習慣は第二の天性なり8
「誰かが見とるよ。信ちゃん。神さんは、そこらじゅうに居るからな。誰かが見とるよ。」
「緊張なんかする意味がわからん。」
「エェ~お前機械かなんかなん…うすうす気付いとったけど。」
「いつも以上の力を発揮しようとするから、緊張するんやろ。だって飯食ったり、クソしたり、毎日の事には緊張なんかせんやんか。バレーかて同じやろ。練習でできとる事やったら、緊張なんかせんやろ?」
…信介の実力は、まあ上手い方。身体的・技術的に特別優れてる訳やない。ただし、練習でできとる事は本番でも必ずやる。驚かん事が、信介への一番の賞賛…
…喝采はいらん。ちゃんとやんねん…
『ハイキュー』北さん婆ちゃんの言葉と北さんとアランの会話、稲荷崎高校監督黒須の北さんへの脳内言葉、そして、北さんの脳内言葉です。
仕事の本質とは、何でしょうか?
やりがいでしょうか?夢でしょうか?それとも、仲間でしょうか?
★人が嫌がる事をやって、お金を得る
☆人が面倒くさいと思う事を続けて、お金を得る
私は、綺麗事を抜きにすると、仕事の本質とは、上記2点に集約されると考えています。
‥昔、江州の商人と他国の商人が、二人で一緒に碓氷(うすい)の峠道を登っていた。
‥焼けつくような暑さの中、重い商品を山ほど背負って険しい坂を登っていくのは、本当に苦しいことだった。
‥途中、木陰に荷物を下ろして休んでいると、他国の商人が汗を拭きながら嘆いた。
「本当にこの山がもう少し低いといいんですがね。世渡りの稼業に楽なことはございません。だけど、こうも険しい坂を登るのでは、いっそ行商をやめて、帰ってしまいたくなりますよ。」
…これを聞いた江州の商人はにっこりと笑って、こう言った。
「同じ坂を、同じくらいの荷物を背負って登るんです。あなたがつらいのも、私がつらいのも同じことです。このとおり、息もはずめば、汗も流れます。」
「だけど、私はこの碓氷の山が、もっともっと、いや十倍も高くなってくれればありがたいと思います。そうすれば、たいていの商人はみな、中途で帰るでしょう。その時こそ私は一人で山の彼方へ行って、思うさま商売をしてみたいと思います。碓氷の山がまだまだ高くないのが、私には残念ですよ。」
寓話『二人の商人』の一説です。
どのような仕事においても、その仕事特有の苦労があります。
2人の商人の苦労は、普通の人であれば、身体1つで登るだけでも大変な山道を、重い荷物を担いで運ぶ事です。
これは、誰もが出来る仕事では、ありません。
筋力や体力は勿論の事、忍耐力も必要です。
ここで、視点を変えてみましょう。
その仕事特有の苦労は、参入障壁となります。
つまり、その仕事に、新たに就きたいと思う人や、その仕事に参入したいという会社を、思い留まらせる事が出来るのです。
参入障壁という壁が存在するという事は、その仕事で苦労している人達は、大きく稼ぐ事は難しいかもしれませんが、淡々と仕事を続ける事で、少しずつ確実に稼ぎ続ける事が出来るという事でもあります。
参入障壁が低い仕事程、多くの人や会社が参入をする為、競争相手が多くなります。
その結果、確実に稼ぎ続ける事は、困難となります。
「時間がない。」
「タバコ吸いたい。」
「しめた。」
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