妖怪カウントダウンジジイ
浅草駅には『カウントダウンジジイ』をご存知だろうか?
私は、浅草駅の地上入り口の所で、Googleマップを使って行先を調べていた。
人は少ないが、邪魔にならないよう端っこによっていた。
目の前にある階段は、地下深くまで続いていた。
どのルートで行こうかな? そう悩んでいると
耳元で、突然カウントダウンが始まった。
「10、9、8、7、6、5、4、3、2、1 、、、」。
驚いて振り返ると、すぐ側におじさんが居た。
歳は50〜60歳くらいで、薄汚れたキャップを被っていた。
そう、こいつが『カウントダウンジジイ』 である。
カウントダウンジジイは、驚き固まる私に
「階段降りないの?降りないの?降りるの~?」
とニヤニヤ笑いながら、地下に続く階段を下って行った。