バリアいっぱいの地下鉄三宮駅
「高橋 秀典」
自立生活センターリングリングという障がい者当事者団体から相談を受けていた地下鉄三宮駅のエレベーター狭小化問題。
何度か交通局設備課長とやりとりしましたが煮え切らず、28日に会派つなぐでリングリングの石地かおるさんから詳しく話を聞きました。
聞けば聞くほど車いす生活者にとって地下鉄が利用しにくくなっていることがわかりました。
・改装後の箱が幅104センチしかなく車いすが中で回転できない。バックで出ざるを得ないが後ろが見えず怖い。バリアフリー法では最低でも140センチの幅が必要。
・うまくすれば車いす3台が一度に乗れていたのが1台のみ。ただでさえ利用客が多く2回は待たされていたのがさらに待たされる。
・ストレッチャー型や呼吸器を装備した車いす、脳性麻痺などで細かい運転のできない人は利用不可
4月12日の現地調査で交通局設備課長の説明
「バリアフリー法に違反することは知っていたが、そのために西側にも適法のエレベーターを作った」と主張。
しかし、西側のエレベーターは地上に上がれず、改札の外にある長さが300mはある連絡通路を使わないと東側改札に行けません。
これまた最短ルートでの利用を義務付けたバリアフリー法違反。
現時点の交通局の改善策は
1 エレベーターの奥の天井に凸面ミラーを設置しバックでの後方確認に使ってもらう
2 籠の大きさを元の大きさかそれ以上に変更できないか検討しているが工事期間が1年や2年かかるなら無理。
当事者の声を聞かずに更新工事を進めていることが、今回の当局の行動の誤りの根底にあります。
会派では、この問題についての事実経過をきちんと確かめることや、当事者抜きで動いている当局の態度を抜本的に改めさせるためにとことん行動しようと確認しました。
さっそく5人の議員で現地を見て、エレベーターの狭さや西側エレベーターから東側改札への連絡通路の長さに驚きました。