kailun@DiFun inc.

「この粋な希望のおかげで、わたしの孤独も華やぐ」  ーバベルの図書館

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    エッセイのまとめ

  • かいるんのゆるい読書ログ

    読んだ本について、好きな文の記録とか感想とか ーーー インスタメイン #かいるんの本棚

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檻の向こう側  / エッセイ

ーーー もう少し、いい文章が書けるように極めよう。 ーーーーー もしわたしが もっと早くにこう考えられていたのなら、 どれほど生きやすかったのだろうか。 わたしは言葉から色や温度、棘を吸収してしまう。だからSNSでは発信することはあっても、極力見ないようにしている。 そんな自分の感性を、ちょっと繊細で起業家には向いてないのかもなと思っていた。 自分自身を否定的に捉えてしまうのは 幼少期からの癖である。 わたしがいて、何かを言う。 そうすると周りから否定的な言葉が返っ

    • 与えられないものはすべて失われる インドの詩人 タゴール

      • 道なき道

        道なき道の歩く時、それは事前に経験やデータがない状況での選択と決断の連続だ。 一体どこから始めたら良いのか、何が選ぶのが正解なのか、どう進めたらいいのか何も分からないし、誰も教えてくれなんてしない。 左右も分からず放り投げ出されて歩くしかなかったところから初めて、歩きながら歩き方を覚えた私から一つだけ確かに言えることがある。 それは、いくら脳内であれこれ考えても、それだけで一度きりで正しい正解に辿り着く事はほぼないという事だ。 存在するのはその時点においての最適解でしかな

        • 創業者という孤独

          規模に関わらず、どの創業者・経営者に孤独はつきものだ。 では一体どこで、彼らは、私は孤独を覚えるのだろう。本当の孤独とはなんなのだろうか。 DiFunの創業は私1人。 その後にチームを形成して、(2024/10/10時点)コアメンバー4人にアルバイト3名だ。 最初はたった1人しかいなくてずっと苦しくて、仲間が増えるたびに和らいでいって、楽しく感じるようになった。 それでも孤独はつきものらしい。 フェーズが変わると、 そこにはまた別の孤独が私を待ち受けていた。 10/

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          5本

        記事

          モンスターハウス

          前の記事からもう3ヶ月も経ったらしい。 ここ最近DiFun自体が物凄く成長したので、少し記録したい。 ほぼ情報を発信をしていないので外からは見えないけど、開発も組織としても、私自身も3ヶ月前からだいぶ変わったなと。 今はコアメンバーが4名に、アルバイトが3名の計7人体制だ。近々また数名開発人員の追加と営業も増える予定なので、モンスターハウスみたいなスピードで増えている。とはいえ、最低限の人数で回るようにしている少数精鋭を心がけているので、全員めちゃくちゃ優秀な訳だ。 Di

          モンスターハウス

          卵の起業家

          起業家が書き残す記事の多くは、事後報告で主に事業に関することが多く、そしてポジショントークが多い。 1人の人間として起業家が何に直面し、悩んでいるかを書き残しているものは少ない。 彼らはメンタルがタフで、色んな問題も問題でないかのように扱い、そして軽々しく乗り越えていけると魅せる必要があるからだ。 私は、ただの気まぐれによって起業家の1人として文章を残すことにする。 会社を作ってもう半年が過ぎたらしい。はやい。 多くの起業家はアイデアを固めてから会社を作りその上で資金調

          故郷 /エッセイ

          故郷は、動かないものだと思っていた。 私の家はずっとここにあるものだと。 上京して半年経ったころ、 沢山の段ボールが届いた。 実家もあと1ヶ月足らずで引っ越してしまうらしい。 私と兄が出て行った後の家は、ガランとしていて父と母が2人だけで過ごすには寂しさが漂っていた。 そうだよなぁ、と呟きながら 久しぶりに帰る連絡を入れた。 この家で過ごせるのは恐らく今回が最後になる。 年始に帰省したばかりだが、 精神的な疲れが溜まってたのもあって 1週間強と少し長めに居座ることに

          故郷 /エッセイ

          テヘランでロリータを読む・読書ログ

          イラン出身の女性英文学者による、イスラーム革命後の激動のイランで暮らした18年間の回顧録。ヴェールの着用を拒否し、大学を追われた著者はみずから選んだ優秀な女子学生7人とともに、自宅でイランでは禁じられた西洋文学を読む秘密の読書会をはじめる。革命後のイランは、生活の隅々まで当局の監視の目が光る一種の全体主義社会となり、とりわけ女性は自由を奪われ、厳しい道徳や規則を強制される恐怖の毎日だった。イスラーム社会においての政治と文化、権力と個の自由のせめぎあい、そして女として生きる困難

