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浦川大志×高田マル×千葉成夫 三人展「land(e)scape」

絵画検討会2018 第二展示
浦川大志×高田マル×千葉成夫 三人展「land(e)scape」

場所:ギャラリー尾形(福岡県福岡市中央区赤坂2-4-3)
日時:2018年10月12日~10月24日(終了)

高田マルが初めて浦川大志に会ったとき、浦川はこう言った。「僕の描く絵は全部風景画なんです」。一方、千葉成夫は、とある講演会で風景画と山水画にみる根本的な思想の違いに触れ、高田はそれを客席で聞きながら、自作のなかに風景画があることに思いをはせた。

絵画のいちジャンルであるふりをしながら、実際は「世界をどう描くのか」という絵の素朴な性質をもって更新し続ける「風景画」は、土地性から離れて、遠くへ、あるいは別のレイヤーに移り変容し続ける。本三人展では、浦川大志と高田マルは風景画作品を出品。美術批評家である千葉成夫は作品評ではなく自身の風景画論を出品し、展示を行った。

千葉成夫の出品作である論文「風の景色-風景画論へ」は、会期中限定でネット公開も行った(公開終了)。この論文や、会期中に三者が交わした自身の考えは、2019年出版予定の書籍『絵画検討会2018』に掲載予定だ。この書籍は、絵画検討会2018書籍篇となる。乞う、ご期待。


■浦川大志 展示作品

浦川大志コメント:観光地でスマホのカメラ越しに世界をとらえている人をよく見かける。その場所に居なくてもあらゆる風景を見ることができ、情報に触れることができるようになった現在、その風景の一部を描くことは可能だろうか。

《ここにある彼方》
変形100号/パネル、綿布、アクリル、ジェッソ


《キャッシュ》
変形30号/パネル、綿布、アクリル、ジェッソ


《制作のための履歴》
変形30号/パネル、綿布、アクリル、ジェッソ


《サムネイル1》
300×300mm/パネル、綿布、アクリル、ジェッソ


《サムネイル2》
300×300mm/パネル、綿布、アクリル、ジェッソ

《ある画像と幽霊》
変形30号/パネル、綿布、アクリル、ジェッソ


《Google、Twitter》
変形30号/パネル、綿布、アクリル、ジェッソ


《画像としての風景》
変形10号/パネル、綿布、アクリル、ジェッソ


《画像としての風景》 
変形10号/パネル、綿布、アクリル、ジェッソ


■高田マル 展示作品

コメント:すでにある世界なのか、自分が作り出した世界なのか。他人なのか、私なのか。逃げていく風景と、逃げられない風景を一画面におさめてみようと思う。そこにたたずむのは、幽霊だ。幽霊は、あなたで、私で、誰でもないのに、誰でもある。

《無題》
788×1091mm/紙、アクリル絵の具


《無題》
788×1091mm/紙、アクリル絵の具


《風を描く人》
文字


■千葉成夫 展示作品

コメント:風景画というとき、人の理解の仕方は三通りだーー山水画、landscape、そして風景画。古さもこの順である。これを押さえることが一つ。もう一つは日本語の「風景」はーー心の風景、愛し合う二人の風景、現代社会の風景、美しい自然の風景、巷の風景、等々、どんな場合にも使える多義性、ないしは異様さ。これを念頭に置き、なるべく実例をあげて、書いてみたい。



絵画検討会2018の今後の動向につきましては、Twitterアカウント@kentokai2018をご覧ください。
写真撮影:山口巧 (C)Urakawa Taishi, Takada Maru
画像の無断転用はおやめください。
お問合せ先 mail@takadamaru.com

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