年の瀬に出会ったバケモノ級コンテンツ「蓮ノ空」は何が凄いのか考えてみる
最近出会った蓮ノ空がとても良い。
今回はそんな「今最もアツい沼」こと「ラブライブ!蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ」のお話です。
異次元フェス効果で私のように沼に落ちる人が増えているようなのですが、一体何が人々を惹き付けるのか、ちょっと冷静に一歩引いた視点から考えてみます。
※自己解釈の域を出ないオタクの妄想みたいな内容を含みます。全てが正しいという訳でも無いので悪しからず。
追記:
公式でスタッフがすごく熱く語ってるので、とりあえず一旦みんなこっちを見てくれ。私が言いたいこと大体語ってくれてます。
追記終わり
2024/1/13:投稿のタイトルを調整しました
前置き~異次元フェス参加編~
初めに、筆者のラブライブ!に関する知識についてなんですが、ほとんどありません。
正確には少し前まで無かったの方が正しいでしょうか。登場人物の顔と名前もほぼ一致しませんし、曲も2,3曲ぐらいしか知りませんでした。
次に筆者のアイドルマスターに関する経歴ですが、現役でミリオンライブ!のPをしています。その他アイマスブランドについてもある程度知識があります。
※Pとはプロデューサーの略で、アイマスのファンのことをそう呼ぶ文化があります。
ということで、この先アイマスとラブライブ!の比較話がちょいちょいあったりします。
そんな私ですが、ある日衝撃的なものを目にしたのです。
え!?アイマスとラブライブが合同でライブ!?
驚きました。何故ならこの2コンテンツのファンの間には、非常に根深い対立のような構造があると思っていたからです(後に杞憂だったと分かる訳ですが)。実際当時のSNS上では、大丈夫なのだろうかといった意見が散見されていたように感じました。
そんなわけで、私も正直ライブ直前まで全く興味が無かったのです。
ただせっかくの機会なので新しいものに触れてみてもいいか、と思い配信チケットを購入しました。何となく参加しないと後悔する予感がしたんでしょうね。当時の私が。
そして…ライブの結果は皆さんご存じの通り、異次元の名に違わないセットリスト、演出、コラボレーションの連続で大成功を収めたのでした。
これには私も、
と、ラブライブに非常に興味を持ったのでした。
長い前置き終わり。
ラブライブ!を履修してみようと思ったが…
かくして、ラブライブ!を履修してみようと思い立った訳ですが、いきなり壁にぶち当たります。
あれ…どこから履修すれば良いんだ…?
コンテンツ規模が大きくなればなるほど、入り口が分からなくなるものです。これはラブライブ!・アイマスに限らない話だと思います。
(ここからしばらく茶番)
う~~~~ん…どうしたものか…
そういえば何か凄く耳に残る良い曲があったような…
確かサビが、月火水木金土日…どうこうってメロディーで、曲の途中で手を繋ぎながら歌っていた曲があったような…
……(アーカイブを見直す)
そうして見つけたのが、
蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブのスリーズブーケによるHoliday∞Holidayだったのです。
何だこの曲!?超かわいいんだけど!?
……そういえばDay2のストレイライトとコメティックの間にも2人組のバチバチに格好いいユニット曲を聴いた気がするな…
……(アーカイブを見直す)
何だこの曲!?超かっこいいんだけど!?
というかパフォーマンスが凄いんだけど!?
というかあれ…また蓮ノ空の曲だ…
……そういえばコラボしている曲で麻倉ももさんが歌っていた超かわいい曲があったなぁ…
……(お察しの展開)
うぉ…(頭を抱える音)
(茶番終わり)
何故か蓮ノ空の曲がすごく刺さる。
周りのアイマスPも、蓮ノ空の曲が刺さっていた人が結構多かったように思います。
そんな訳で、ちょっと蓮ノ空について調べてみようと思い立ったのでした。
蓮ノ空について調べてみる
ふむふむ…漠然としていてよく分からん…
とりあえず登場するスクールアイドルが6人だし覚えやすそうではあるな…というのが第一印象ですかね。
というかリアルタイム「スクールカレンダー」連動プロジェクトって何…?
