肝陽上亢とは陰が減り陽が登った状態
肝陽上亢とは
肝火上炎と肝陰虛、腎陰虛(肝腎陰虛)が合わせて起こっているのを肝陽上亢といいます。
頭に登る熱源が陰虚によって起こっている状態です。
肝火上炎と比べると陰虚の所見があります。
虚と実が合わさっているので、本虛標実証なんて呼ばれます。虚実狭雑証なので大元は虚証が原因です。
腎は体を内に収める、冷やす作用があり、肝臓の陰である肝陰の補助を行っている。肝陰虚が長く続くと腎から陰の力を借りる為、結果的に腎まで陰虚なる。
逆に腎が陰虚になり肝の手助けが出来なくて肝陰虚になる事もあります。(上実、下虚 じょうじつ、かきょ)
そうなると肝の陽と陰のバランスが崩れて陽が頭に登るイメージです。
症状は
眩暈 耳鳴 頭痛、目赤
これらは肝火上炎の症状です。
ほてり、のぼせの陰虚の症状が加わります。
腰や膝のだるさ(酸)、無力感(軟)(腰膝酸軟)ようしつさんなん
があるのは腎の影響ですね。
舌は
舌質紅(熱があるため)
脈は
脈弦細数
肝火上炎は脈弦数でした。肝陽上亢は陰虚があるので津液や血液が足りず細い脈になります。
違いはしっかり覚えたいですね。
【脈は細い観葉植物】で覚えました!
次回は心の病証を勉強していきます。
ありがとうございました。