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6月

2022/06/01
10時出社から9時出社に変更になった。
朝が苦手だ。考えることも多くなった。
同期は友達じゃないし、会社の人間を信用するな、と昔故意にしていた方に教えられた。
自分の態度を改めようと思う出来事があった。

2022/06/03
銀座でお寿司をたべた。夜22時過ぎのお寿司屋さんにはアフターでお姉さんたちが次々と入ってきた。10センチはありそうなピンヒール、尊敬してます。

2022/06/04
自分の半分とちょっとくらいしかない身長の男の子のバッグにおじゃる丸のデンボのストラップがついていた。可愛い。デンボ。

2022/06/05
3日連続で朝まで飲んでしまった。
体が悲鳴を上げている。フィンランド語の勉強を2日もサボってしまって、Duolingoの鳥に悲しい顔をされた。

2022/06/06
新入社員が泣きながら帰っていた。
お腹が空いたので韓国麺の辛いやつを食べる。絶対。

2022/06/07
口数は少ない方が絶対に得だ。

2022/06/10
意味わからないほど自分のキャパが埋まってきていて、久しぶりに会った人に「花束みたいな恋をしたの菅田くんみたいになっちゃうのかな、」と言われた。エンタメ狂いだった私もいつか大好きだった日本映画やエッセイを馬鹿にする日が来るだろうか。学生時代立っていた情報キャッチのためのアンテナはもう多分、何本も折れて機能しなくなっているだろう。
もしそうなったら嫌だな、悔しいな、わたしにもっとキャパシティがあればな。

2022/06/11
黒酢レストランなるものがあるらしい。行きたい。

2022/06/12
ほうじ茶がゆを作って食べた、母親の味がした。
作りすぎた。翌朝にはもっとお茶を吸ってブヨブヨになってしまう。今、今この美味しいうちに誰か。

2022/06/13
朝、ブヨブヨのお粥を食べた。梅流しも食べた。本当は鰻とかが食べたい。

2022/06/14
ひとつのことに思考が支配されちゃう時の苦しい心地よさよ、時に恋、時に仕事、本当は余裕のある人でいたいものなのに。

2022/06/15
焼肉を食べた、胃がもたれて衰えを感じた、肉を見て嬉しそうにする同期が愛しかった。

2022/06/16
夜ご飯に天丼を食べてしまいました。
撮影データが3本も上がってきてチェックが大変だった。幸せな忙しさです。

2022/06/17
職場から家までの徒歩1時間を歩いて帰った。
深夜3時を回りそうな時間帯だった。
月が綺麗ですねを口実に誰かに電話をかけたかったけれど、かける相手もいなければ、月なんか出ていなかった。

2022/06/18
ポートレート写真展に行った。
会場内はカメラマンが半数で賑わいを見せていた。本当に正直に言えば、写真談義などくだらないと思ってしまった。それぞれ写真にはどういう意図があって、どういう気持ちで撮っているなんて、私はあまり、聞かされたくない。わたしが良いと思う人のものだけ、少しだけこっそり、聞いたら教えてもらえるくらいでちょうどいい。
でも、私がただ、写真に対しての言葉をまだ持ち合わせていないだけかもしれない。そうは思いつつも、写真の中の起承転結の詳細や、その写真を撮るまでのあれこれを、撮った側、撮られた側が言語化すると途端になにか違和感を感じる。急に自慰行為を見せられている気になる。
うつることはどういうことか、写真を撮るとはどういうことか、そういうのを言語化すると、とたんに安くなる。
私の中では、言葉では表現できないことに、カメラマンや被写体は向き合っているはずだった。そのための作品であるはずだった。
何が良いと思うかなんてはっきり言葉にしなくて良いのにな。
言葉で伝わることなんて本当に少ない。
それでも言葉にしないと不安になるけど、私はもう、カメラマンがたくさん集まる場所にはあまり行きたくないな、などと思ってしまった。

写真展の写真は良かった。
人1人の人生や表情が、さまざまなカメラマンに撮影されることで少しずつ見え方が違う。

2022/06/19
言葉で伝わることなんてほとんどないと、思うけれど、
言葉がなかったら伝わらないことは、計り知れない。

2022/06/20
彼女からもらう手紙が1番重いよ、と言われた。
この人が彼氏だったら私は大切な言葉を伝える手段がないよ、と思ったけど口に出す努力も圧倒的に足りていないなと思った。
人と付き合う時の温度差は、温度が高い方からはちょっと、見えにくい。

2022/06/21
0を1にする力と1を100にする力
どちらの方が優れているとかないと思うけど
全ては見せ方で功績が決まるなぁなんて思ったり。

2022/06/22
今日はミッフィーの誕生日らしい。
好きですミッフィー  。

2022/06/24 
一年前から飲みたいと言っていた同期と飲んだ。
すっかり仕事の顔になっていた。この一年で様になったサラリーマン風情を見ながら飲む酒の味、いい店だった。すぐ胃のもたれる私を気遣った、優しい人だった。

2022/06/25
昔燃え殻さんのエッセイに出てきた挿写真のカレー屋、ムルギーに行った。
セクマイのアプリで会った女の子はみんな、セクシャリティーの話をフラットに出来る。感性が似通うと嬉しい。対等よりも公正であれ、どこかに上下があった方がうまく行く関係性は意外と多いかもしれない。
そのあと外国人と撮影したのだが、松葉崩しという日本語にポエティックさを感じる、と英語で熱弁していてとてもよかった。

2022/06/26
夜中、暑すぎて死にそうになりながら起きたら部屋の温度が32度だった。これだから夏が嫌いだ、夏野菜は好きだけど、夏の暑さはことごとく苦手だ。

2022/06/28
体が悲鳴をあげでいる。何に疲れているかわからないときの疲労は全部ホルモンバランスのせいにしていい。とにかく寝かせて欲しいし、朝起きただけで偉いねと褒められたい日もある。
そして神様は私に涼しい部屋を用意して欲しい、夏バテに良い料理、できれば人の手料理が食べられたらそれだけでもう何もいらない。誰かが作ったご飯が食べたい、おつかれさまと言って欲しい。
願うばかりの夜があっても良い。

2022/06/29
23時前の駅前のスーパーには野菜がほとんど売っていない。今日はえのきがたべたかった。というよりえのきしか食べたくなかった。食欲がない時には少しでも食べたいものをわたしに食べさせてやりたい。トマトは一つ400円もした。汚くて傷んでいた。実家のあの、母親がもぎってくれる野菜にかなうものなど、どこにもない。
肌にまとわりつく日本の夏の暑さが本当に嫌いだ。夏が来たとワクワクする人を見てたまに怪訝な顔をしてしまうほどには、夏に適正がない。
待って、自分から小型犬みたいな匂いがする、最悪だ。

2022/06/30
やっと毛布を片した。偉い。それだけで100点だ。平日に洗濯を回した。さらに偉い。今日の私は満点以上だった。

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