うーん…とりあえずそこは置いておくとして、もう1つホームページにあった文章を見てみるか…
なるほど…
気になるのは「旅立つものと遺されるもの」と「限りある時間」というフレーズでしょうか…
アイドルマスターの中で生きている私にとっては、かなり目新しいフレーズに感じました。何故ならアイドルマスターのアイドル達は基本的に年齢を取らないからです。「限りある時間」とは正反対の描き方ですね。
これは、いわゆる「サザエさん時空」というやつです。サザエさん時空の良い所は、コンテンツを長く描き続けられるというところです。要するに終わりがありません。
それに対して蓮ノ空のスクールアイドル達は、我々と完全に同じ速度で、同じタイミングで時間が経過しているのではないでしょうか。つまり、同じ速度で歳も取るし、入学から3年で卒業もする。
つまりこれって我々と同じ時間、2023年の12月(執筆時点)を生きているとも言えるのではないでしょうか。
リアルタイム「スクールカレンダー」連動プロジェクト、という言葉の意味が少し分かってきました。
ラブライブの他ブランドがそのあたりの方針をどうしているかは分かりません(※)が、これは世にある多くのコンテンツを見渡しても、意外と用いられていない描き方だと思います。
(※)ニコニコ大百科の「サザエさん時空」のページに関連の話題がありました。
更に調べてみたのですが、どうやら毎週だいたい月・木・土に専用のアプリを通して生配信の活動を行っていたり、月末にライブを配信したり、毎月スクールアイドル達のストーリーが配信されているというではありませんか。
なるほど…スクールカレンダーとは、「スクールアイドルである彼女たちのカレンダー」 = 「蓮ノ空女学院のスケジュールが書いてあるカレンダー」ということでしょうかね?
何だか本当に我々と同じ世界に、この子たちが存在するように感じてきました。
さて、こうして色々と調べているうちに、
1つ明確に分かったことがあります。
蓮ノ空をお勧めしている人が共通して、
「まずストーリーを観てくれ」と言っているのです。
なるほど、どうやらストーリーが良いらしい…
じゃあそのストーリーとやらを観てみるか…
………
いや~流石はラブライブさんですね。私のような人が増えることが分かっていたかのようにこんな企画を打ち立ててくれました。
ありがてぇ…
ということで観てきました。最新話(執筆当時14話前半)まで。
Fes×LIVEも観てきました。
ついでにアプリもダウンロードして配信アーカイブも観てきました。
曲も聴いてきました。
異次元フェスも見直してきました。
YouTubeにある動画も結構な数観てきました。
ん……………?
いやまだ始動して1年経っていないのにコンテンツ量が膨大すぎるでしょ。特にYouTubeにアップされている動画の量はかなりの物量です。
後程お話しますが、この物量にもしっかりとした意図があると思います。
追記:
書くの忘れてたのでここに書いちゃいますが、多分物量を増やすことで、蓮ノ空の世界観に関する情報や設定、物語を増やそうとしてるんじゃないかなって。
追記終わり
さて、ここからが今回の本題です。色々と語りたいことが出てきました。
蓮ノ空は一体何が凄いのか?
ストーリーの良いところや、配信活動の凄さは他の方がお話しているので、私は少し別の視点からもいくつか凄さを語ってみようと思います。まだまだ勉強中の身なのでお手柔らかに。
※可能な限りネタバレを避けるために中身についてのお話はしません。見ていない方はこれを機に観て私と沼に落ちましょう。
そもそもキャラクターが可愛すぎる
飯塚晴子さんがデザインされたキャラクターは本当に可愛い子ばかりでして。目が特徴的なんですよね。村野さやかちゃん(中央の黒髪?青髪?の子)は特に顕著。それがアクセントになっていて良い。しかもキャラクターの設定も可愛い。
コンテンツを追い続けていく上でキャラクターの可愛さは、モチベーションにも直結する重要な要素でもあるので、ここが疎かにされていないのは本当に素晴らしい。
そんな可愛い同士がユニットなんか組んでしまったら、もう可愛いの大渋滞な訳ですよ(語彙力が無さすぎる)
1対1の関係をしっかり描いてくれる
描写においては、とにかくこれに尽きます。筆舌し難いほど美しい。
蓮ノ空のストーリーでは1対1の関係性を描くことを大切にしているように思います。もちろん「蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ」6人の関係性も忘れられずにちゃんと描かれています。