          テヘランでロリータを読む・読書ログ

          老人と海・読書ログ

          「老人と海」 ヘミングウェイ  1952年 ⚠︎ネタバレ含む感想 鮫が近づいた時点で、なんとなく察しがついて放心状態で通常はさっさと諦めてしまいそうなところを、老人は最後の最後までもてる限りの抵抗をしたあたり気高くて結構好きなんだけど、それは敵でありながら友と認めた存在の死を守るためだったのかなと思った。 最後がめっちゃ好き。皮肉が効いてる。 ヘミングウェイは最後のあのシーンを書くために、この船旅をここまでドラマチックに書いたのではないかと疑ってしまったよね。 誰かに

          老人と海・読書ログ

          非常に適当な記録2023

          今年ばかりはどうも振り返りを書く気になれなかったけど、まぁ書いたほうが良いよなぁと無理やり。自分のために書く文なのでかなり適当なのと書きっぱなしです 激動の1年だった。変化があまりにも多かった。 ~4月頃まで 大阪でWEB制作の仕事をしていた。WP組み込みや、SEO対策やメールで送られてきた内容をデータベースに紐付けできるように変換する処理とか、結構歯応えのある内容を経験できて楽しかった。WEBデザインは顧客とのコミュニケーションが主な仕事だけど、ストレスが溜まる一方であ

          非常に適当な記録2023

          宗教の現在地・読書ログ

          宗教が絡んだ問題が、世界の現実に対して無視できない影響を及ぼしている。宗教の観点から世界を俯瞰する、それがこの本の趣旨だ。 宗教の現在地 今回は読みながら学んだ点についてまとめてみた。 人間の思考において理性が中心的な地位を占めるようになった啓蒙主義の時代以降でも、こうして宗教はしぶとく生き残っている。 死について考えるときは、どうしても啓蒙的理性の外側に出なくてはならない。人間は例外なく死ぬ。だから死の場面になると、われわれは宗教が必要になってくる。そして宗教にとって

          宗教の現在地・読書ログ

          堕落論・読書ログ

          どうも、かいるんです これまでInstagramの方でゆるく読書感想文を書いてたんですが、せっかくなんでそのままnoteにと。インスタの方でこれまでの纏めてるんで、もし良ければ 堕落論 坂口安吾  1906-1955 文学、歴史、文化、芸道、戦争など様々な角度から日本人の精神分析がなされてて勉強になる。 藤原氏や将軍家にとって何故天皇制が必要で、何故彼ら自身は主権を握らなかったか。そして天皇制が如何に存続してきたか。なぜ『古事記』と『日本書紀』が別個に書かれねばならなかっ

          堕落論・読書ログ

          私とDiFun

          自分の中に点在する物語を文として紡ぐのは思いの外難しい。もう既に幾度も書いたが纏まらなくて消している。いっそのこと、纏めようとせず点々と書くので良いかと諦めた。 1番はとにかくでかい金属の塊が好きで、 次は基板とかごちゃごちゃした電線、 その次は空気抵抗が設計された戦闘機の曲線がたまらなく好きだ。 両親は海南語を話した。 簡単な日常会話しかできなかった。 共働きで昼も夜もほぼ家にいなかった。 価値観の違いも相まって、小学5年生から大学2回までほぼ口をきかないような壮絶な思

          B Dash Camp2023ログ

          荒波が終わってから、会社の登記手続きを何とか済ませbdashcamp2023が開催される前日の11/7、いいなの日にリリースを出した。 bdashcamp2023へはsvからの招待で参加した。リリース出すギリギリまで色々作業したり問題が起きたりで、ろくに睡眠も取れないまま朝4時に起きて5時出発、非常に気怠い面持ちで福岡へ向かうことになった。 薄暗い空が徐々に晴れ、朝日を浴びながら電車に揺られていた。 多忙で、自分が電車と空港と飛行機が大好きだったことすら忘れていた。思い

          B Dash Camp2023ログ

          荒波に参加してみた

          荒波とは VCのスカイランドさんが運営してるプログラム きっかけは1通のDMだった。いや、2通だ。 Xで登竜門に行ってきたというポストから嗅ぎ付いて連絡してきたのだと思う。 こんな風にDMが来た事がなかったので 「なんなんだこの人?」と思いしばらく無視していた。 写真の通り、1週間後にまた連絡がきた。 渋谷で生成AIのイベントやるから来ないかという誘いだ。 「なんでAI関連なのかも誘ってきたのかも意味がわからないけどAI興味あるし少しだけ行ってみるか~」 渋谷に

          荒波に参加してみた

          あんたになんか分からない。Part1

          きっかけは、 ずっと撮り続けてくれているカメラマンさん達のために展示をしようと決めたことだ。 そして、わざわざ見に来てくれた人に何か還元できないかを考えた。 最後に自分への挑戦として、自分が比較的得意な分野で全然関係のない分野を助けられないかを考えた。 今回は初めての個展となるが、純粋な写真以外にこの3つの視点を交えながら色々考えて取り組んだので記録していきたい。 わざわざ見にきてくれた人の心を動かしたい、いや、えぐりたい。そこに1番重きを置いた。 ー心を動かす メ

          あんたになんか分からない。Part1