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「どこで働くか」ではなく「どんな関係性の中で働くか」──互いに励まし合えるコミュニティが築く、未来の働き方
コロナパンデミックは、私たちの働き方を根底から揺さぶりました。イー・エージェンシーでも、全社的なリモートワークへの移行、地域を超えた遠隔地採用制度の導入によって、どこに住んでいても仕事を続けられる環境を整えました。子育てや親の介護など、これまで「仕方がない」と諦めていたライフイベントにも柔軟に対応できるようになったことで、働くことと生きることの両立がより身近なものとなっています。
いま、「オフィスに戻るか、戻らないか」という問いだけで未来を展望するのは、あまりに狭い視点かもしれません。
私たちは物理的な場所に縛られない「働き方」の可能性を手にした一方で、見落としてはならないのが「人と人とのつながり」です。リモートでも、対面でも、オンラインのチャットでも、どのような形であれ、人が安心して本音を語れ、互いに励まし合い、高め合えるコミュニティこそが、これからの仕事の基盤となるのではないでしょうか。
これからの将来、世界中からチームメンバーが参加するような時代、クラウド上で結ばれた仲間との共同作業が当たり前になっていきます。そこでは、AIがデータ整理やアイデアのヒント提供などを担い、人間はクリエイティブな発想や洞察力を発揮します。けれど、そのためには「何を言っても受け止めてもらえる」「困ったときには助け合える」といった、お互いを肯定し合う風土が欠かせません。多様なバックグラウンドを持つ人々が集まり、お互いを励まし合える場では、遠慮や不安を感じずに意見が出せるため、結果としてイノベーションが起こりやすくなります。
この「互いを励まし合えるコミュニティ」は、けっしてオフィスに限りません。オンライン・オフライン問わず、集まればそこが新たな「職場」になりえます。たとえば、リアルな場でアイデアソンを開催したり、オンラインのコミュニティスペースで雑談や情報交換を行ったり。どこにいても、そのつながりと安心感が維持される仕組みがあれば、「距離の壁」はもはや意味をなさなくなると思ってます。
イー・エージェンシーがこれまで進めてきたリモート環境や遠隔地採用の取り組みは、そのコミュニティづくりへの一つの挑戦のステップともいえます。物理的な「働く場所」を超え、世界中から集まる仲間たちが、互いの挑戦を励まし合い、新たなアイデアを育む。そんな「関係性こそが職場」と呼べる時代が、もうそこまで来ています。
「働く場所」を問い直すことは、「働く意味」を見つめ直すことでもあります。そして、私たちが行き着く答えは、「どこで働くか」ではなく「どんな関係性の中で働くか」。互いを励まし、認め合うコミュニティが、これからの未来の働き方を築く礎となるでしょう。
イー・エージェンシーでは、実は、遠隔地採用をしながらも、遠隔地で働く仲間同士が集える「地域拠点」として「ビジネスコミュニティオフィス」を開設してます。
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