特に取り上げたいのは、ユニットメンバーの先輩と後輩という関係性について。
重要なのは、ただの先輩と後輩の関係性ではないという事です。
通常二次元で描かれる先輩後輩の構造として、
「後輩が先輩に憧れる」、「後輩が先輩を目標にして頑張る」といった、先輩が上・後輩が下の構図
「後輩が出来る子で先輩を引っ張っていく」、「出来る後輩に対して負けじと先輩も対抗心を燃やしていく」といった、後輩が上・先輩が下の構図
このどちらかが上、もう一方が下という位置関係で描かれることが結構多いかな?と思ってます。
さて、蓮ノ空はと言うと、どちらにも当てはまらない気がします。
いや私がそう思っているだけかもしれません。ただこれだけは伝えたい。
私は蓮ノ空において先輩と後輩は、対等で同じ位置関係にあると思うのです。
互いが互いを必要とし、補完し合い、支えあっている。この要素をとても強く感じるのです。「共依存」と言ってしまっていいほどの強い関係性には、目を見張るものがあります。
え?そんなの割と色々な作品にある?いや観れば分かるので見てください。1~3話を見ればちゃんと分かります。4~6話を見ればもっと分かります。
この関係性はいわゆる百合の関係に似ていますが、随所に百合の域を超えた友情であったり、絶大な信頼感のようなものが見えて百合の一言で終わらせてしまうのは、ちょっと違う気がするんですよね。
余談ですが、アイドルマスターにおいて先輩と後輩の関係性が描かれることは稀です。何故なら、そもそもミリオンライブ以外のブランドには先輩と後輩という関係性がほぼ存在しないからです。
唯一先輩と後輩の関係性が明言されているミリオンライブも、この関係性がメインで描かれているという訳ではありません。
アイマスのPに蓮ノ空が刺さっている一因はここにあると思います。
要するにアイマスで足りない成分を補完しているような感覚です。
あえて制限を設けるという描き方
蓮ノ空は、現状6人のスクールアイドルで構成されています。これはアイドルを題材とした作品の中では、割と少ない方の人数だと思います。(スーパースターが初期の頃は5人だった気がする?違ったらごめんなさい)
アイマスには30人、40人、果てには200人近いアイドルが登場するブランドがありますが、このような大人数が登場するアイドル作品の強みは、ほぼ無限といってもいい程の登場人物の組み合わせを描けるという点にあります。
これにはコンテンツを享受する側に常に新鮮なコンテンツ(楽曲やストーリーなど)を提供できるだけでなく、飽きさせないという利点があります。
ただし難点もあり、以下のようなことが挙げられます。
1つのテーマについて描こうとすると掘り下げが浅くなり、単調で中身が薄くなったり、関係性を描き切れなくなりがち
全登場人物に出番を行き渡らせようとすると、どうしても時間がかかる
一方で、蓮ノ空のように少人数で描く作品の強みは、一人ひとりにじっくりと時間をかけて描けるというところにあります。
長い時間をかけて丁寧に掘り下げを行うことで、受け手側が造詣を深めることが可能となり、作り手もより密度の濃い物語を描くことも可能となるわけでして。
なるほど蓮ノ空は、一人ひとりにじっくりと時間をかけて描いているのかぁ。いや確かにその通りなのですが、この「じっくりと時間をかけて描く」という考え方を蓮ノ空に適用しようとすると、少しおかしなことになるのです。
先ほど蓮ノ空のスクールアイドル達は、我々と完全に同じ速度で、同じタイミングで時間が経過していると書きました。事実として、蓮ノ空にはサザエさん時空は適用されておらず、我々の世界との時間差は見受けられません。
これはつまり、
"明確なタイムリミット"=卒業
という時間制限が存在するということでもあります。
コンテンツ開始から長く見積もっても3年、早くて2年(2025年3月?)でそのタイムリミットに到達するということです。コンテンツが5年、10年と続くことが普通となってきた最近の二次元作品において、これは比較的短い期間と言えると思います。
つまり何が言いたいかというと、
「少人数で一人ひとりにじっくりと時間をかけて描ける」という点が強みであるはずの蓮ノ空が、敢えて「卒業までをリアルタイムで描く」という制限を設けて、物語を描き切ろうとしているのです。
なぜこのような描き方をコンセプトに定めたのでしょうね?
サザエさん時空を用い、長い時間をかけて同じ登場人物で蓮ノ空の物語を描くことだって出来るはずです。
……あるいは、卒業という方法を用いて短いスパンでスクールアイドルのメンバーを入れ替えることが目的だったり…?
