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歴史総合 創作問題模試

歴史総合の模試です。
七回分あります。
特に共通テストの歴史総合の形式に慣れておきたい受験生、どのくらいの得点を取れるのかを把握しておきたい受験生はどうぞ。
共通テストでは大問1が歴史総合(8問-9問)で25点、大問2-5または6が世界史探求(25問)か日本史探求で75点です。60分で解答します。

時間を測って解いてみましょう。10分-15分くらいで解けるようになれば、最低ラインをクリアしたと言えるでしょう。
第一回は形式に慣れるために、内容は少し簡単にしておきました。会話や資料も短めです。

□第一回 近代化の経済面


A
新聞記事の抜き書き
産業革命は18世紀の後半から英国で始まった。初期には軽工業が主で、日本の産業革命でも官営の(ア)が有名でした。細井和喜蔵が1923 年に雑誌『改造』に寄稿し、1925 年に改造社から出版された「女工哀史」でも取り上げられるように、工場勤務は酷い労働環境だった。

藤田:この新聞の記事では、抜き書きの他に産業の近代化には負の面もあるけれど、富国強兵のためにはやむを得ないことを書いているようです。
その後も、負の側面としては工場や自動車の排ガスによる大気汚染、伐採による土壌流出で洪水が頻回になったり、二酸化炭素の吸収量が減ることによる温暖化の加速なども問題になっています。
先生:産業には資源が欠かせませんが、資源輸出国の側には収奪されているという意識もあるようです。労働の搾取も含みます。例えばサッカーボールの製作に児童労働の問題が隠れていたり、いわゆるファストファッションの衣服製作にウイグルの人たちの過酷な労働問題が隠れていたりします。 
ナショナリズムの面も絡まって、資源を守るためということで、パフレヴィー朝で起こったアングロイラニアン会社の国有化はその後の資源ナショナリズムの台頭を予感させます。これがOPEC、OAPECの設立や、第二次オイルショックにもつながっているんです。

問1 記事の空欄アに合う出来事をあ い、から選び、その出来事の時期を三択abcから選び、その正しい組合せを選択肢1-6から選びなさい。

出来事
あ 富岡製糸場 い 八幡製鉄所

1825-a-ペリー来航-b-五箇条の御誓文-1871-c


1.あa 2.あb 3.あc 4.いa 5.いb 6.いc
(解答欄にはここだけ書きます) 



解答 
解説 富岡製糸場は1872年の設立です。

問2 会話に出た新聞の記事の内容を会話から推測する場合、適切なものを選びなさい。
1 大日本帝国はこのまま産業革命を進めるべきではない。
2 大日本帝国はこのまま産業革命を進めても英国には追い付けない。
3 大日本帝国はこのまま産業革命を進めれば英国に追い付ける。
4 大日本帝国はこのまま産業革命を進めるべきである。


解答 4
解説 産業の近代化には負の面もあるけれど、富国強兵のためにはやむを得ないと言っています。設問の選択肢を先に見るようにしましょう。会話の後半は読まなくてもいいとわかります。

問3 太字部の文の具体例を1-4から選びなさい。
1 日清戦争の賠償金で八幡製鉄所を開設した。
2 徴兵令によって武士が主に担っていた戦争を平民が担う義務が生まれた。
3 土地の所有権を明確にした地租改正のように納税の義務も生まれた。
4 田中正造が被害を訴えた足尾鉱毒事件のような公害も生んだ。



解答 

B 
各国の産業革命について先生と生徒の会話
先生: 英国で始まった産業革命は1800年代の初頭からヨーロッパ各国に波及する。その中で、自国の産業を振興する目的もあって、(ア)のように統一国家を目指す国家も現れた。
水田: 英国から距離が遠いほど、産業革命の波及も遅れるように、時期も異なるけれど、その実現の方法も異なるんですね。

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