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習慣は第二の天性なりVS思い出なんかいらん

 「完璧でなくていいので、良いプレーをできるようになってください。そして、良いプレーをいつでもできる為の「思考の仕方」を身に付けてください。」

 「ぼくは、鴎台という名前が、とても好きです。カモメは、強風や吹雪の中にあっても、風に流されずに飛行できると聞きます。泳ぐことができるのも有名ですね。」


 「どんな状況でも強い。‥カモメの気持ちはわからないけど、吹雪の中でさえ、飛べたら楽しいんじゃないかなあと、ぼくは思うのです。」


 『ハイキュー』鴎台高校監督アーロン・マーフィの言葉です。



 2024年12月23日、20回目のM1王者が、決定しました。


  ♦令和ロマン


 私は、史上初の2連覇を果たした彼らの特筆すべき所は「どんな状況でも強い」という事であったと思います。



 私は、昨年の令和ロマンは面白かったのは勿論ですが、チュートリアル・サンドウィッチマン・トレンディエンジェル・ウエストランドのような圧倒的に面白いというものではなかったように感じていました。

 しかし、今年の令和ロマン、特に決勝の最初のネタは、面白かったです。

 否、面白いというよりも、強かったという表現が正しいかもしれません。




 …タスクフォーカス…

 「ー鴎台は、俺が辛うじてやってできた事を、全員が常にやっているという感じです‥」

 「?」


 「Excellent!!(エクセレント)ウンウン。強さが定着してきたねえ。

  ー習慣は第二の天性なりー


 「なんやねん。もっと調子崩したり、逆に追い詰められてパワーアップしたりせえやー。鴎台(こいつら)「普通に強い」だけやんかー。」

 「だけって何やねん。日本語おかしいやろ。」


 「俺は、好きやな。鴎台。」

 「も、もう集合すか?」

 「いや、まだええよ。‥でもアレやろ。お前らみたいな奴らは、そういうちゃんとしたモンを、引っかき回したなるんやろ?


 『ハイキュー』赤葦の脳内言葉と言葉・木兎の?、鴎台高校監督の言葉と鴎台高校のコンセプト、侑・治・北さんの言葉です。




  ♦決勝の1番目に登場したコンビは、最後の3組に残る事が出来ない


 2023年までの、M1のジンクスでした。

 勉強においても、仕事においても、最初に発言する人・発表をする人が、最高の結果を出す事は、困難を極めます。

 殆どの人は、最初に発言する人・発表する人の様子を観察し、その場に合った発言・発表に合わせようと努力をします。


 2023年決勝の1番目に登場したのが、令和ロマンでした。

 彼らは、M1のジンクスを破り、最後の3組に残り、優勝しました。

 快挙ではありますが、私は、他のコンビに突出したものがなかった事や運を味方につけた結果ではないかと、分析をしていました。



 2024年くじにより、引かれる登壇者。

 偶然か必然か、1番目に登場したのは、再び令和ロマン。


 しかし、貫禄すら感じさせるような登場。

 そして「終わらせましょう。」という、くるまの一言により、会場の空気は、最初から最高峰に盛り上がっているのが、画面越しにも伝わりました。




 「成功の習慣化をしてください。「なんだか今日は、調子が悪い」はナシです。どこか痛いなら別ですが。」

 「‥‥。」

 「技術のへたくそが出たのか。メンタルコントロールのへたくそが出たのか。見分けて修正してください。さあもう一度、相手のマッチポイント2点差(ビハインド)から始めましょう。」



 『ハイキュー』鴎台監督アーロンの言葉です。



 「漫才の歴史は、彼以前、彼以後に分かれる。」

 やはり、M1には、松本人志が必要です。


 私は、基本的に「新陳代謝」は、積極的にするべきであるという世界観を、持っています。

 おじさんやおばさんの長話は、聞きたくありません。


 人もそう、建物もそう、街もそう。

 「新陳代謝」をしなければ、魅力的であり続ける事は、出来ません。



  ☆ノンスタイル石田「最高の漫才でした。」

  ★オードリー若林「めちゃくちゃ面白かったです。」



 M1の審査員も「新陳代謝」が生じている事は、ポジティブな事ですが、やはり、私は松本人志の言葉を待っています。


 「美しい漫才でした。」

 2022年さや香のネタ後の松本の言葉を聞き、何故か涙が出てきた事を、記憶しています。


 歴史が変わる舞台(ばしょ)には、歴史を変えてきた男が、必要です。



 …「淡々と強いこと」は、チームの理想…

 …だが俺は、チームの調和の中にあっても、埋もれるつもりは無え…

 「カッコイイネ~。」


 『ハイキュー』星海の脳内言葉と、鴎台高校監督の言葉です。



 それでも、私が、昨日のM1において、最も笑ったのは「真空ジェシカ」の最初のネタでした。


 「老人から、たくさん取る。」

 「俺だけが幸せな社会を。」


 現代において、中々大衆の前で言えなくなっている事を、どの舞台(ばしょ)においても、変わらずに言ってくれる「真空ジェシカ」のネタは、私は大好きです。

 ネタの中だけは、毒を言ってもいい。

 これだけは、変わらないでいてほしいと思います。


 「どんな状況でも、強い」

 「淡々と強い」


 これが、勉強や仕事・スポーツにおいて、最も大切な事です。

 昨日の「令和ロマン」は、正にその姿を体現していました。


 それでも、常に90点を取りにいくスタイルよりも、0点かもしれないけど100点かもしれないという危うさこそが、お笑いの醍醐味でもあります。



  ☆ただ、川北が言いたい事を言う

  ★ただ、川北がやりたい事をやる


 「真空ジェシカ」には、変わらないでいてほしいと、強く願っています。

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