君との出会いは突然に。 2019年秋(純粋な心を取り戻した瞬間)
俺は大学三年生。(4年目)。。
22歳になり、昔描いた馬鹿みたいな夢も少し落ち着き
だらだらと過ごしていたある日。
いつも通り授業をサボり、近くのショッピングセンターへ。
そして
君との出会いは突然に。
たくさんのお客さんの中
おそらく私服とは真逆のシンプルな、
仕事着の白いジャンパーでは包み込めない
顔の半分が口なんじゃないか。
ってくらい大きな口を開けて、笑顔を俺に向ける。
営業なのか、普段から素直にこの笑顔で笑うのか。
そう疑う俺に君は話しかける。
「お話聞きませんか?」
普段なら断るんだよなあ。
でも今日は晴れていたし、早く起きれたし、
車の中の音楽はシャッフルの設定なのに
お気に入りのレゲエが勝手に流れたし。
そんな自分への言い訳を考えながら、
君の甘い香水を追い、ブースの席に着く。
眩しくワザとらしいほどの営業スマイルで俺を迎える。
君の甘い香りが、俺と君だけを包んでいるような気がして、
一瞬で心を掴まれたのも束の間、
仕事中なのにこんなに匂って大丈夫なのか?
普段はなかなか派手そうだな。
そんな、勝手な嫉妬心なのか、好奇心なのかわからない感情で、
最初に話した言葉を覚えていない。
記憶の中での最初の言葉は、おいくつですか?
普段老けて見られる俺は、少し君の表情を伺いながら、
今年22歳の代です。お姉さんは?
少しでもプライベートの話が聞きたくて、
仕事以外の話題に繋げたくて。
簡単なセリフなのに、少しの緊張を乗せて。
あ、じゃあ1つ上ですね!私は21の年です!
見えないですよね〜(最高の笑顔。)
待て待て待て、さいっこうにキラキラな顔で笑うじゃん!!!
こんな大人っぽくて、目がぱっちりで、でもどこか親しみやすさもあって
こんな素敵な、綺麗な、気持ちをえぐってくる人見た事なかったね。
普段年下の女の子と話す機会はあまりなかったから、
何を話していいのか、一瞬迷った俺に
すぐに言葉を返す君。
さっきの 見えないですよね?の返事まだしてないのに。
緊張と何を話せばいいかで顔が苦笑いの僕に、
君は話題をどんどん振ってくる。
そんなとき、チラっと見えた鎖骨あたりに、
明るめの緑色のブラ紐。形からみてスポブラかな。
待て待て、なんてこった。
いかにも大人で派手そうな君が、スポブラっておい。(勝手に断定)
あ!!携帯の待ち受け R(某有名アーティスト)なんですね!
俺)そそ、めっちゃ好きなんです!
実は私もなんです!待ってください、もしかして、、
俺)ロック開いても?
(二人で)おおおおおお!イエーい!!
お互いに携帯を見せ合い、息ぴったりにハイタッチ。
ああ神様、こんなにラッキーを俺に。
もう一生タバコポイ捨てしません。
もう一生お母さんに文句言いません。
意気投合し、趣味も音楽も好みが合い、
こんなに素敵な人が、こんなに俺にぴったりの人がいていいのか。
これが営業のスキルで、本当に信じて引っかかっていいのか。
今になれば普通疑うもんだとわかるけど、
ときすでに遅し。
俺の心は鷲掴みにされ、落とされてました。
そんでもって、月約5000円、2年契約だから
約12万の契約を、会って30分で惚れた女の子に乗せられ
契約完了。(バカ)
契約もしたんだし、連絡先くらいいいだろ。
と思い、小さい声で一言。
インスタ教えてください。。
←LINEだと下心あると思われると思った。
←普段から一つのナンパスキルだと思っている。
いいですよ。でもここじゃバレるんで、ID書いときますね。
そう言って笑いながら、ペンを下ろす君は、
夢見心地の俺には女神に見えていたのを知っているかな。
君は俺の一つ下の21歳で、他県から出張で来ていて、
出張中の宿泊先は俺の住む市町村の一つとなり。
この運命の日が出張最終日で、明日には帰るんだけど、
また来月ここにくることが決まっているらしい。
次来た時は、ドライブしながら案内するよ!
と、次会う約束をこっそりして、お店を後に。
クールに、あまり気のないそぶりを周りに漂わせながら、
お店を後に。
次回は、連絡を取りつつ会える日を楽しみにする俺と、
記念すべき1回目のデートを書きたいと思います。
乞うご期待。