ふと思い出した

 私が学生時代に夢中になっていた本のひとつに「まんが家マリナ」シリーズというものがあります。
 作者は藤本ひとみ先生。コバルト文庫から発売された、いわゆる少女小説です。
 当時はかなり人気の作品でした。
 しかし、未完なんですよね。
 恐らく続刊はないと思われますが、先生ご自身が「書きません」と明言されているわけではないので、どこかで期待しているあのときの自分がいます。

 このシリーズの登場人物の一人であるシャルルが大人になってからの話「鑑定医シャルル」シリーズも、三巻で続刊があるようなないような終わり方をしています。
 こちらは大人用。
 おもしろいですが、性的な描写が多かったり、理不尽だったりで人を選ぶかな。
 私は大好きです。
 元シリーズを知らなくても充分楽しめます。

 なににしろ、夢中になったシリーズが未完というのは寂しいです。
 確かに生きていた彼らの生き様を見届けることができないのですから。