【第三回】QC検定&統計検定 同時並行のすゝめ (統計検定2級, QC検定2級)
今回は、前回の統計検定の参考書紹介に引き続き、どのように学習を進めていったか、記述していきたいと思います(備忘録的な意味もあり)。
まず資格取得の順番は
統計検定2級→QC検定2級でした。
正直、難易度は
QC検定2級の手法(統計学的手法)分野
< 統計検定2級
でしたので、QC検定は問題なく合格できました.
1.統計手法の習得
まず取りかかったのは、「入門 統計学」です.
何よりもイメージが掴みやすい!初めは正規分布や標準誤差、t検定のイメージが全然掴めず、問題をといても何をしているのかがわからなかったです.
ですが、この本では数式を極力使わず、いわゆる「統計学のキモチ」を知ることができました.本当にキモチは大事.大事なことは何回でも言います。本当に気持ちは大事ですね、はい。
初学者がつまづきやすい箇所を図解を用いて説明してくれるので、読みながら自らの手で図を書き写す(簡略化などして)ことで、頭に残りやすかったです。
また、平均や標準偏差などが変化することで、分布や95%信頼区間がどのように変化するかについても図解してくれていますので、問題を解く際、分布を書いて(もしくは頭の中でイメージして)考える助けになりました。
この書籍を用いて、分布・推定・検定・分散分析くらいのところまでを学習しました。QC検定2級ではマークシートで数式を選んだり、選んだ数式に数値を代入して答えを出す誘導問題が多いので、過去問と合わせて勉強すれば基本の問題は解けそうです。合格は可能かもしれません。
ですが、数式の意味や導出の過程を知っておくことで、ちょっとした応用問題に対応することができます。
そこで、定番の赤本です「統計学入門(基礎統計学I)」。上の「入門 統計学」を読んだ後であれば、多少は読み進めることができると思います。(ですが、やはり難しいところはあります。微分・積分など大学数学は多少なりとも必要です。)ここで数式の導出過程を学ぶことで、数式の意味(自由度とか対応のある/ない検定とか)がわかるようになると思います。ただ、分散分析についてはあまり触れられていないので、そこは注意です。
統計学入門を凡そ読み進めると、QC検定の問題がとても簡単に見えてきます。統計検定2級はやっとスタートラインに立てるかな、というところだと思います。ここから過去問のスタートです。
私も全ての内容を把握しているわけではなく、抜けも所々有るので、わからなくなった時は統計学入門に立ち戻ることを習慣にしています。基本は大事。
ここまでの過程で、本を読んでもよくわからない・・・・なんてところがある場合は、強い味方、統計WEB!お馴染みのサイトです。試験前の見直しとか、移動中の学習にもおすすめ。
2. 過去問演習
お次は過去問やるのみです。それぞれやり込み度合いは下記のような感じ。
QC検定2級 5年分 x 3周
統計検定2級 3年分x5周
やっぱり試験なので、特有の出題傾向に慣れる必要があります。QC検定なんかだと分散分析はゴリゴリ計算させられるので、電卓もマスターしておきましょう。電卓はGT(グランドトータル)機能がついているものがいいです。関数電卓は持ち込みできませんが、「√」機能はついているのはOKです。というかこれがないと話になりません。。。。。
私が使用したのはコレ。統計検定2級でも、のちに紹介する専門統計調査士、統計検定準1級でもお世話になりました。大きいのは難点ですが、それと引き換えに大きなキーで打ち間違いが少なくて、計算してるとデキる感じで楽しいです(笑)
おすすめです。ぜひ。
というところで今回はここまで。次回は専門統計調査士について書いていきたいと思います。
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