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「1分間のカウンセリング体験」としてのAIセルフ・カウンセリング

こんにちは、「メンタルヘルス・ケアへのアクセスを水や空気のように当たり前の存在にする」というビジョンを掲げている、かいじゅカンパニーです。

これまでセルフケアのプロダクトを開発・運用してきた経験を活かして、ChatGPTがセルフカウンセリングをサポートしてくれるサービス「mimoAI」を公開したので、紹介させてください。


1分間でmimoAIができること

mimoAIは、LINEのアカウントがあれば友だち登録するだけで利用できます。

mimoAIは、ユーザーが持っているかもしれない認知バイアスを提案し、考えや気持ちを整理するお手伝いをします。

日常的な利用シーンを想定しており、学校で嫌なことがあったり、職場で怒られたりした時にトイレの個室で1分で気持ちを整理することができます。

具体的にどんなやりとりをするかというと、

1.イヤなできごとを具体的に入力する
2.今どんなことを考えているかを入力する


ユーザーの文字入力はここまで。

あとはmimoAIが提案しくるので、納得するものを選んで終わりです。

3.今感じている気持ちの候補を提案し(ユーザーが選ぶ)
4.今の認知バイアスの候補を提案し(OK or 再提案)
5.より中立的な考え方の候補を提案する(OK or 再提案)
6.どれくらいラクになったか提案する(ユーザーが選ぶ)

これまでよくあるセルフカウンセリングのワークブックだと1~6を全部自分で書かないといけなかったものが、なんと1.2.だけでいいのかも?という世界が、ChatGPTによって出現しました。

1分間でできます(ChatGPTが混んでいなければ)。

(ただし、現時点の機能はこれだけです。例えばユーザーが自由にテキストを書いて、なんでも共感的に受け止めてくれる種類のものではありません)


カウンセリングと心理療法の違い

なので、みなさんに広く使ってもらいたい、とは思うものの、

・現時点でセルフカウンセリングをしている人が少ない
・そもそもカウンセリングを受けた事のある人が少ない

可能性が高いと感じています。

これは個人的な肌感覚なのですが「カウンセリングというものは、かなりまずい状況になってから利用するサービス」という印象があるのではないでしょうか。

つまり、カウンセリングと、心理療法の違いが曖昧なのでは。

以下は厚生労働省のサイトからの引用です。

カウンセリングと心理療法は、一般的には明確に区別せずに用いられることが多いですが、厳密には異なる点もあります。

カウンセリングは、主に心理の専門家がクライエントや患者の話を傾聴したり受容したりしながら、クライエントや患者の心情や状況の理解に努めることによって、主体的に問題の解決を行っていけるようにサポートすることを指します。

一方で、心理療法はより医学的モデルによる要素が強く、標的となる症状や状態あるいは解決したい問題などに対しての改善や解決を目的として行われることが一般的です。心理療法には来談者中心療法、認知行動療法、精神分析的心理療法、遊戯療法、家族療法、問題解決療法などいくつかの技法があるほか、近年は患者の状態・状況に合わせて最適なアプローチを選択する「統合折衷型アプローチ」と呼ばれる技法も増えてきています。また、近年は科学的立場に基づく「本当に効果のある方法」による介入が重視されてきており、実証的な証拠(エビデンス)に基づく支援の必要性が強調されるようにもなっています。

https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/heart/yk-088.htm


「カウンセリングと心理療法は、どちらも心の問題に対処する方法ですが、その目的とアプローチが異なる。カウンセリングは、人々が日常生活の問題や悩みを解決するために行われ、対話を通じて自己理解や自己受容を促進する。一方、心理療法は、精神疾患や障害の治療を目的とし、専門的な技法や治療モデルが用いられる」という理解でよさそうです。

ちなみに、mimoAIは完全に「セルフカウンセリングの支援サービス」であり「心理療法」を提供するものではありません。医療機器でもありません。医学的アドバイス、診断、治療、予防などを目的としておりません。

(心理療法を必要としていたり、重度の困りごとを抱えている方は、医療や行政機関につながりましょう。医師のもとで治療方針を立てて適切な治療を受けてください。)


カウンセリングの利用シーンは?

では、カウンセリングをもっと多くの人が利用していないのはなぜかというと、

「そもそも専門家とのカウンセリングをしたことがない」
「だから(心理療法として以外の)利用シーンが想像できない」
「利用シーンが想像できないからカウンセリングを利用しない」

という悪循環になっている気がします。

「カウンセリングは重要だよね(世の中にとって)(私は使う機会がなさそうだけど)」

ということです。

確かに、オンラインで便利になったとはいえ、アカウントを作ったり、日程を合わせたり、プライバシーの守られる個室を用意したりと、ちゃんとしたカウンセリングを受けようとすると、少し大変かもしれません。

でもmimoAIは、LINEで友だちに追加してから1分で一通りの体験が終わります。

「カウンセリングは重要だよね。廉価版が1分でできるなら、試しに使おうか(AI関連のサービス試したいし)」

実現すべきは、これです。

mimoAIの利用シーン

冒頭にさらっと書いた通り、学校で嫌なことがあったり、職場で怒られたりした時にトイレの個室で使ってください。

これが利用シーンです。

もちろん、カウンセリングや臨床心理の広大かつ奥深い世界において、mimoAIが提供しているのは、とても狭く限定的で、おもちゃのような機能です。

それでも、広義のカウンセリングに触れたことのない人が、最初に試してみる、専門家とのよりちゃんとした体験の始まりになると、うれしいです。

「カウンセリングは重要だよね。mimoAIより豊かなやり方が沢山あって、信頼できる専門家が、私のためだけに一緒に考えてくれる。受けてみたい」

こうなるといいですね。


mimoAIは専門サービス(対面・オンライン)へのきっかけ


前述したように、職場で怒られたり、学校で嫌なことがあったとき、自分の認知バイアスを整理するためにmimoAIは生まれました。

そこで発生する営みは、mimoAIとの「自分の考え方の整理」です。

しかし、それだけでは状態があまり良くならない、ずっとつらい状態が続いてしまう、ということも将来的にあると思います。

そのときは、カウンセラーや各種の専門家に頼ることを、ご検討ください。


現在、mimoAIはβ版として無料で提供されています。

ぜひお試しください。

注意:【mimo AIができないこと】 専門家とのチャットカウンセリング、心理療法、医療行為、専門家への相談 。mimo AIは、ChatGPTを活用した、セルフカウンセリングのサポートツールです。個人の方が、自分の認知バイアスのパターンを探すことを期待して開発されています。うつや不安といったメンタルヘルスへの治療効果や、病名の診断、また、自傷他害のおそれのある緊急事態への対応は、想定されていません。


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