こだわりを感じていただけたときの嬉しさといったらない
肩がパンパンに張ってます。
3連休、新刊書籍を手渡し手売りしてきました。
リュックに20冊ほど詰め込んで、本書を予約してくださってた方へのお渡しと、現地でお会いした方への手売りをば。
重い荷物を背負って出歩いた甲斐がありました。
兼ねてより応援してくださっていた方々と、現地で本書を「買いたい」と手を挙げてくださった方々へ、お顔を見ながらお渡しすることができたので。
笑顔で受け取って下さった方が何人もいて、作家として大きな喜びを感じておりました。
手渡ししてほどなく、紙質へのこだわりを感じてくださった方が何人か。
カバー表紙に触れるや否や、紙選びに時間がかかっているであろうことをすぐさま指摘してくださった方もいて(かずマックスというお方)、大変嬉しく思いました。
わざわざ口にしない部分まで感じ取っていただけること、人間として大変嬉しいことと存じます。
かけた時間は成果に比例しないし、時間をかければいいものができるというわけでないことは、少し生きればわかることで、
けれど、〝時間をかけなければならない理由〟は確かにあると思います。
本書『スポットライトを浴びたくて……』は、石井嘉一郎の人生初の書籍。
しっかりしたものを作りたいという想いがありました。
書店の書棚に並んでいても違和感のない、加えてちょっと特別感のある、
そんな書籍を作るべく、紙選びからこだわりました。
幾つかの印刷所さんに問い合わせましたが、なかなか思うような質感の紙に出逢えず、ようやく出逢えたK9(ケーナイン)という印刷所さんで印刷製本させていただいたのです。
私のわがままで、本来のメニューにはない特別紙でカバー表紙を作っていただきました。
(先ほど公式アカウントの方で本書を取り上げていただき、今後はメニュー化するかもと仰っていただきました)
紙質のほか、
カバー表紙絵、
裏表紙絵、
書籍本体の表紙絵、
タイトルロゴデザイン、
背表紙のロゴデザイン
(ロゴデザイン:みかみん氏)、
無論、書籍の中身も。
無料公開分の内容が仕上がったのは三月末ですが、そこから半年ほどかかり、発売に至っております。
兎に角丁寧に、大切に作りたかったのです。それが故の半年…と言い切るには、そこから自分の未熟さを引かないといけないのですが。
そんな、誰の目にも映らない部分を感じ取っていただけると、これまでかけてきた時間が報われるような感覚になるのです。
この喜びは、作品が評価されるときのそれとはまた別の喜びです。
作家としてではなく、おそらく人間としての喜びでしょう。
「わかってもらえた」という、
人間社会を生きる上で大切な感情の一つ。孤独から救われる瞬間です。
目に見えない時間や想いを感じ取ってもらえる瞬間は、それまでの孤独から救い出してもらえる瞬間です。
また、書籍を手渡したときのみなさんのお顔がみたいなと思いました。
「わかってもらえた」という感情は、誰かのために動くチカラになるのかも知れません。
次回作の書籍はどう製作しようか、今から楽しみで仕方ありません。
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ありがたいことに、200冊あった『スポットライトを浴びたくて…… 紙書籍』は残り50冊ほどになりました。
書籍単体と、制作裏側記し本セットがそれぞれ残り25冊ほど。
是非、お買い求めいただけたら嬉しいです。
【お買い求めはこちらから:紙書籍、電子書籍、両方あります】