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人員基準。2025介護士不足の問題点④

介護事業所には人員基準があります。
介護士を3:1で配置していなければならないとかあんなやつです。
他にも管理者やケアマネ、看護師、相談員等…職種によって配置が義務付けられています。
職種や加算条件で常勤でなければならないものもあります。
これを守れなかった場合、加算が取れない、減算になってしまうため、当然人材確保に必死になります。

もちろんサービスを提供する上で人数の確保は大切なことです。
ただ、人数がいればいいものでもない。
大切なのはサービスの質や利用者さんの満足度、職員の働きやすさではないでしょうか?
確かに人数決めてしまうのが、1番わかりやすい判断材料になるかもしれませんが、今の人員基準が適切なのか設定した側も考えてみて欲しいなと思います。

例えばの話ですが…
①私の介護の先生と呼ばれる職員さんと、しっかり働く非常勤介護士さんが2人でサービスを安全に満足度の高いサービスを提供。
②常勤3人でサービス提供。現場ほったらかして、サービスは最小限。
でも、①は人員基準足りないから×。②は人数いるから○みたいなことが起きるわけです。
はたまた〇〇加算を取るためには「正看護師の常勤が1人必要」とかの要件があった場合、その看護師が仕事するしないに関わらず、会社的にはその人を大事にするしかない。

こうなってくると、何のための人員基準かわからなくなりますね💦
マジメにやってる職員さん、特に常勤以上に働く非常勤さんにとっては「なんじゃそりゃ」てことも起きます。実際起きてました。
マジメに働いている非常勤さんが粗末に扱われて、とりあえずいる常勤が大事にされている光景も見てきました。
ケアマネも常勤1名が必ず人員基準に必要であるところがほとんどだと思いますが、ケアマネ研修に参加した際も「常勤でなくてもよければ働けるのに…」と言った声も結構ありました。
実際事業所の規模によっては必ずしも常勤1名必要でないところもある気がします(兼務可てところもありますが、兼務ってことはそもそも「1」じゃないといけないのかな?)地域、事業所形態によっては「0.5換算OK」もあるとは思いますが。

今、介護士不足問題が発生しているので、DX、ICTを活用して3:1の基準を緩和しようという動きも出てきているようです。
今、一般的にも短時間正社員等様々な働き方が見直されています。

これを機に、介護業界も様々な働き方、基準の検証を行ってもっと自由に働く体制ができてくれればと思います。

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