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嘘に嘘を重ねなきゃいけなくて、どんな辛い事があっても、ステージの上で楽しそうに笑わなきゃいけないお仕事。
…死んでしまいたいと思う事ばかりのこの世界で、悲しい事に遭わずに生きる事なんて、きっと出来なくて、世界は真っ暗で、明日に希望も無くて、夢も持てなくて、そんな人達が溢れに溢れてるこの世界で、ルビーちゃんは、ずっと泣いていたよ…
…ルビーちゃんは、誰より泣いて、泣き続けて、それでも立ち上がったよ…
…歯を食い縛って、心の整理なんて出来ないまま、何も救われないまま、苦しさも、悲しさも、抱えたまま、駆け出したよ…
…私達は、生きていく事を選んだよ…
『推しの子』黒川あかねの脳内言葉です。
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11月14日発売の『ヤングジャンプ』にて『推しの子』が、最終話を迎えました。
『僕のヒーローアカデミア』『呪術廻戦』に続き、またも、私の中にあった「当たり前の日常」が、なくなってしまいました。
『推しの子』の終幕には、誰もが、納得出来なかったのではないでしょうか?
否、作品の中のキャラクターや読者を納得させず、心の整理等出来なくても生き続けなければいけないという現実を、教えてくれるのは或る意味『推しの子』らしい終幕かもしれません。
‥「誰かを好きになることなんて私分からなくてさ」‥
‥嘘か本当か知り得ない‥
‥そんな言葉にまた一人堕ちる‥
‥また好きにさせる‥
‥誰もが目を奪われてく‥
‥君は完璧で究極のアイドル‥
‥金輪際現れない‥
‥一番星の生まれ変わり あぁ‥
‥その笑顔で 愛してるで‥
‥誰も彼も虜にしていく‥
‥その瞳がその言葉が‥
‥嘘でも それは完全なアイ‥
アニメ『推しの子』シーズン1主題歌『アイドル』の歌詞です。
2023年6月、アニメの大ヒットに伴い『アイドル』は、日本語楽曲の歌として、初めてアメリカ・ビルボードで1位を獲得しました。
1970年代、高度経済成長期にあった日本において、家族との繋がりは徐々に薄くなっていきます。
それまでは、家族の影響を受けて、髪型や服装を選択してきた若い世代が、アイドルの影響を受けて、髪型や服装を選択していくようになりました。
これにより、東京を中心として、若い世代の髪型や服装は、アイドルを真似たものになっていくという、アイドルの社会への影響力が強くなっていきます。
1970年代のアイドルは、自分を殺して人形のように振る舞う事が求められてました。
これにより、アイドルは仮面を被り、何度も何度も仮面を被った同じ役割をしていきます。
しかし、仮面を被り、何度も何度も仮面を被った同じ役割をする事で、アイドルは、2年若しくは3年で辞めていくサイクルが繰り返されていきます。
1980年代、女性は20代で会社を辞め、結婚をし、子どもを産むという社会からの圧力が、強い時代が続きます。
ここで「おニャン子クラブ」が登場し、等身大のアイドルとして、アイドルにも人生を選択する自由があるというアイドルが登場します。
さらに『なんてたってアイドル』を歌う「小泉今日子」が、登場します。
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