傾向による分析です。
https://www.basf.com/jp/ja/media/news-releases/global/2021/01/p-21-101.html
これによれば、世界的に見てもホワイト、ブラック、シルバー、グレーといった無彩色は鉄板で、鉄板オブ鉄板は今年もホワイトです、ということらしい。
上記リンク先にリンクされているPDFが視覚的にわかりやすくて、2020年、世界で生産された車に塗られた色の割合はホワイト40%、ブラック17%、グレー13%、シルバー8%で、この無彩色グループで全体の78%を占めていたことがわかる。
中でも「アジア・太平洋」はホワイトの比率が一番高くて48%、無彩色比率も79%。
ショッピングセンターの大駐車場を眺めていても確かに無彩色が多いけど、それにしても8割近くが無彩色とは。
「もしかして:営業車」とか「だってホワイトはほとんどのモデル、ほとんどのグレードで選べるし」とか、いろんな理由はあるにせよ、それもホワイトが人気だからって話で。
ちなみに、ステーションワゴンには色気を感じたものの、それがホワイトとなるとあんまり感じなくなって、結局リセールバリューの高くないエモい色(※個人の感想です)を選びましたが、10年10万キロ派なので良いんです……そこのところは。
実車を見ずにオーダーしたので、納車まで「うぅ……やっぱりホワイトにすれば良かったかも」と思ったりもしたけれど、納車時に実車と対面したらカタログと全然色が違って超かっこよかったから満足です。
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