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2017年の振り返り 〜心の切り売り〜

毎年年末になると、一年の振り返りをしています。月ごとのトピックスをまとめて、総論として一年をとらえる感じで。でも、今年は振り返りをしようと思うと、なんだか気が重くなっていました。そんな時こそやるべきだと思うので、重い腰をあげてやってみようと思います。

まずは例年通り、月ごとのトピックを……と思ったのですが、今年はスタイルを変えます。今年はもう、月ごとのトピックは振り返る必要がないなと思ったからです。前半の半年にやっていたことは、もう終わったことだから。なので、一応流れだけをまとめてみました。

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1月 死ぬほど働く
2月 死ぬほど働く、しんどい
3月 死ぬほど働く、これもう無理じゃないか
4月 死ぬほど働く、これどうにかしたほうがいいな
5月 死ぬほど働く、流れを変えようと決める
6月 死ぬほど働く、私のやるべきことではないと分かったので手を引く
7月 働く量を減らす、この先どうしようか
8月 さらに働く量を減らす、小笠原に1週間行ったら癒された
9月 さらに働く量を減らす、新しい仕事について考えはじめる
10月 今までと違う仕事をやってみたら手応えがあり、さらに新しい仕事について考えはじめる
11月 仕組みをつくる仕事を企画・提案したら、なんだかうまくハマる
12月 さらに大きな仕組みを計画したら、なんだかうまく進み出す

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これだけじゃわけわかんないですよね(笑)。でも、詳細を書いてもしょうがないので、この一年の経験から、以下の2つのテーマで振り返りたいと思います。

「クリエイティブワークと私」
「仕組みづくりと私」

クリエイティブワークと私

私にとってクリエイティブワークは、心の切り売りのようなところがあります。すべてのクリエイターがそんなことをしているわけではないし、もっと合理的でクレバーなやり方で活躍する人がたくさんいます。

フリーランスのクリエイターとして、自分の強みを考えた時、私は心を使うことだろうと思ったので、これでやってきたのです。ターゲットの心に半歩優しく踏み込むコミュニケーションを設計したり、メッセージを開発できたら、吹けば飛ぶような存在の私にもできる仕事があるかもしれないと。

facebookへの投稿は、そのための素振りとか実験みたいなところがあります。素通りされないように。踏み込み過ぎてもダメ。そのさじ加減を測れる人であるように。そもそも私の人間性が嫌いな人には何を言ってもしょうがないけど(笑)、新しく知り合った人へのプレゼンテーションとして。

当たり前ですが、心の切り売りは疲れます。30代後半になって、これって長時間労働で帳尻を合わせて働いているようなものだなと感じるようになっていました。今年一年は、そのピークだったかもしれません。

「70点でいいんだよ。120点の仕事を目指されても、それだけの代償なんて用意できないんだよ」という、社会のというか、大人のというか、相手の都合だってわかるのです。だけど、毎回70点の仕事を受けるクリエイターの将来って恐ろしくないですか。少なくとも、私は恐ろしかった。

人は100点の仕事をする人に70点の仕事をお願いするんです。70点の仕事をする人だと思われたら、次は30点の仕事が来るんじゃないかな。その先は、言わずもがなです。それよりなにより、「70点を目指すためにこの仕事をはじめたんだっけ」という心の声が私を苛むのがつらかったりします。

10月あたりから、来年、自分が40歳になることを意識しはじめました。人生100年時代と言われていますが、少なく見積もって80歳くらいまで生きるとして、あと40年。

私はこの先40年も、仕事がしたい。働いて、誰かと関わって、役に立って、対価を得て、好きな服を着て、好きなものを飲んだり食べたりして、好きな人にプレゼントとかしたい。そして、自分の行動で、わずかでもいいから今より美しい世界にしてみたい。その世界を見てみたい。改めて書くと気恥ずかしいのですが、そんなことをわりと真剣に思ったのです。

そう考えると、心の切り売りスタイルは、30代で卒業しないといけないと切実に思うようになりました。やめるわけじゃないですが、ここぞと言う時のために底力を残せるよう、乱発はやめようと。これから先は、本気で差し出したい相手のためだけにやりたいと思ったんです。

明日は「仕組みづくりと私」について書きたいと思います◎

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