アーニャがね、よく言うんですよ。危ない目に遭っても、ははが助けてくれるから大丈夫だって。あの子が笑顔ではしゃいでいられるのは、ヨルさんが安全基地になっているから9
「うわあ!?誰、あたしのボール飛雄にあげたの!!」
「うわあ!?ごめん。いつの間に!?」
ぐっ‥‥!
「!?飛雄強い‥!!」
「美羽ちゃん、今日もお父さんとお母さん遅いって言うから、練習行く?」
「行く!!」
「影山コーチお疲れ様です~!」
「飛雄、今日は試合の日だから、あんまりボールには触れないよ?」
「いい。体育館すき。」
「へえ~どこが好き?」
「色とにおい。」
「!わかる~。」
『ハイキュー』影山の赤ちゃん・子ども時代の回想です。
目を閉じて、あなたの子どもの姿を思い浮かべてみてください。
思い浮かべるのは、宿題を嫌がる子でもなく、食事をぶん投げている子でもなく、夜中に泣いて起こす子でもありません。
あなたが、あなたの子どもを授かる前に、心に思い描いていた、子どもの姿です。
その子は、おそらく、あなたの腕の中にすっぽりと収まった、可愛くて穏やかな赤ちゃんだったのではないでしょうか?
愛くるしく育った我が子は、ブランコに乗せて背中を押してあげると、頭を逸らして楽しそうに笑っています。
成績優秀かもしれない‥。運動が得意かもしれない‥。可愛すぎて異性の注目の的になってしまうかもしれない‥。
上記の様に、私達は、自分の子どもにはこうあってほしいという願望を持っています。
ところが、現実の子育ての毎日は、夢を見るどころか、日々戦いの連続です。
子どもは、朝食を食べず、服を着るのも嫌がり、靴も中々履いてくれません。
外出をするだけでも、一苦労です。
子どもと過ごしていると、ゆっくり食事を楽しむ事も出来ません。
誰もが、夫婦だけで、食事を楽しんでいた時期を懐かしいと感じる事があるはずです。
上記のような毎日の連続は、あなたが、思い描いていた理想の子育てとは、遠く離れている事でしょう。
何故、子どもを、あなたが思い描いた「理想の子ども」に育て上げるのは、こんなにも難しいのでしょうか?
世の中は、親へのアドバイスが溢れています。
育児教室・育児ブログ・育児書‥。
寝かしつけのコツについて、友人のアドバイスを聞かされる事もあるでしょう。
驚く程の情報量に、圧倒されてしまいます。
さらに、悩ましい事に、その多くが、我が子の子育てには当てはまらず、矛盾している事ばかりです。
人類は、40万年も、子育てをしてきたにも関わらず、何故、きちんとした育て方が導き出されていないのでしょうか?
何故、子育ては、こんなにも難しいのでしょうか?
私が現在考えている答えは、祖父母世代や友人・小児科医等が、よかれと思ってしてくれるアドバイスが、子どもの成長に影響を与える最大の要因である「遺伝(DNA)」を無視しているからです。
学校で学ぶ生物の授業では「遺伝(DNA)」に関して、その全貌を知る事は出来ません。
「DNA」は、単に、身体が太いか細いか、髪がくせ毛か直毛か、イケメンかイケメンではないのか等を、決めるだけの役割ではありません。
「DNA」は、私達の脳の仕組み、人生に対する向き合い方までも、決定しています。
「遺伝情報」が、個人の発達・性格・行動に大きく影響する事を考えると、子育てに正しい方法等、存在しないという結論に辿り着きます。
ただ、ベターな方法なら、あります。
その方法とは、子どもの「遺伝的」な特性を理解した上で、子どもが最高の自分になれるように導く事です。
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