今日は義母の機嫌の悪い日
今日の義母たまこさんのお食事は、栗の甘露煮を使った炊き込みご飯と肉豆腐、なすとピーマンの味噌炒め、トマト。たまこさんは歯がないので、ピーマンはよーく炒めた上に酒を振って少し蒸し、ホロッとさせる。そうすると食べられる。実質調理時間45分くらい、暑い中がんばった。
今朝のたまこさんは足の神経痛の塩梅がよろしくないようで、ご機嫌ななめであった。「足が痛い!あぁ、痛い痛い!」お部屋でキャンキャンと声を上げるので(たまこさんはとても声がデカい)、あさイチで部屋に行った私は「今日は具合が悪そうだね」と言ったら、たまこさんは「いつも痛いから、いつものこと!もう、なおらんでね!」フンッ、と鼻息荒くそっぽをむいてしまった。
(あぁー、今日はダメな日だな、なるべくそっとしておこう)と思い、すぐに部屋を後にして 調理をはじめた。そして食膳にして再びたまこさんの部屋に行き、「お義母さん、ご飯できたよ。今日は栗の炊き込みご飯と…」と献立を説明しながらたまこさんの前に置く。たまこさんは返事もせず、またキャンと喚く。
「痛い!足が痛いだよ!」
「少し横になって休もうか」
「横になったら仕舞だよ、便所にいけねえ」
「そうだね、トイレに行けないのは困るね。じゃあ今行ってきたら、しばらく行かずにすむんじゃない?」
「足が痛くて行けねえ!」
「そうだね、無理していかなくてもいいしね」
「勝手に行くで、いいっ!」
「気を付けてね。じゃあこれ、ご飯置いとくね」
「たんとあるね!わるいね、ごちそうさま」
「何か他に欲しいものはある?飲み物とか」
「あるで、いらんっ!!」(「あるで」は、「既に有るから」の意)
ここ3年、義父やたまこさんが機嫌の悪い日はずっとこんな感じだった。
むしろ今日はマシな方だし、上手な流し方も覚えてしまった。
小さい子供と同じ。
小さい子供も何も、私に子供は居ないけど。
義父と義母の介護をしてたら、子供を産み育てる余裕なんてなかった。
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