自分でできる決算分析⑬ サイゼリヤ(増収・増益、営業活動によるキャッシュフローも増大)
サイゼリヤの2022年9月1日から2023年8月31日と2023年9月1日から2024年8月31日の本決算(決算短信)について分析します。
サイゼリヤの「決算短信」データの入手法は以下の通りです。
「決算短信」の1ページの赤枠に損益計算書の主な項目と包括利益が示されています。その後のページに損益計算書、包括利益計算書そしてキャッシュフロー計算書が掲載されています。
まずは、損益計算書項目の一部と包括損益は以下の通りです。
「売上高」が増加し増収、「営業損益」以下の利益はすべて増加しているので増益、増収・増益です。
損益計算書上の損益について売上高に対する比率で見た方が分かりやすいので、計算してみましょう。1行目の「売上高」に対する2行目の「営業利益」の比率は以下の通りです。
増収・増益で、かつ比率も上昇していることが分かります。
次に、「売上高」に対する3行目の「経常損益」の比率を見てみましょう。
これについても、増収・増益で、かつ比率も上昇していることが分かります。
次に、「売上高」に対する4行目の「当期純損益」の比率を見てみましょう。
これについても、増収・増益で、かつ比率も上昇していて、損益計算書上の数値は好調であることが分かります。
サイゼリヤの各活動からのキャッシュフローは以下の通りです。
左の期間は、営業活動によるキャッシュフローの黒字を、投資活動によるキャッシュフローの赤字、つまりビジネスの拡大、そして財務活動によるキャッシュフローの赤字、つまり借入の縮小に振り向け、残りについてはその分「現金及び現金同等物」の残高が増えています。
右の期間は、左の期間と同じく、営業活動によるキャッシュフローの赤字を、投資活動によるキャッシュフローの赤字、つまり、ビジネスの拡大の拡大、そして財務活動によるキャッシュフローの赤字、つまり借金の縮小に振り向け、残りについてはその分「現金及び現金同等物」の期末残高が増えています。キャッシュフロー計算書上も好調であることが分かります。