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結晶

器具

500mlビーカー、50mlビーカー、漏斗、漏斗台、ろ紙、湯煎器

薬品

蒸留水325mlほど、溶質(今回は硫酸銅)

実験の手順

1,50mlビーカーに蒸留水25mlを入れ、湯煎しながら溶質を溶かす

2,溶けなくなったらろ過して、溶け残った溶質やゴミを取り除く

3,ろ過した溶液を数日静止させる

4,小さい結晶(種結晶)ができたら、500mlビーカーに蒸留水300mlを入れ、1・2の手順を行なう

5,ろ過した溶液に種結晶を1つ入れて、十数日以上静止させる

原理説明

基本的に溶質が水に溶ける量は、温度が上がるほど増え、下がるほど減る。また水が多くなるほど溶ける量が増え、少なくなるほど減る。この性質を利用して結晶を作っている。この方法で結晶化できるものはイオン結合(金属イオンと非金属イオンが結合している)しているものに限られるのだが、このイオン結合は正のイオン(金属イオン)と負のイオン(非金属イオン)の間に発生する静電気的な引力(クーロン力)によって結合されている。非金属原子同士が結合している共有結合は電子を共有していてそれ以上結合できないが、イオン結合は引力によって結合しているため、何個でも重ねて結合することができる。
これが何個も重なり合ってできたのが、結晶である。

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