親が子を思うより、子が親を思うほうが上
独身時代、母親になったらわが子にどんな感情を抱くのだろうと、私はワクワクしていた。「今まで感じたことがないような愛しい気持ち」だの、「これが愛というものなのか!」だの、世の中の人達が愛を実感できる素晴らしい感情が芽生えたと、熱く語っていたからだ。
娘達が産まれて、最初に感じたのは、「あ、かわいい」であった。それは、小さな動物を見るのと、ほぼ同じ感情。一瞬で別世界に誘われるのかと思いきや、割と普通の世界のままだったので、がっかりした。それからは、「怪我させないように」とか、「