この世界は夢かもしれない?
この世界は夢かもしれないって思ったことはある?
今朝見た夢がほんとうの世界で、今目の前に広がっている世界のほうこそが夢かもしれないって。
あるいは、今お母さんお父さんと朝ごはんを食べているこの人生、いつか死んだら、長い長い夢から覚めて、今とはまったく別のほんとうのお母さんお父さんのいるダイニングテーブルで朝ごはんを食べるのかもしれないって。
私はね、思ったことある。30歳になった今でも時々思うよ。私自身はこれまで、この世界はぜったいに夢じゃないって、確かめられたことがないんだ。
確かに毎朝同じ(っぽい)世界に起きるし、毎朝仕事に行くといつも同じひとが会社にいるし、友だちとは前の話の続きができるし、たくさんの嬉しい気持ち怖い気持ちや、光の眩しさや水の冷たさを感じる。でも、夢で感じたことのある怖い気持ちのほうが、今の世界で感じた怖さよりももっと怖かったんだ。だからそっちがほんとうなのかも…って思うこともある。それに、たまたま今日まで朝起きたら同じ(っぽい)世界だっただけで、今日寝て明日起きたら全く別の世界が待っているかもしれない。「絶対ありえない!」って言えるような説明を30歳の今まで一生懸命考えたけど、まだ見つかってないんだ。だからこっそり一緒に探そうよ。
夢かもしれない世界に生きてるなんて、おもしろいね。
せっかくなら楽しい夢にしたくなってきた。