わたしの心を締めつけるのは誰? ─6月の雨編①
はじめに
これは、きっと探せばどこにでもいる、22歳の派遣OLの
どうしようもない人生のお話です。
雨と、女心と
ある6月の雨の日。雨も傘も嫌いなわたしが、今日は張り切っていた。
そもそも傘なんて、小さくて脆いビニール傘と、奮発して諭吉さん1人と引き替えに手に入れた可愛いフリルがついたピンクの日傘しか持っていない。
もちろん極力雨に濡らすな、と注意書きがついていたお高い傘である。
けど今日は可愛く、女性らしくいたかったので注意書きを無視して日傘を持ち出した。
こんなに