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介護ロボティクスが進まない理由をざっくばらんに考える

◆介護分野でロボティクスがなかなか進展しないのは、単に「技術の問題」じゃなくて、現場の状況や人の気持ちが関係してるんだよね。ロボットが便利なのはわかってるけど、「だからこそ進まない」っていうジレンマがあるんだ。

◆ロボティクスの導入が進まない理由はいくつかあるけど、大きく分けると5つくらいが代表的。

【ロボを推せる人材がいない】
介護施設には「ロボットを使いこなして現場を変えるぞ!」っていう人材がそもそもいない。そりゃあ介護のプロだけど、ロボティクスの知識があるわけじゃないし、どう導入していいか手探り状態なんだよね。ロボットがあっても「これ、誰が使うの?」状態。特に中小規模の施設では、人材配置もギリギリで、新しい役割を担う余裕がない。結果として、「うちではちょっと無理だな」となってしまう。

【補助金はあっても忙しすぎて申請できない】
国が「補助金出します!」って言っても、現場は常に人手不足で大忙し。申請書を書く時間があるなら、その間に利用者さんのケアをしたいってなるのは当然。特に補助金の申請って細かい書類作業が多くて、締切も厳しいから、「やろうかな」と思ってる間に期限が過ぎることもしばしば。結果、補助金が活用されず、せっかくの制度が宝の持ち腐れ状態になってるんだよね。

【「ロボいらん」っていう現場の声が根強い】
「ロボティクス?それって本当に必要?」って思ってる人がまだまだ多い。現場で働いている人たちは、慣れた方法でやるのが一番って思ってるし、新しいものを導入するリスクを考えると、余計に慎重になっちゃう。介護の現場は忙しくて変化を嫌う傾向があるし、「今のままで回ってるんだから、わざわざ変える必要ある?」って感じるのも無理はない。特に経験豊富なスタッフほど、この傾向が強いんだ。

【介護は人がやるからこそ意味があるって信じてる人が多い】
「介護は人の温かさが大事」とか「人がやるから利用者さんが安心する」っていう考え方は根強い。ロボットが入るとその価値が損なわれるんじゃないかっていう不安があるんだよね。利用者さんとのコミュニケーションや触れ合いは、ロボットでは代替できない部分が多い。「ロボットができるのはサポートまで、人間の仕事は減らせない」と考えている人が多くて、ロボットの役割を限定的に見てしまうことも進展を妨げる要因になってる。

【導入しても収益が増えない(むしろ管理が大変)】
ロボティクスを入れても、収益がドーンと増えるわけじゃない。それどころか、ロボのメンテナンスやスタッフ教育が必要で、むしろ手間が増えることもある。費用対効果を考えると、「結局、人がやったほうが早いんじゃ?」ってなるわけ。ロボットが使えない時間があれば、現場のスタッフがカバーする必要があるし、結局「余計な負担が増えただけ」っていう印象になってしまう。特に利益率が低い介護業界では、こうした「コストは増えるが利益は増えない」状況が大きな障壁になるんだ。

◆例えば、移乗(車いすへの移動)をサポートするロボットがあるけど、「操作が複雑すぎて使わなくなった」って話はよく聞く。現場では「人間のほうがサッとやれるし、利用者さんも安心してるよね」ってなるんだよね。導入時は「これでスタッフの負担が減る!」って期待してたけど、いざ使ってみると設定や操作に時間がかかりすぎて結局使われなくなる。そういうロボが倉庫に眠っている施設も少なくない。

◆結局のところ、介護分野のロボティクスって「技術的にはあるけど、現場のリアルがついてこない」って感じ。だからこそ、ただロボットを開発するだけじゃなくて、現場で使えるシンプルさや、導入しやすい環境づくりがカギになってくるんじゃないかな。

z例えば、スタッフが直感的に使えるシンプルな操作設計、トラブル時のサポート体制、そして導入後のフォローアップまで一貫して支援することが必要だと思うんだ。そういう「使いやすくて現場がラクになるロボ」が求められてるんじゃないかな。


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