私は一人っ子だけどさぁ、最高だぜお兄ちゃん3
「元気ないわね。嫌五。零さんに怒られたって?」
「ん‥外でパンツマンごっこしてただけなのに‥。」
「零さんに、同情するわ。」
「あーあ、いっそお師匠が、お母さんだったら良かったな。」
「あら、私だったら、もっと怒ってるわよ。多分手も上げてる。」
「そーじゃなくてさー、母さんは、兄弟みんなの母さんだけど‥もし、お師匠がお母さんなら、母さんを独り占めできるもん。」
『夜桜さんちの大作戦』嫌五の師匠・虎狼と嫌五の会話です。
カウンセラーとして、仕事をしている中で、仕事・恋愛・お金・子育て等、相談を受ける話の内容は多岐に渡ります。
その中でも、圧倒的に多いのは、家族・上司・部下等といった、身近な人間関係にまつわる問題です。
心理学やカウンセリングの知識のある方であれば、そうした問題の原因の多くが「親」との関係に行きつく事は、よく御存知でしょう。
子どもは、世界観や考え方、さらには、感情の受け止め方まで「親」の姿を真似して成長していきます。
「思春期の頃の人間関係」も、無視出来ません。
思春期は、意識が、親(家庭)を離れて、社会に向き始める時期です。
そこで、自立した人間になる為に、主に、学校で他者との関わり方を学んでいきます。
この時期の友達関係は、その後の人生における人間関係に、大きな影響を与えます。
私自身、カウンセリングをしていく中で、まずは「親」との関係に着目し、次に「思春期の頃の人間関係」に着目します。
ところが、稀に、上記の2つだけでは、説明しきれない問題に遭遇する事があります。
それが「兄弟姉妹」の関係です。
「兄弟姉妹」の関係は「親」との関係以上に、複雑です。
生まれた順番・男女の組み合わせ・年齢差等に加え、それぞれの兄弟姉妹の性格・知能や運動能力・親との距離感等、様々な要素が絡み合うからです。
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