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アメリカ:女性の祈りのベールが復活?

USA: Is there a resurgence of women's prayer veils?

最近、教会の儀式で女性がかぶるベールを製造する会社が売り上げを大きく伸ばしている。この現象を調査したのは、ワイオミング・カレッジ(Wyoming College)の講師でカトリック・ジャーナリストのジュリアン・クワシニエフスキ(Julian Kwasniewski)である。彼は、アメリカ、イギリス、そしてオーストラリアとニュージーランドのいわゆる『チャペル・ベール』の製造業者数社に、この件について話を聞いた。この種の製品で最も有名な会社である『Veils by Lily/べールズ バイ リリー(ミズーリ州キムズウィック/Kimmswick, Missouri)では、この製品の売り上げは過去20年間で1000倍にもなった。

この施設の責任者であるリリー・ウィルソン(Lily Wilson)は、「教会ではベールをかぶることが義務でなくなったことは良いことだ」と語った。とはいえ、「多くの女性が、ベールをかぶり始めた瞬間から、特にミサ聖祭での神との関係が深まったと言う」と述べた。「ベールは私たちの主を礼拝するための招待状のようなものであり、聖体におけるキリストの現存を認めるようなものであり、ミサに臨在し、幕屋で礼拝するキリストの前にへりくだるしるしだ。教会の歴史を見ると、ベールは常に神聖なものを覆っており、この場合、逆説的ではあるが、ベールは女性の偉大な尊厳を祝するものでもある」と指摘した。また、「興味深いことに、このことが今、特に若い女性たちによって再発見されつつある」と付け加えた。

ベールズ・バイ・リリーのカタログはまた、「祝福された秘跡に真に臨在する神の前に謙遜になりたいという内なる願望の外面的なしるしを意味する。女性として、私たちはキリストの花嫁である教会の象徴であり、ベールは教会がキリストの愛に満ちた支配に完全に服従することを目に見える形で思い出させるものです。(中略)それは目に見える説教であり、キリストが主であり、キリストを愛し、キリストに従う用意があることをキリストの前で公に告白することである。このアプローチは完全に反文化的であり、『私は仕えない』という態度に染まった文化のなかで従順を説くものである」と宣言している。

ジュリアンは、「ベールの豊かな歴史的重要性は、ベールが謙虚さ、精神性、ファッション以上のものであることを示している。時代衣装の他の要素とは異なり、ベールが生き残ってきたのは、それが現代において重要なものを象徴しているからである」と強調した。

フィリア・デイ・ヴェール(Filia Dei Veils) の創設者であり代表であるジェーン・メアリー・ジャンナ・イェーク(Jane Mary-Gianna Yeak)は、「女性らしさを、弱く従順であること(そしてほとんど自分の考えや意見を持たないこと)、あるいは フィルム・ノワール時代(1940年代~1950年代後半)の登場人物である謎めいた女性/ファム・ファタール(femme fatale)と同一視する人がいる。優しさと強さが隣り合って、本物の女性らしさが花開くとは思いもよらない。主は、この古くからの伝統を用いて、私を主のみ心に近づけて、『あなたは私の大切な娘、あなたは私のもの。そして、あなたはありのままの姿で愛されていると言ってくださる」と指摘した。

女性の祈りのベールの偉大な推進者は、元モデルのリア・ダロー(Leah Darrow)だ。2017年にカトリック教会に復帰した後、彼女は『ジ・アザー・サイド・オブ・ビューティ/The Other Side of Beauty:Embracing God`s Vision for Love and True Worth(美の裏側:愛と真の価値に対する神のビジョンを受け入れる)』で、祈る女性に美しさを添えるベールの役割にも注目している。

New York/Fr.jj

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