どちらも選んでいるようで、どちらも見捨てている。母親も子を愛しているなら、あんたを選び、馬鹿姉は見捨てるべきだった。あなたも、そう思ってたんでしょ?
「不運・不運。でも、その不運は、誰が呼び込んでるの?運なんて存在しない。単なる状況と状況の組み合わせ。その状況を作っているのは誰?この世の全ての不利益は、当人の能力不足。その通りじゃない?そもそもの始まりも、あなたが世間知らずで馬鹿だから、私に騙され、医者に弄られ、化け物にされた。ぜんぶあなたのせい。」
「傷つけるより、傷つけられる人に。優しくて素敵ね‥だからこんな目に遭う。あなたがヤモリを殺せたら、母子は助かったわよ。あなたの母親もそう。迷惑な姉の要求を無視していれば、過労で死ぬ事もなかった。」
「やめろ。母さんの事は‥。」
「どちらも選んでいるようで、どちらも見捨てている。母親も子を愛しているなら、あなたを選び、馬鹿姉は見捨てるべきだった。あなたも、そう思ってたんでしょ?」
「‥ぼくは‥ぼく‥ぼく‥ぼくぁ‥かあさん、かあさん、かあさん、なんで僕を一人にしたんだ‥。寂しい。一人は嫌だ。かあさん‥僕は、ぼくは僕を選んで欲しかった‥僕のために生きてほしかった。」
「叔母を見殺しにしても?」
「見殺しにしても。」
「‥いい子。そうよ。一方を捨ててでも、何かを守らなくちゃいけない時があるの。あなたの母親は、それが出来なかった。両方を救うどころ、自分の命を失った。それは優しさじゃないわ。ただ弱いだけ。捨てる覚悟(つよさ)が足りなかった。あなた、まだ傷つけられる側でいられる?」
『東京喰種-トーキョーグール‐』リゼと金木の会話です。
「あなたの好きなアニメ作品は、何ですか?」
この問いに対する最もカッコいい返答は『東京喰種』ではないかと思います。
私自身『東京喰種』は、2年に1回、読み直している作品の1つです。
♦読む度に、感じ方が異なる
色褪せない作品の、条件の1つです。
「好きなアニソンは、何ですか?」
「東京喰種です。」
私は、ずっと上記の返答をしています。
『東京喰種EX』
現在、大阪にて行われている展覧会は、通常の漫画・アニメの展覧会とは、異質なものでした。
『ハイキュー』『呪術廻戦』『僕のヒーローアカデミア』『黒子のバスケ』『怪獣8号』『よふかしのうた』
私は、今年も多くの作品の展覧会を、体験してきました。
否、殆どの展覧会は、これまでの原稿やキャラクターの紹介を見るだけのものに終始する為、体験ではなく、確認になる事が多いです。
その為、展覧会は足早に進み、グッズを購入するという見方が、私の展覧会の見方になっています。
2010年『井上雄彦 最後のマンガ展』
私が、漫画・アニメの展覧会で、心動かされたのは『井上雄彦 最後のマンガ展』のみでした。
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