自分を救ってくれる人はどんな人物か
口を開けば叩かれる。
そんな時期があった。
SNSは怖いところだ。
一度や二度の誹謗中傷ならまだしも、投稿するたびに噛みつかれるのはさすがに病む。
13,000人からリツイートをいただいた投稿でもお構いなし。
おかげさまで「自分の言うことやることなすこと全て、間違っている」と思っていた時期が随分と長くあったのだ。
幾人かからの誹謗中傷コメントは、13,000人からのリツイートに勝ってしまうのである。
そんなことがあってから、「自分の全ては基本的に間違っているのだから、何を言うこともあるまい」と、口を瞑って生きてきた。
そんな心境下で、自分の創作活動を丸々潰し、新たな名義で創作活動を開始したのが昨年の9月。
特に意見を口にするわけでもなく、日々コツコツと作品を描いてきた。
不思議なもので、日々コツコツとやっていると、活動がちゃんとカタチになるものである。
今年11月、描き上げた100ページの物語が一冊の本になった。
ぼくの応援者さんの中に、大津さんという、氣のいい飲んだくれのおじさんがいる。
彼は月に一度自宅でお食事会を開催していて、毎回人を招いては手料理を振る舞っている。この手料理がすこぶる美味しい。
その大津さん、12月のお食事会にぼくを招いてくださって、漫画の出版祝いを兼ねたお食事会にしてくださった。
ありがたい。
それだけでもありがたいのに、更に、そのお食事会で、
ぼくの話を聴いてくれる人が何人かいたのだ。
これまでの、作品を本にするまでの活動を見てくれていたのだろう。
ぼくにいろいろと訊いてくれて、ぼくの話を目を合わせながら真剣に聴いてくれた。
嬉しかった。
ぼくにいろいろと訊いてくれて、ぼくの話を真剣に聴いてくれることが、嬉しかった。
つい先日まで、自分のやることなすこと全て間違っていると思っていたのだから、自分の意見など批判されて当然と思っていたのだから、それは嬉しいはずである。
ぼくの声に耳を傾けてくれる。
ぼくがこれまでやってきたことや、どんな氣持ちで描いてきたかを、親身になって聴いてくれる。
まるでぼくの言葉が泌み入っているかのように、やわい表情と頷くような仕草を見せてくれる。
そのことが、ただただ嬉しかったのである。
以来ぼくは、「自分は口を開いてもいい人間なのだ」と思えるようになった。
まだまだ人に話すのは苦手ではあるが、訊いてくれる人には、石井嘉一郎としてやってきたことを話せるようになったものだ。
傷が癒えてきている。
癒してくれたのは、大津さん家のお食事会でぼくの話を真剣に聴いてくださった方々
というのはもちろんだが、
作品を描き上げるためにチカラを貸してくださった方々もそうだし、本にするためにチカラ貸してくださった方々もそうで、
上げても上げてもキリがないほど多くの方々に支えられてここまできたことは大前提とさせてもらいつつ、
何よりこの傷を癒してくれたのは、
本にするまでコツコツと描いてきた自分自身なのだと思う。
自分の存在価値などないと本気で思ってしまうような心境下でも、
奈落の底の底の泥沼にハマっているような心境下でも、
重たい足を交互に前に出し、明かりの見えるところまで上がってきた、他の誰でもない自分自身が、自分の心を癒したのである。
自分を救えるのは自分自身。
こんな、いかにも自己啓発的な言葉を堂々と発せるようになったことが変化の現れなのだ。
もう発してもいい頃だろう。それなりのことはしてきたらしい。
本を一冊作ったという実績は、話を聴いてもらえるに値するようである。
これで誹謗中傷されたら仕方がない。
私のやりたいことをやり切った結果に出た言葉なのだから、今更引っ込めるつもりもない。
ぼちぼち口を開いていこうかと思う。
訊かれたら素直に答えるくらいのことはしてもいいだろう。
口下手なのは生まれつきだが、話を振ってもらえさえすればそれなりに語れるのだ。
ただ、ちょっと、発するのが怖かっただけなのである。
自分の言葉にチカラをもらう人もいると信じて、ぼちぼち生きていくとする。
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