これが目的であれば、「蓮ノ空」という作品自体は長く続けられますし、年一の頻度で新たなスクールアイドルを提供出来ることにもなるので、それはそれでアリなのかもしれませんが…
(ラブライブ!は比較的"卒業"という概念を好んで使う傾向があるっぽい?だとしても、こんなキャストさんを使い捨てるみたいな方法はう~~ん…お世辞にも良いとは言えないかなと。)
追記:
三次元のアイドルコンテンツ(AKB系や坂道系など)は割と卒業が一般的なものとして扱われているようですが、やはりキャラクターとキャストが表裏一体である二次元は、長く続けられる方法があるのが良いところだと思ってるので、そこを生かして欲しいなと思ったり。
追記終わり
この辺りの話は不毛ですし、制作側しか知らない事なので、一旦置いておくとして…多分別の意図もあるんじゃないかなという話を今からします。
改めて、「少人数で一人ひとりに時間をかけて描ける」点が強みの蓮ノ空が、敢えて「卒業までをリアルタイムで描く」という制限を設けたのは何故か?
私は「実在感を持たせるため」と「感情移入させるため」という2つの理由が、その答えのカギを握っているんじゃないかなぁと思うのです。
実在感を高めるための「生配信」というアプローチ
蓮ノ空は実在感を高めるための方法として、「スクールアイドルによる生配信」という非常に現代的な方法でアプローチしています。
そしてこの「配信」こそが、蓮ノ空を「凄い!」と思わせてくれる重要な要素でもあったりします。
「Link! Like! LoveLive!」と呼ばれるアプリの「スクールアイドルコネクト」と呼ばれる機能で配信されるコンテンツ、それが「With×MEETS」です。※公式YouTubeでアーカイブも公開される
このWith×MEETS、なんと毎週月・木・土の週3回という高頻度を基本として配信されています。しかも生放送というのも驚き。
感覚的には、いわゆるVTuberの配信と似ているところがあるでしょうか。
生放送ということで、視聴者はコメントや絵文字(スタンプ?)を打つことが出来ます。更に簡易的なギフト機能もあります。
追記:
投票機能があるのを忘れてました。「蓮ノ空のこと好き好きクラブ」というネーミングが爆誕した震源地なのにェ…(103期6月度Fes×LIVE内投票にて)
追記終わり
追記の追記:
投票機能じゃないですね。アンケート機能ですね。何もかも合ってない。
追記の追記終わり
そして、このコメント機能やギフト機能、アンケート機能を用いることで、視聴者に参加を促し、双方向の交流を行うことで実在感を高め、蓮ノ空の世界(世界観)に我々を引き込む。この3つの機能は実在感を高めるために非常に重要な役割を果たしていると言えるでしょう。
更に配信回数の多さは、視聴者に蓄積される情報量の増加に寄与しており、より実在感を高めている一因とも考えられます。
配信の内容は視聴者と交流を図るような内容(雑談など)が多いのですが、むしろそれが良い。ストーリーを読むだけでは曖昧であったキャラクターの人となりや、関係性を深く知ることが出来るのです。
↓これは初回配信
↓これはおすすめのやつ
タイミングによっては、ストーリー本編に関する重要な伏線が隠れていたりすることもあるので、見逃せない理由になっていたりします。(ストーリーに関する話題は本来我々が知らない話なので、関連の話題をコメントするのはご法度だったりします。)
驚いてしまったのですが、当たり前のように「ハリーポッター」や「推しの子」といった他のIP名称が会話に登場するのですよね。(スクールアイドルが推しの子を見てどういう感想を持つのか…とても気になります)
これによってバーチャルとリアルの融合を感じられるのも、とても良い。
更に通常の配信だけでなく、毎月「Fes×LIVE」と呼ばれるバーチャルによるライブの配信も行われています。このFes×LIVE、開催時期が毎月月末と固定されているのですが、これは先行して配信されるメインのストーリーの流れをある程度汲んだライブを行うためだからと考えられます。
視聴者はライブに至るまでにスクールアイドルが直面した苦難や苦労をストーリーで知ってから視聴することになるので、より応援に力が入るようになります。これにより、更なる没入感や実在感を提供することに成功しているのではないでしょうか。
↓これは初回のFes×LIVE
アイマスのMRライブをご覧になったことがある方には、MRライブの現実世界で施される会場演出を省略した感じに似ていると言えば伝わると思います。
最近はバーチャルによるライブが増えてきているので、感覚が麻痺していますが、リアルタイムにバーチャルライブを行うだけでも、結構凄いことをやっていると思います。
このように配信コンテンツを上手に活用することで、実在感を高めることに成功している。これが敢えて「卒業までをリアルタイムで描く」という制限を設けた理由の1つだと勝手に思ってます。
これは蓮ノ空の特徴であり、非常に独創的な点でもあります。この配信を最大活用するアプローチは、令和を生きる最新コンテンツならではという感じがしますね。
強い感情移入を持たせる
蓮ノ空は物語がリアルタイムで進行するように描かれているわけですが、それは「卒業」のタイミングが曖昧ではなく明確化されているという事でもありまして。
ストーリー(活動記録)や配信(スクールアイドルコネクト)を視聴していれば思い入れが強くなり、「卒業しないでくれ」という感情を持つのは必然ですし、その時がリアルタイムで刻一刻と近づいていると考えると、蓮ノ空から目を離せなくなるのも必然ではないかと思います。
更に、
現在2年生の先輩が卒業を迎えた時、一体何が起こるのか?
