スープがあふれないような店作りをする
おはようございます。お久しぶりな投稿になりました。
ここ最近は料理研究家の土井善晴先生にガッツリはまっています。片っ端から書籍を買っては読んで、買っては読んで、していました。
最初は料理×Well-Beingに関係ありそうなものを調べていく中で知った、『料理と利他』という本がきっかけでした。
その後、土井先生の独自の家庭料理や和食、生き方に関する捉え方が面白くてズブズブズブッ……、とハマっています。
今回は、飲食店で働いている自分が土井先生の本を読んで感じた気づきを書いていきます。
お店とお客様は対等な関係
お店はお客様の言いなりになりすぎてはいけません。
一方で、店の主張を押し付ける頑固オヤジのラーメン屋や、半ば無理やり食べさせるようなサービス過剰の店になるのもいけないと思います(そういうのが好きという人も一定数いますが)。
自分は本を読んでいて、丁度良いバランスを保つためのあり方が重要だなと感じました。
神経質にプラマイゼロのポイント、貸し借り無しの状態を目指すのではなく、お店とお客様の両方が無理せず気持ちの良いギブの循環をする。
そうすることで、丁度良いバランスが保てるのだと思います。
『店が客を育て、客が店を育てる』
サービス業界だとよく耳にするこの言葉。この言葉は、お互いのギブの循環を指す言葉なのかもしれません。
スープは誰が飲むのか?
先ほど引用した、あふれないようにバランス良く支えられたスープ。
では、そのスープを誰が飲むのでしょうか。
自分は「みんなで分け合って飲むもの」なのかな、と土井先生の本を読んでいくうちに思いました。
みんなでバランス良く支えたスープをみんなで飲む。
そうして一人一人がいろんなことを受け取る。ということなんだと思いました。
ですが、バランス良く支える必要性がある一方で、個人的には相手(=お客様)には気持ち良くスープを飲んでもらいたいと思ったりもします。
いざみんなでスープを飲むぞとなったときに、
スープをそっと取り分けたり、相手に合わせた調味をする。
そういったことをサッとできるような人間でありたいです。
スープを気持ち良く飲んでもらうためにできること
相手にスープを気持ち良く飲んでもらう、つまり利他的な行動を飲食店というフィールドで表現するとしたら、
料理そのものクオリティはもちろん、清掃、コミュニケーション、空間作り、料理の提供するタイミング。
などなど、色々なことが挙げられます。
お客様を満足させた上で、気負わせることない範囲で気持ち良く利他を行う。
願わくば、それをお店とお客様の間で循環させる。
そういう人間になりたいし、そういうお店づくりを目指していきたいと本を読んで感じました。
まずは、大前提となる料理の質の向上を目指して、今日も頑張っていきます。
今日も良い1日を!