
老健施設は“介護が必要になったら”だけじゃない!地域で活かす新たな可能性
🔷老健施設の地域への認知向上を目指して
本日、支援している介護老人保健施設(老健施設)の地域PR活動に参加してまいりました。あいにくの雨天ではありましたが、約20名の地域の高齢者の方々にご来場いただきました。今回の説明会では、老健施設の基本的な役割や他の介護保険施設・有料老人ホームとの違い、効果的な利用方法について、動画を交えながら約1時間にわたり解説しました。また、施設の内部を実際にご覧いただくため、見学ツアーも実施しました。

🔷地域住民の関心とニーズ
今回の参加者の方々からは、
🚀「近くにあるのは知っていたが、老人ホームの一種かと思っていた」
🚀「現在はまだ介護保険を利用していないが、将来のことを考えると不安」
🚀「今後の生活に備えて、友人と一緒に話を聞きに来た」
🚀「家族がデイケアを利用しているが、老健施設自体の役割をよく理解していなかった」
といった声が寄せられました。参加者の皆様は、施設の特徴や介護保険制度との関わりについて活発に質問され、地域における老健施設の認知度向上の必要性を改めて実感しました。

🔷介護保険外サービスへの新たな可能性
特に興味深かったのは、現在要支援認定を受けていないものの、杖を使う生活をしており、フレイル(加齢による虚弱化)への不安を感じている高齢者の方々からのご意見でした。施設内のデイケアのリハビリ室を見学された際、
✳️「週に1回でもいいので、ここで筋力トレーニングのような運動をしたい」
✳️「フィットネスクラブやカーブスなどの運動施設はあるが、ジムのような雰囲気には馴染めず行きづらい」
✳️「老健施設で、理学療法士やスタッフの見守りのもと、安全に運動できる環境があれば安心できる」
といった要望が寄せられました。
このような声は、地域における介護保険外サービスの必要性を示唆しており、老健施設がその役割を果たす可能性を秘めています。介護保険制度の枠を超え、高齢者が安心して健康維持・向上を図れる場を提供することが、地域共生社会の実現に向けた一つの鍵となるのではないでしょうか。
🔶今後の展望
今回のPR活動を通じて、地域住民の関心の高さと、老健施設に対する理解のギャップが明確になりました。今後も、老健施設の役割をより広く知っていただくための取り組みを継続し、単なる介護施設ではなく、地域の健康維持・支援拠点としての位置付けを強化していきたいと考えています。
また、介護保険に依存しない新たなサービスの可能性についても引き続き検討し、地域の多様なニーズに応えられる仕組みを構築していくことが求められます。
老健施設が「介護が必要になったときに入る施設」ではなく、「地域の高齢者が元気に過ごすための身近なサポート拠点」として認識されるよう、引き続き支援活動を続けていきたいと思います。
