音楽の作り方や考え方について、プロ三人が語っておられました。
これ素晴しい!!面白かった!
音楽の作り方や考え方について、プロ三人が語っておられました。
〈井上鑑×亀田誠治×宮川彬良〉イカメラ探鼎談 vol.1https://www.youtube.com/watch?v=P_8F6I1hVAQ
世田谷区民会館音楽事業アドバイザー三人が、お互いの腹を、新ホールの可能性を、そして世田谷の未来を「探る」「鼎談」です。
世田谷区民会館、この三人をアドバイザーに迎えるとか考え、実行しちゃったのは凄い!
分化的な区でいいなあ。
最近のレコーディングは別どりが多い。
でも、皆でそろって、せーの! でとる事のおもしろさ。
で、聞いているうちに、おもわず文字化を始めてしまいました(笑)
敬称略
***
*彬さんの仕事用のアップライトピアノはドイツのフォイリッヒfeurich
装飾で有名な会社なんですって。
前からyou tubで見かけるたびに、珍しいなーと思ってたの。
アキラさんいわく、脳内でホルンだと思うとホルンの音がする。脳内シンセサイザーだそう
*
皆さん。かさばる手書き譜面。データ化はどうなの?という話
亀田さん:
断捨離っておかしいよね。 自分の作った譜面がとってあるというのはいいよね。
宮川さん:
データ化してもそれが残るかどうか。
今の時代に見えていない物を捨ててしまうと証拠が無くなってしまう。昭和の時代にどうやっていたのかなというのか分からなくなるから一人ぐらい取っておいてもいいかな。
この頃 写譜やさんが手で書いた物が減ってきた。
写譜やさんが書いた物の方が見やすい、
井上さん:
ソフトの方が開発が進んでいないので、こうやってほしいというのにはまだ進んでいない。
バイオリンだと、gの音までしか出ないから、ト音記号が当たり前。手で書く時には書かない。
それと同じように配置しようとすると、ソフトでは音部記号から左に行きません。音部記号を一生懸命消しても、変な空間が。
亀田:
いい写譜屋さんがかくと、譜面が歌っているみたいですよね。導かれていく
宮川;
余計なお世話だと思う事はなくはないけど
井上:
クエスチョンマーク打たれたりしてね。これはこの音でいいんですかって。
亀田:
写譜屋さんが先生になっちゃったりね。
井上:
頭が上がんないですよね。
宮川:
コンピューターおよびプログラムは全てのプログラムが、gameにしても、録音機械にしても全てのプログラムが、ゲームにしても 録音機械にしても、写譜のソフトにしても、もう全部ですよ。ありとあらゆるソフトは誰かが作っ たものだっていう事を忘れちゃいがちなんじゃないですかね。つまり、 その庭は誰かがここからここまでが庭だって設定した庭なんですよ。
でも本当はその余白のところも五線紙だったりするし、なんていうのかな、そこがねあの、アナログとデジタルの一番ちがう。
デジタルの落とし穴
例えば、子供は生まれた時からそれが当たり前だと思うけれど、その前もあったし、その先もあるという事が世の中にあふれてるんじゃないかな。
昨今、なんか子供の夢がどうだこうていうことが言われてるけど、そういう用意しすぎたいわゆるフォーマットっていうものですよね、それを四角四面のフォーマットがあらゆるところにあるんじゃないかなと、私は世の中を睨んでるんですけれど。
井上
うんやっぱりね、その不明なにしてもそれから音楽録音するっていうことに関しても音楽そのものの意味とは違うもので、それをそのまま伝えるための道具だったり、PEDにするための道具っていうことなんですけど、
その手前の、例えばその亀ちゃんや宮川さんが言ってるように、一緒に音を出して楽しい。で、それがその思ってもいないような方向に発展することもあるし、思った通りになることもあるし、思ったようにできないこともある。それがその音楽の楽しみだっていうことがみんなに伝わって、
その先に、手で書くかコンピューターでやるか。
でもコンピューターの使い方も人それぞれすごく色々あるので、そういうことだと思うんですよね。
最初の自由度とか、自由な表現っていうのが1番 やっぱり大事なんだとすごく思います。
世界中でこんなにねあの譜面読める人がいっぱいいる国はないと思いますよ。多分だってまイギリス人のミュージシャンなんて半分以上読めないとおもいますよ。
コードネームっていう
例えばその和音をね簡単に表記する 方法のやり方に関しても
えっとよくは分かってない人が多い
すごく関心するのは、覚えるのが早いうんで あの2、3回リハーサルするともうかっちり覚える、
その辺はなんか日本人のちょっと忘れちゃった感覚があって、そういうとこで、こう負けちゃう弱さが自分たちにあるんじゃないかっていうのは、
宮川:
それはあの感覚的に負けちゃうていう感じですか?
