懐かしの秋を描く
秋の景色はどこか懐かしく、心穏やかにしてくれます。
その景色、生け花で描きましょう!
生け花で秋の景色を触感でも楽めるのが絵画との違いです。
秋空に鳴りひびくチャイム
キーンコーン・カーンコーン!
植物にとっても、寒さはチャイムです。
そんな景色を感じさせてくれるのが、冬支度を始めたススキです。
夕焼けにススキがオレンジ色に染まり、子どもたちの声が聞こえる。そんな景色を意識させてくれます。
触るとフワフワ、サラサラした柔らかな毛を触るような感触です。
秋の栗拾い
栗を拾っている子供をみると、微笑ましいものです。
大人なるとなかなか栗拾いはしなくなります。
でも、生け花で大人の趣味として栗を楽しむのはいかがでしょうか!
これを和を感じる花器に生けるだけで、日本の秋が家にいながら味わえます。
オンシジウムを加える
このままだと生け花として少し色味が少ないので、オンシジウムをプラスしていきます。
「ハニードロップ」という品種です。なんか、プーさんも好きそうですね。
ちなみに、オンシジウムもギリシャ語で「小さなこぶ(onkidion)」が語源です。唇弁(しんべん)にコブのような小さな隆起をもつことから名づけられました。(ちなみに、-iumはラテン語です。)
色味としては、銀杏木(いちょう)の葉を感じさせるような色味ですね。
さぁ、秋の景色を感じるでしょうか!
どうでしょう!?
うーん少し寂しいかもしれませんねー。
さらに少し色味を足すために足元にパニカム・レッドなども加えてみます。
こうすると、だいぶ色味の寂しさも解消しましたね。
花台もパニカム・レッドと揃えて、秋を感じる色をチョイスしてみました。
懐かしさを感じるあの花材で、風景を生ける。
すると、ほら。
秋の風がすーっと心に入ってきます。
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