11月
2022/11/01
13時間休憩なしで仕事して、帰って倒れて寝た。
2022/11/02
恋をしていない。
しょっちゅう好きな人がコロコロ変わっていた私にとって、恋をしていないことは一大事である。
むかしはロルバーンの手帳に毎日日記をつけていて、その9割がその時々で好きだった男のことや、異性に限らない好きな人のことだった。今は日記の内容もほとんど自分について書いている。何を思って、どんなことをしたかの記録になっている(日記とは本来そういうものだろう)。少し客観的に、自分を描写するように心がけている。
先ほど最近の日記を見返して、自分が恋人みたいな気持ちになった。
わたしが普段何を考えて、何を見て何をしているかを、わたしだけが知っている。私は私に愛し愛され、支え、支えられている。言葉と概念の上でわたしはわたしと付き合っている。
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ーーーーアタシは女性を崇拝しているの、憧れているの。
女性を愛しているから、女性に愛される。ーーーー
キンキーブーツを見た。6年前見た三浦春馬を節々に思い出しながら観劇した。お客さんは95%女性だった。
ドラァグクイーンに憧れる理由はひとつ、わたしはドラァグクイーンになれないからだ。
2022/11/02
むらんごっつぉ、という越後湯沢のレストランに行った。店員の女の子と、次の日飲みに行った。二日酔いが年々ひどくなっている。
私も母親のように梅酒を1杯だけ飲んでこてんと寝てしまうおばさんになる気がする。
2022/11/03
田舎にいると、何も見ても何かを感じられる気がする。
風の香りひとつさえ、都会では霞んでしまう。何もかも揃っているから何も選べないまま何かに気がつくこともない。東京という異常に気がつかされるのはいつも田舎に来たときだ。
2022/11/04
いけのやというずっと行きたかった居酒屋にやっと行けた。
麻婆豆腐と焼き飯が美味しかった。白子焼きも最高だった。
ビールを飲みながら、他人の評価が気になるかどうかの話をした。
「誰かに認められたいと思ったことはないな、他人の気持ちなんてその人のコンディションや置かれている状況で変わるんだから。今、会ってくれてるのは何かしら魅力を感じて、メリットがあると思って会っているわけだから、俺はそれでいいんだよ」
生きていたら降ってくる槍や飛んでくる矢を交わしてすかすのが上手い人だった。
「72点をいつも全力で取りに行っている」
といつも言っていたけど、こうも言ってた。
「でも100点を取った方がかっこいいこともわかる、まだ100点を諦められないから、綾乃がそうやって日記を残したり写真を残したりして人生を積み上げて、振り返ったりするのを見て尊敬するんだよね。」
祐天寺は肌寒くなってきていた。
少し酔って手を繋ごうとしたけど、彼がポケットに入れた手は私の冷たい手を握らなかった。
2022/11/05
お昼はお蕎麦屋さんに行ったんだけど、店員さんがカッコ良すぎて通おうかと思ったほどだった。前髪はサラサラで、雰囲気があって、優しくゆっくり低めの心地よい声で話す人だった。
蕎麦屋なのに首元が広めの質の良いニットを着ているところも好きだった。蕎麦も美味しかったけど店員さんの印象が強い店になった。
そのあとはネイルをしに原宿に行った。
原宿で姉がクレープを買ってくれたことを思い出した。わたしには姉がいたんだった。覚えてなくても忘れない。
2022/11/06
お昼に最寄りの駅から歩いて5分のお蕎麦を食べた。
トロッとした蕎麦湯がとにかく最高のお蕎麦屋さんだった。
また来たいな、と思いながらきっと年に2回くらいしか行かない。わたしはそういう人間だから。
2022/11/07
月曜。14時くらいまでノンストップで働いたところでドッと疲れた。
また一週間が始まった。
2022/11/08
鍋をした。
あご出しの鍋だった。
食べすぎてお腹が痛いというよりも背中が痛かった。皆既月食だった。みんな月を見ていることがよかった。
2022/11/09
大崎のいわしの店でいわしを堪能した。
もちろんいわしも最高だったけど、イカリングが美味しかった。
2022/11/10
自分に嘘をつかない、悔いのないように生きる
頑張ることに理由がなくても大丈夫な人なんているの?
