介護施設のチームケアを強みにしたい 〜みんなでつくる介護現場を目指して〜
こんにちは!ikedaです!
先日フロアミーティングがありました。
レジュメにはたくさんのケアに対する課題があって、1時間みっちりフロア職員で話し合いました。
わたしが、今所属しているフロアの一番良いなと感じる所は「みんなで話し合うことができる」ことです。
フロアのごく一部の職員や、ベテラン職員だけの意見で物事が決まらず、みんなで共有し、どうしたら良いか、考えて発信できる雰囲気があります。
そのおかげで日頃から、全員が課題の意識を持ち、ご利用者に向き合うような姿勢があります。
このような雰囲気は、いくつかの介護施設を回りましたが、なかなか定着されにくいと感じました。
リーダーが全てを把握し、決定したいというフロアは、まずは職員がリーダーに意見を出しますが、リーダーの意に合わないと話が進まなかったり、却下されてしまう傾向にあると感じます。次第に「リーダーに言ってもね」という職員の雰囲気になってしまい、決められている事を淡々とこなすだけになる印象がありました。
逆に、リーダーよりも、フロア職員の方が発信力や決定力がある現場もありました。
そのような場合、意見を強く通せる人や、勤続年数が長いベテラン職員の間だけで、物事が決まってしまうように感じます。そのため、申し送りの伝達が皆に行き渡らず、職員間で小さなトラブルが多々ありました。
様々な現場のチーム形成、人間関係をみるなかで、今のフロアは理想に一番近い形だと思います。
役職や経験年数に関わらず、一職員だと認め合っていることで、言われたことをただやるのではなく、自分もフロアをつくる当事者なんだと自発性がうまれています。
その気持ちで、やりがいも変わってくると思います。
その雰囲気ができると、各々が課題意識を持ってご利用者に関わることで、リーダーに自然と意見が集まりやすくなります。みんなが考察から実施の段階まで関心を持つことで、まとまりの意識も生まれていると感じます。
職員一人ひとりのチームに貢献できていると感じられる気持ちを、どれだけ高められるかが大切だと感じました。
そして、その貢献に対して「ありがとう!」というリアクションも大切に思います。
わたしはチームにおいて、周りの人の頑張りを率先して言葉や形にできる自分でいたいなと思います。
大変だったことを話してくれたとき「ありがとう、大変だったね」と声をかけるだけで、ふっと相手の表情が柔らかくなります。
お風呂介助が終わって戻ってきた職員に「お風呂ありがとうー!」と声をかけると、ニコっと笑顔になります。
雰囲気も明るくなり、ちょっとした雑談にも繋がります。
雑談は、実はニーズに溢れ、一番聞いて欲しかったりすることが詰まっていると感じます。
リーダーから発信される情報や、チームとしてやるべきことがぶれないように、職員間の思い違いですれ違いが起きないように。
ちょっとでも繋ぐことができたらいいなと感じています。
わたしもそのような先輩に今までたくさん助けられてきました。
リーダーも重要でありますが、チームを形成するメンバー(職員)も中心となり、みんなで良いフロアをつくっていきたいと思います。
職員の数だけある介護観が、チームケアになるとぶつかりやすく、介護施設特有のモヤモヤがよく聞かれます。介護現場の大きな課題であり、ご利用者へのケアにもダイレクトに影響する部分であります。
しかし、この多様な介護観が強みになれば、とっても素敵な介護現場になると思いました。
馴れ合いではなく、互いに高めていけるように、みんながやりがいを感じられるように、模索しながら過ごす日々です。
皆さまも、介護現場に関わらず、仕事や人間関係において、心がけていることなどありましたらぜひコメントで共有いただけたら嬉しいです。