井上:
そうね なんか脳じゃなくて、なんかこう何か頼りにしてるっていう、技術とかそういう規範を頼りにしてるみたいなところがある国民なのかなと思います。
宮川:51:16
こないだすごいことに気が付いたのよ
100点の答案用紙は全部同じだってことに気が付いたの。
どうすごくないですかこれ。
88点はそこそこ違うよね。答案用紙が。これはあの論文とかは別よ、小学生レベル中学生は赤点の30点の答案用紙はものすごくバラエティに飛んでると思うの。
書いてない部分もあれば、もう独自の理論を展開してるやつもあるわけよね。
ところが100点っていうのは、ま、見た目全部一緒なんですよ、多分。
行数もまあまあ似てる。っていうことを何十年も続けちゃいましたよね。私たち。っていう事。
つまり正しいことはみんな同じことを思ってるはずだっていうことに行きつくと思うんですけど。
正解つまり100点を取って、いい大学に入って、いい大学からなんかいいとこって、100点取り続けて、ま、いけるわけじゃないですか。 そうすると正しいこと
はみんなと同じはずだ、っていう理論がそこで生まれちゃうんじゃないかな。
井上:54:42
なるほど。なるほどいいこと言いますね。
じゃ先輩 としてはあもっといいことを思いつきました
100点っていうのの答案が全部 同じっていうことは設問にも問題がありますよね。
教育するというか問いかける側にも うんなるほど100点がみんな同じではないっていう場合だってあるべきで、それは何か音楽ですよね
例えば、1個の曲を、亀ちゃんと宮川さんと僕が プロデュースしました、アレンジし
ました。演奏家呼びました、出来上がりました 。
いや俺は100点。宮川さんもこれが100点。亀ちゃんもこれが100点。3曲 続けて聞いたら絶対同じはずがない。
教育って本当に大事なことなんですけど、する側のどういう思いがあるかとか、何を求めてるかってことが、やっぱり問われる。だからつい検索してしまうっていうのはそこへ繋がるなと思う。検索したものってすぐ忘れますよね。不思議に。やっぱ本読むとその手間もなんかエネルギーも必要とするから、その分 やっぱり自分に肉体化されるんだなと僕も感じること、よくあります。
亀田:54;33
この点数っていうところで僕思い出したことがあるんですけど、僕が高校1年生の期末冬の期末テスト、2学期の期末テスト 12月8日だったんですよでその時にジョンレノンが暗殺されてしまった日でで、 僕はえっと歴史のテストだったんですけど、回答欄に全部ジョンレノンって書いてんですよ。で、点数は0点でした。でも。回答欄には全部丸がつついていた。なので 先生も粋だったんですよ。なんかこういう人と人との、なんて言うんだろうな、こう相手と、相手の気持ちを思いやるていうか相手の思想をちゃんと尊重するっていう なんかそういうか先生の亀ちゃんの気持ちが分かったから丸をつけた。
もちろん100点にするわけにはいかないから、0点だけど各1問1 問のジョンも何個ジョンレノンって書いて
これね、いつも事あるごとに言うんですけど、なんかやっぱりそういう経験ってなんか自分を今でも豊かにさせてる気がするんですよね
宮川:55:57
いやなんかいい先生だったていう話でも うんあるしあるしうん
ああそうか、そう、そそこにそれをユーモアと言わしてもらうと、まちょっと違うかな。でも人間性のことだもんね。ユーモアって
亀田:
教育を通じてちゃんと人間性が高まっていく、豊かになっていくっていう1つのね。ま ちょっと僕はね、今人間が豊かかどうかわからないですけども、すごいその経験は今でも覚えてる。
なんかでも僕も今日あの井さんと宮川さんのお話をダブさんの先輩のね話を聞き ながらもっともっとねあの皆さんにこう
伝えていきたい知ってもらいたいあ知って もらいたいっていうのはあの音楽のこと
だけじゃなくてね、こっから気づきを得て 、なんか皆さんの生活が毎日がこうねこの
世田谷区に住んでる皆さんの毎日が彩り豊かになる、そうヒントがね、ある思うんですよね。
宮川
この曲をこういう風には皆さん誰 も聞いたことないと思うで、マツケンサンバⅡ
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このアキラさんのマツケンサンバⅡのアレンジが、良かったです。
この対談で、昔、デザイン学科の同級生が、「この世の中にあるものは全て、どこかの誰かがデザインした物なんだよ」と言ったのを聞いた時のショーゲキを思い出しました。
もっと大きなレベルの話だけれど、カスタネダにも、周りによって決まってきた物の話があったなあ。合意的現実という言葉も思い出しました。