宵待草

待宵草と紫蘭と薊と菫?

半袖姿でも大丈夫の陽気が続いているせいか、いろいろな花が一斉に咲いている。勤め人の頃は、この季節の花というと、街の植え込みに咲くサツキ(皐月)ぐらいしか気がつかなかったのに、フリーになってダイエットのためにウォーキングを始めてから、いろいろな花が目に入るようになった。
私が住んでいるのは、標高60メートルくらいの高台にある公営団地。宅地化が進んで、緑は少なくなったものの、山芋がとれる林があったりして、まだまだ自然が残っている。
ここ何年か、古くなった官舎がどんどん閉鎖され、解体を待つ集合住宅がチラチラと増えている。その官舎の舗道で見つけたのがマツヨイグサ。夕刻に開花し、翌朝にはしぼんでしまうことから、月見草とか待宵草とか呼ばれている。
黄色い可憐な花と思っていたが、私が見たのは中央が白で花弁の先がピンクのもので、昼間から咲いている。
よく調べると、マツヨイグサの仲間には昼咲きのものもある、とある。その代表格がヒルザキツキミソウで、ピンクの花を咲かせるのだ。待宵草と呼ばれているのに、昼間から咲いて、ちょっと哀しい。

山陰の舗道側の草むらに咲いていたのは紫蘭(シラン)。もちろん、そんな名前は知らん(^_^;)、知るはずもなく、ネットで調べた。日本原産のラン科の植物で、野生品種は、準絶滅危惧種に登録されてる。うつむいたように咲く花姿から、花言葉は「美しい姿」とか。女性のうつむいて恥じらう姿が美しい、というのは日本の美的感覚なのだが、最近、時代劇の小説でも読むことがない所作だ。

シランとは逆に、日当たりのよい草むらに咲いていたのがアザミ(薊)。私の義父がこよなく愛した歌が「あざみの歌」だった。その話しをキミに聞いてから、アザミの花がよく目に止まる。美しいんだけど、葉に棘があり、ちょっと苦手だ。

「あざみの歌」
山には山の愁いあり
海には海のかなしみや
ましてこころの花園に
咲きしあざみの花ならば

高嶺の百合のそれよりも
秘めたる夢をひとすじに
くれない燃ゆるその姿
あざみに深きわが想い

いとしき花よ 汝(な)はあざみ
こころの花よ 汝はあざみ
さだめの径(みち)は果てなくも
かおれよせめて わが胸に

シランの近くに咲いていた花が、スミレ? クエッションマークをつけたのは、ネットで調べても、似たような花はあるものの、確信がもてないから。スミレのような、そうではないような、わからない。濃い緑の草むらに咲いていると、赤紫色がとても目立ち、キレイ。

10連休が終わり、仕事を始めたこともあり、やっと本調子に。マンガも着実に進んでいる?
マンガをすぐに公開できないんなら、イラストを描いて公開すれば、と思うんだけど、なぜか描けない。よくよく考えたら、これまでもイラストを趣味的に描いたことがなく、仕事で描くか、依頼されて描くか、のどちらか。マンガは収入が得られなくても描くのに、イラストは描けない。イラストを描くのが好きではないのかな??? 不思議。

マンガだけに集中した生活ができたら!! 夢はいつか現実しますか? 私はあなたに何をバトンタッチできるでしょうか。