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病に勝つのは治療でも薬でもない


宅配便からのピンポンに飛び起きた。

飛び起きれたその自分の様子に、すっかり風邪の養生に成功したことを感じていた。

3日ほど床に伏していたので、体が治って真っ先にすることといえば漫画作業。

遮二無二、黙々と作業をしていたのだが、、、どうも頭が痛い。

風邪はすっかり治ったのにどうしたものか。。。

思い返したのは昨夜のことである。

昨夜は身体がしんどくてなかなか寝付けなかった。

寝付けなかったものだから結局、これもまた漫画に関する作業をカタカタとやっていて、結局寝付いたのは朝方5時ごろ。

私はてっきり昨夜の寝不足のせいだろうと、それ以降は特に氣に留めることなく遮二無二続けた。

夜が深まるごとに頭痛はひどくなっていく。

ムカムカとした氣分も込み上げてきて、ついには寒氣もぶり返してきた。

流石に作業がしんどくなり、床へ。

「いやいやそんなわけがない」と思いながら体温を測ると、

そこそこの微熱であった。

馬鹿は風邪を引かないとは、よく言ったものである。

風邪だと思わなければ風邪でないのだから。

大人しく、次の日の予定はキャンセルした。

熱があるのでは仕方がない。

それにしても身体が弱いのか菌が強いのか、なかなかにしぶとい風邪である。

流行り病を疑いたくもなるが、私は病院と薬が嫌いだ。

幸い、どの組織に属しているわけでもないので、仕事上、迷惑をかけるような人もいない。



記したのは2日前の出来事なのだが、今日も今日とて、熱はないが頭は割とぼんやりとしている。

ぼんやりしながら書いている。


もっと馬鹿にならなければならない。

病に勝つには、もっと馬鹿になる必要があるのである。

馬鹿に勝る薬はない。

病に勝つのは治療でもなく薬でもなく、自分自身なのである。


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