新1年生が入学してきたら現在のユニットはどうなるのか?
ラブライブは9という数字を重視するらしいので、新1年生は3人?
(さすがに無いと思いたいけど)まさか3年で完結させるとか…?
こういった様々な考察が強い感情移入を持たせる力となって、余計に目を離せなくなる。とてもよく考えられています。
この感情は、いつサ終してもおかしくない状況のスマホゲームを、「終わらないでくれ…」という感じでびくびくしながら遊んでいるような感情に似ている気がします。
私は感情移入がしやすいタイプなのですが、蓮ノ空に感情移入しすぎたせいかここ最近、食欲が無くなってしまいました。しんどいです。
まとめ
「少人数で一人ひとりに時間をかけて描ける」点が強みの蓮ノ空が、敢えて「卒業までをリアルタイムで描く」という制限を設けたのは何故か?
その答えは、蓮ノ空から目を離してほしくないからではないでしょうか。物凄く雑な言い方をすれば、他の二次元コンテンツに人が逃げるのを阻止するためってところでしょうか。でもこの言い方はあまりにも夢が無さすぎるので、忘れてください。画像で表すなら多分こんな感じ?
追記:
一番大切なことを書き忘れていました。この投稿のテーマについて、「蓮ノ空は何が凄いのか」のまとめです。一行で纏めるのは難しいので箇条書きにしてみます。
リアルタイムに物語を進めることによって実在感を高める
物語を進めるための手法の1つに配信を用いる
配信は活動記録(ストーリー)と密接な関係を持たせている
配信に視聴者が参加し、双方向の交流を行うことで実在感をより高める
これらは感情移入を持たせるための仕組みである
感情移入を持たせる理由は、蓮ノ空から目を離させないためである。そしてこれは、「卒業までをリアルタイムで描く」という制限を設けた理由でもある。
こんな感じでしょうかね。この一連の流れを踏むことで、蓮ノ空が何となく凄いと感じているのではないでしょうか。
追記終わり
蓮ノ空、本当にすごい作品だと思います。上で追記した以外にも凄いところが沢山あります。曲も良いし、キャストによるリアルライブのクオリティも高いし、動画も膨大、その他コンテンツ量も膨大。異次元フェスを観たアイマスPが続々と沼に落ちていくのも納得できます。(私もそのうちの一人)
蓮ノ空はまだ本格始動してから1年経過していない新しいラブライブ!のブランドです。今からなら余裕で先頭に追い付けるんじゃないでしょうか。
この投稿を読んだ皆様、今日もリアルタイムで"いま"を描いている蓮ノ空、ちょっと覗いてみませんか?
以上、オタクの長ったらしい文章と考察っぽいものでした。
ここまで、ご覧いただきありがとうございました。
※ここから先は蓮ノ空のストーリーと異次元フェスのネタバレを含みます。ご注意ください。
おまけ(ネタバレあり)
異次元フェス繋がりの話や活動記録などの話を、雑多に色々と書き連ねていくコーナーです。この先異次元フェスと活動記録14話後半までの話が含まれますので注意。
まずは、ミリオンライブのPとして語りたい。
アライブファクターをさやかが歌ったことに対する文脈が物凄い
セットリストとキャスティングを考えた人が、理解して組み込んだのか分かりませんが、とにかく最大限の賛辞を贈りたい。
何が凄いのか、サクッとお話します。
この曲を語るうえで欠かせないのが、歌詞です。
この曲のテーマが分かる一番重要な歌詞を引用します。
この曲は如月千早(CV.今井麻美)と最上静香(CV.田所あずさ)という2人のアイドルのために書かれた曲です。
この2人の関係性を端的に表すなら以下のようになります。
先輩である千早に後輩である静香が憧れている
後輩である静香をずっと待ち焦がれていた先輩の千早
はい、まさに曲の通りです。
勘の鋭い人ならもう気づいたと思いますが、この関係はまさに
綴理とさやかの関係性にそっくりなのです。
先輩である綴理に後輩であるさやかが憧れている
後輩であるさやかをずっと待ち焦がれていた先輩の綴理
どうでしょうか?まさに活動記録の4~6話で描かれていた内容にピッタリ合致すると思いませんか?