2022/11/11
「誰も言わないから言うけど、能力値が低いよ」
頑張っていないとは思わないけど、と言う言葉を免罪符にわたしの至らない点を指摘された。
自分にとってためになると、この仕事を騙し騙しやってきたつもりだった。もうやっぱり自分に嘘はつけないかもしれない。
2022/11/12
梅田芸術劇場で、元トップタカラジェンヌの方の舞台をみた。
40を手前にしてまだまだやりたいことをやりたいと舞台の構成を考えたそうだ。
男役のジェンヌの振り幅は凄まじく、可愛い役もセクシーな役もかっこいい役もたくさん演じていた。周りのダンサーも、バンドのメンバーも、恐ろしいほど輝いて見えた。
途端にビジネスアスリートを目指すことを辞めたくなった。自分に嘘をついて生きている気がした。エンタメは時にわたしをものすごく大胆にしてしまう。でも、舞台という生モノのそういう力に心底惚れている。
2022/11/13
キンキーブーツの2回目を見た。
どえらいかっこいい。
帰りに行った温泉でサウナハットを入手。好きすぎて狂いそうな画家がなんとサウナにいて、めちゃくちゃ見てしまった。
応援してますの熱視線は迷惑だっただろう。すみません、大好きです。
「綾乃のその静かに興奮している姿、久しぶりに見た」
と言われた。舞台と同じくらい興奮した。
正直、推しとお風呂一緒に入るなんて、ほとんどのオタクができない夢の一つだろう。最高の体験だった、これからも応援しています。
2022/11/14
久しぶりに夜行バスに乗った。
ベビーカーについているような頭の上から覆い隠すアーチ状の仕切りが良かった。
学生の頃と違ってリラックスシートに乗った。
窓から伝わる冷たい外気の気配も、早朝のかわいた空気も良かった。
観劇して羽を伸ばして気持ちも大胆になって別の生き物になっていたのに、ものの1日でサラリーマンに戻ってしまった。
2022/11/15
多軸で生きていくことの重要さについて話しながらおいしいお酒を飲んだ。
今悩んでいる壁に負けることが、いつか悔しくなくなる気がする。諦めるというか価値を感じなくなる気がする。今はかろうじて同僚や先輩たちの気概や野心に必死でくらいついている。5年後の目標は彼らときっとちがうところにあるけれど、悔しいと思えているうちが華なのかもしれない。上手く言えないけど今の自分が攻略しようとしているものが正しい道なのかわからない。信頼のおける人や好きな人に定期的に肯定されたりしないと折れてしまう。そういう重石を所々に置いて、ここまでやってきている。
2022/11/16
酢納豆ブームの再来
2022/11/17
いつからこんなにおしっこを我慢するのが上手くなったか、覚えていない。
2022/11/18
むかし、大好きだった人にこの漫画が面白いと言ったらすごくハマってくれたことがあった。
今日ネットフリックスでそのアニメが配信されているのをみつけた。大好きだった気持ちを思い出して切なくなる、懐かしくなる、良い思い出のスイッチがこれから生活して行く中でもたくさん見つかると良い。
2022/11/19
久しぶりにバイト先に行った。自分と違う世界の人が生きているのを見られてよかった。私はもうきっと夜職には戻れないけれど私がみている今の景色が全てではないと知っていられることが本当に救いになる瞬間が、どうしてもある。
2022/11/20
恋人がいなくてもこの人がいるから良いやって人と連絡を取らなくなった。昔仲良くしていた女の子と会わなくなった理由を聞いたら「会わなくなることに理由なんてないよね」と言ってた。
2年も一緒にいたのに、理由くらい欲しかった。
もう一人でなんでもできるようになってしまった。恋人が欲しくなった。
2022/11/21
少しだけ食べようと思って夜ご飯をお腹いっぱい食べてしまった。こういうところの聞き分けがいい人は本当に大人で憧れる。
2022/11/23
日本がドイツに勝ったらしい。
サッカーに限らずスポーツにめっぽう疎い。どれくらい凄いことなのか調べたら、野球でドイツが日本に勝つくらいすごいと書いてあった。余計わからなくなった。誰かの熱狂に共鳴できる瞬間の気持ちよさを、私もスポーツで味わいたかったなあ。
2022/11/24
納豆を食べて、よく寝た。肌荒れしてバリバリで悲しかったのだけど、悪いものが排出されて肌がつるつるになった。睡眠大事。
2022/11/25
自分は承認欲求が強い人なんだと打ち明けたらものすごく驚かれた。見た目からわかってもらえることの方が少ないのかもしれない。
2022/11/26
素敵な人とご飯を食べた。ずっと素敵だった。
原宿の街をたくさん歩いた。新しいネイルが可愛かった。
行きたいと思っていた玉笑というお蕎麦屋さんはほぼ渋谷と原宿の間で、また今度でいいかなと思ってしまって行くのをやめた。そばのコース料理を、誰か大切な人と食べたい。
2022/11/27
ブラックフライデーにのせられて、PCを購入したばかりで金欠なのにシルクの枕カバーを購入してしまった。Twitterが有益情報を何日もかけて私に擦り込んでくるからだ。世間(私のTwitterタイムライン)はサッカーワールドカップとブラックフライデーの話しかしていない。やられた。
久しぶりに自炊した。最高の気分だ。白だしを入れたらなんでも美味しくなるもんな、完璧だ。
2022/11/28
昔すごく好みの慶應の美女インフルエンサーをフォローしていたが、結婚の報告をした投稿でパタリとフォローを辞めた。
久しぶりにどうなっているのかみてみたら子供が産まれて、子供の写真が増えていた。ありえないくらいスタイルが良かった。よくみたらフォロワーも桁が違い倍以上になっていた。
私はそういうのを見ていられない、人の幸せを上手く受け取れない。それが恥ずかしくて目を背ける。だって凄すぎる。3年くらい前は年下のイケメンと付き合っていたじゃない。今の旦那さんの顔は一切載せていなかった、それに何か意味があっても無くても、あたしが醜いと気がつくだけだった。南無。
2022/11/29
負けが心地いい瞬間が恋愛にはあると思うけど、幸福感はいつも勝ち負けとは違う場所にある気がします。ピ
2022/11/30
1ヶ月を生き抜いた。
いつのまにか憧れの人が婚約していた。たった数ヶ月前わたしに今度は1日デートしようねと言ったのに、婚約していた。
祝ってなんかあげられない。
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