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【骨格筋】腹直筋の解剖学


腹直筋の解剖学

この記事は腹直筋の解剖学的知識のアウトプットを目的としています。
解剖学初学者の方への小さな助けになれば幸いです。

今回は腹直筋の情報をまとめました。


(引用:ヒューマン・アナトミー・アトラス(Visible Body)より
(引用:同上)

基本情報


概要



腹直筋(ふくちょくきん)は腹部前面にある平たく長い筋で、白線の両側を縦走し腹直筋鞘に包まれています。外腹斜筋の覆いの奥に位置します。

腹直筋は上は狭く下は広い多腹筋で、恥骨結合と恥骨陵から起始し、第5~7肋軟骨および剣状突起の前面に停止します。

比較的やせていて腹筋が発達している人では明瞭に3~4個の腱が腹部の筋腹を4~5節に分けているのを確認することができます。腹直筋は骨盤の傾斜角をコントロールする筋肉としても知られています。

起始

 恥骨(恥骨結合、恥骨結節)

停止

第5-7肋軟骨、胸骨(剣状突起)

起始部が下にあり停止部が上にある
(引用:同上)

支配神経

肋間神経 (T5-T12)

側面から
(引用:同上)
正面から
肋骨から複数の神経がついている
(引用:同上)

血液供給

下腹壁動脈
(脊椎に沿って降りる動脈から外腸骨動脈を経由し下から上行する)

下が腸骨動脈、右が下腹壁動脈(腹直筋に張り付いている)
(引用:同上)
裏側から見た動脈の付き方
(引用:同上)

機能

脊柱を曲げる(屈曲)
腹壁を緊張させ、腹部内臓を圧迫する


同じ機能の筋肉

脊椎の屈曲

主動作筋

腹直筋・内腹斜筋・外腹斜筋

拮抗筋(脊椎の伸展に作用する)

(主導筋)
頚棘筋・胸棘筋・頭最長筋・頚最長筋・胸最長筋・頚腸肋筋・胸腸肋筋・腰腸肋筋・頭半棘筋・頚半棘筋・胸半棘筋・頭板状筋・頚板状筋
(協力筋)
多裂筋・短回旋筋・長回旋筋・大後頭直筋・小後頭直筋・上頭斜筋・下頭斜筋・頚棘間筋・腰棘間筋

関連する要素の分類


肋間神経に関わる筋肉

内肋間筋・外肋間筋・肋下筋・胸横筋・内腹斜筋・外腹斜筋・腹直筋・腹横筋・錐体筋・上後鋸筋・下後鋸筋・肋骨挙筋


メモ

  • 起始が下方(恥骨側)、停止が上方(肋骨側) 下から上に走行している

  • 腹直筋の上には外腹斜筋が覆っている

まとめ

今回は腹直筋を解剖学的に紐解きました。
腹部にあるとほとんどの動きに関わりますね。主な動きは脊椎の屈曲ですが、他の動きにも関わるので固まってしまっていると他筋肉の動きを阻害することになりそうです。筋トレする方はシックスパックで見せられるので鍛えたい方も多いはず。ですが腹部は内臓機能にも関わるのでそこは注意が必要ですね。


他にも筋肉別に記事を書いておりますのでよければご覧ください。
少しでもお役に立てますと幸いです。


参考


引用

ヒューマン・アナトミー・アトラス(Visible Body)





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