アライブファクターは、こちらのブログの方の解釈が個人的に一番好きなのですが、やはり綴理とさやかの関係性に似た解釈を出来る部分があります。
興味が湧いた方、もしいらっしゃればご覧になってみて下さい。
次に、なぜHoliday∞HolidayがアイマスPにウケているのかについての個人的解釈について。
最も単純で分かりやすい理由があると思います。それは、
単純に曲が良い & 初見で可愛い曲と理解できる
これだと思います。もう少し紐解くと、
適度にリズムにノリやすいのでライブで映える曲だった
サビの月・火・水・木・金・土・日~がキャッチーで印象に残りやすかった
2番の歌詞に合わせた振付が印象に残りやすかった
後に2人の関係性を知ってから歌詞を改めて見ると、2人の関係性に寄り添った歌詞であることが理解できて「あ゛^~~~~~」ってなってました。
歌詞の随所にジェットコースターに関する内容が出て来ますが、花帆の性格とジェットコースターの性質を重ね合わせた歌詞は上手いなぁと思ったり。
ジェットコースターの話で考えると、この曲の最高到達点(落下直前の位置)はサビの直前で、コースターが段々と上っていく様子を、Bメロ後半の音階が段々と上がっていくところで表現しているのかなぁとか思ったりしましたね。
あと、この曲に関しては、花帆が梢先輩の手を引っ張っていく描写が良いなと思ったり。梢先輩がちょっとだけ弱気(正確には微妙に違う気がしなくもないが)に見えるのも良いなと思ったり。
でもよ~~~~く歌詞を読んでみると、実はこの歌詞って花帆→梢のアプローチにも、梢→花帆のアプローチにもどちらにも解釈出来そうなんですよね。
次に、M@STERPIECEをラブライブ!の皆さんに歌っていただいた事について。
この曲はどんなアイドルコンテンツが歌っても、何かしら刺さる部分があると思います。それは、この曲のサビの歌詞を見ればよく分かります。
良い歌詞ですよね。思い入れが強ければ強いほど、深くまで歌詞が刺さる。それがM@STERPIECEです。
最後に、活動記録14話と関連するWith×MEETSの話についてですが…
いや地獄でも見せられてるのかなって。
何が地獄って、視聴者である我々が活動記録で裏側の事情とか本来知らないことを知っちゃってるってところなんですよね。あまりにも酷。
それを知らないふりをしながら、慈誕生日配信のWith×MEETSでコメント打たないといけなかった訳じゃないですか。さらに酷。
しかも、ネットが禁止されるとかいう、GIGAスクール構想打ち立てて、これからは1人1台端末を持つ時代とか言ってる現代において文部科学省もびっくりなことやってる状況な訳ですよ。ふざけるなと。観てるこっちもバレないかドキドキしながら視聴しないといけない。
こんな地獄みたいな状況をある意味楽しめるのも、リアルタイムで描き続けているからって考えると、もう本当に恐ろしいコンテンツですよ。蓮ノ空。
早く続きが観たいものです…追記:
見た。こいつら通信データ制限とか言い始めたぞ????しかも授業を除くとか言ってるし。不完全な形でGIGAスクール構想はする姿勢見せやがって。
いやそこは重要じゃないので置いておくとして、「みんなで叶える物語」の名に恥じない展開になってきたなぁと。
しかも参加型イベントまで用意してくれるとは。
この「みんなで叶える物語」というフレーズ、投稿を書くにあたって他のラブライブブランドを色々と調べていたときにも頻繁に目にしてました。
ラブライブの過去のシリーズも参加型企画(雑誌投票とか)を頻繁に実施してきたらしいし、そう考えるとやっぱり重要なフレーズとして位置づけられているんだろうなって。
追記終わり
以上、おまけまでご覧いただきありがとうございました。
私はまだ見ていない蓮ノ空の動画を観てこようと思います。
終
※本投稿は「某鯖01 Advent Calendar 2023」への参加投稿です。
©プロジェクトラブライブ!蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ
©SUNRISE ©2023 Bandai Namco Music Live Inc. ©ODD No.
本投稿に用いた画像やその他コンテンツの権利は自作のものを除き全て権利者に帰属します。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?