「やる気」と「根性」が辞書にないぼくの戦い方
深夜2時に寝ると朝が辛い。
つい2年ほど前までは夜更かしをしても平気だったのに、30歳を過ぎてからこんな調子。背中が重だるく、少しでも長く横になっていたい。
夜更かしの負担が年々大きくなっていく。良い大人は23時には寝ねばなるまい。
昨日はダラダラとSNSに入り浸ってしまっていた。
やるべきことは確かにあるのに、頭ではわかっていても体が動いてくれない。そんな日だった。
SNSを開いては、自分の投稿への反応を確認し、他人の投稿を眺め、また自分の投稿への反応を確認する。無益と分かっていながらも、脳がスマホに支配されるがままに指先を動かしていた。
きっと、先のことが重たいからだ。
先のことが重たいから、現実逃避をしたいのである。今やるべきことを先延ばしにして、楽な方へと逃げたいのである。昨夜はまさにそんな日だったと思う。
新作漫画の公開を控えている。制作に伴ってクラウドファンディングも企画中。公開日まで残り1ヶ月弱だというのに、どちらの準備も思うように進んでいない。
私の辞書には「やる気」や「根性」という言葉が載っていない。〝やらねばならない〟という動機で動けることはほとんどなく、「ワクワク」「楽しい」「面白そう」といった、好奇心をくすぐる感情が主なガソリンになる。
現時点で、好奇心は踊っていない。
漫画制作の方ではなく、問題はクラウドファンディングである。
目標金額は2,500,000円。今の自分をどれだけ俯瞰して見ても、達成できそうにない金額なのだ。
昨日はクラウドファンディングに向けて、今作に込める想いを簡単に書いて投稿した。しなければならないとわかっていながら、この作業に着手するまで約2時間もダラダラしてしまっていた。
重たいのである。重たいから、軽い方へ逃げたいのである。
とはいえ、泣き言は言ってられない。自分で決めた道であるから、四の五の言わずにやるしかない。
救いは、支えてくれる人たちがいるということ。
ありがたいことに、応援のメッセージを寄せてくださる方がたくさんいる。言葉をかけずとも応援してくれていると実感できる距離感の人たちもたくさんいる。
1人ではない。
どうすれば目標を達成できるか、考える日々である。考えて考えて、SNSに逃げる日もある。自分に勝つことは容易でない。
けれど、考えてみればいつだってこんな状況を乗り越えてきた。結果、こんなにも満たされた今があるのである。
きっとこれが、「やる気」と「根性」が辞書にないぼくの戦い方なのだ。
ウダウダはする。ウダウダはしながらも、結局は自分のやりたい氣持ちに従って進んでいく。やれないときはやれないけど、やる時はやるのである。そして、やる時はやるを積み重ねた先に、支えてくれる人がいるのである。いつだってそうやって進んできたし、これからもそうなのだ。
日々の積み重ねが今である。
ダラダラと書くのも悪くない。
人間には睡眠という、自動的に自分をアップデートしてくれる素晴らしい機能が備わっている。だから、逃げたい夜は逃げてもいいのだ。寝て起きればいい人生が待っている。
今日からまた進むのである。
明日に向かって今日を一歩ずつ征くのである。
これが、だらしない私の戦い方なのである。
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【3月22日】
新作公開 / 制作クラウドファンディング開始
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あと32日
よろしくお願いいたします。