KAI カトリック情報局(ポーランド) 東京特派員・JJ神父

ヨーロッパ第2のカトリックメディア、ポーランドのカトリック情報局KAIの特派員であるJ…

KAI カトリック情報局(ポーランド) 東京特派員・JJ神父

ヨーロッパ第2のカトリックメディア、ポーランドのカトリック情報局KAIの特派員であるJJ神父(パウロ・ヤノチンスキー神父、ドミニコ会)による海外カトリック情報の記事をお伝えします。

最近の記事

アメリカ:カトリックの聖画制作者たちが全国聖体復興大会に参加

USA: Catholic sacred art creators join in National Eucharistic Renewal インディアナポリス(Indianapolis)で開催される聖体大会(National Eucharistic Congress 2024年7月17~21日)で最高潮に達するアメリカカトリック教会の聖体リバイバルは、芸術的創造にも関わる。ニューヘイブン(コネチカット州)にあるブレスド・マイケル・マクギブニー・巡礼センター(The Ble

    • スウェーデン:ヴァスーラ・リデンに関する新しい本が出版された

      Sweden: a new book on Vassula Rydén has been published ヨーテボリ(Gothenburg)を拠点とするルーテル派の牧師ボー・ヴェスタガード(Bo Westergaard)が、現代のキリスト教神秘家ヴァスーラ・リデン(Vassula Rydén)と彼女の『キリストのからだの一致のために祈る』というカリスマに関する本をスウェーデン語で、そして最近では英語で出版した。『Vassula - a sign of God's Lov

      • アメリカ:現代カトリック聖楽のワークショップ

        USA: Workshop on Contemporary Catholic Sacred Music 6月9日から15日まで、プリンストン大学(ニュージャージー州/Princeton University, New Jersey)で、第2回(第1回は1年前)『現代カトリック聖楽創作ワークショップ』が開催された。スコットランドの著名なカトリック作曲家ジェームズ・マクミラン卿(Sir James MacMillan)が指導するこのワークショップには、特別に選ばれた8人の作曲家

        • アメリカ:アメリカの教会はカトリックの伝統に立ち戻るのか

          USA: Is the American Church returning to Catholic tradition? 今年7月17日から21日にかけてインディアナポリスで開催される全国聖体大会(National Eucharistic Congress)の準備に関連して、アメリカのメディアでは、教会と世間一般の両方において、「アメリカの教会がカトリックの伝統と正統性に回帰する」という主張がなされている。多くのアメリカの小教区、大学、修道院がこの方向に『転向』していること

        アメリカ:カトリックの聖画制作者たちが全国聖体復興大会に参加

          日本:ゼノ・ゼブロフスキー修道士の日、ポーランド大使館にて

          Japan: Brother Zeno Żebrowski Day at the Polish embassy in Tokyo 1950年、ポーランドの宣教師フランシスコ会修道士ゼノ・ゼブロフスキーによって東京に設立されたホームレス支援団体『蟻の街』の理事会は、4月24日に2つの記念日を迎えた。ゼノ・ゼブロフスキーは1930年のこの日、来日し、50年後のこの日に永遠に旅立った。 『ゼノ・ゼブロフスキーの日』が、東京のポーランド大使館のT・ロメール会議室(the T. R

          日本:ゼノ・ゼブロフスキー修道士の日、ポーランド大使館にて

          アメリカ:女性の祈りのベールが復活?

          USA: Is there a resurgence of women's prayer veils? 最近、教会の儀式で女性がかぶるベールを製造する会社が売り上げを大きく伸ばしている。この現象を調査したのは、ワイオミング・カレッジ(Wyoming College)の講師でカトリック・ジャーナリストのジュリアン・クワシニエフスキ(Julian Kwasniewski)である。彼は、アメリカ、イギリス、そしてオーストラリアとニュージーランドのいわゆる『チャペル・ベール』の製造

          アメリカ:人工知能AIのジャスティン神父──宣教開始2日で解雇

          USA: Artificial intelligence creature "Father Justin" - Deposed after two days of his ministry カリフォルニア州エルカホン( El Cajon, California)で運営され、『弁証と福音化』を使命とする組織、The Catholic Answers(カトリック・アンサーズCA)は、信仰と神学に関するさまざまな質問に回答を提供する人工知能(AI)の象徴的な人物像である『ジャステ

          アメリカ:人工知能AIのジャスティン神父──宣教開始2日で解雇

          アメリカ:映画『オッペンハイマー』が科学と宗教の関係についての議論を促す

          USA: "Oppenheimer" film prompts discussion of the relationship between science and religion クリストファー・ノーラン監督(Christopher Nolan)の映画『オッペンハイマー/Oppenheimer』は、今年の第96回アカデミー賞(オスカー)のいくつかの部門にノミネートされ(2024年1月23日にノミネート、3月10日に7部門を受賞)、科学と宗教の関係についての議論を新たにし

          アメリカ:映画『オッペンハイマー』が科学と宗教の関係についての議論を促す

          アメリカ:古代キリスト教美術展 『アフリカとビザンチウム』

          USA: exhibition of ancient Christian art "Africa and Byzantium" 現在、アメリカで展示されているビザンチン時代(395-1453年)の北アフリカのイコン、モザイク画、写本、ミサ聖杯などの典礼用副葬品を含む160点以上の展示物は、来場者によれば『時代を超越した信仰の美しさと慎ましさ』を示しているという。それは2月14日の灰の水曜日の直前にニューヨークのメトロポリタン美術館で鑑賞したカトリック・ジャーナリストのマイケ

          アメリカ:古代キリスト教美術展 『アフリカとビザンチウム』

          アメリカ:クリスチャン・ジャーナリズムのパイオニア、ジョエル・ベルツが死去

          USA: Joel Belz, a pioneer in Christian journalism, has died 2月4日に亡くなったジョエル・ベルツ(Joel Belz)は、ニューヨーク・タイムズ紙を含むアメリカのキリスト教メディアから、口をそろえて、『キリスト教ジャーナリズムの先駆者』と呼ばれていた。同紙は14日付の記事で、1986年にベルツとキリスト教に熱心な人々のグループによって設立された『ワールド・ニュース・グループ(World News Group)』と雑

          アメリカ:クリスチャン・ジャーナリズムのパイオニア、ジョエル・ベルツが死去

          イギリス:カンタベリー大聖堂でのディスコに憤りと軽蔑の声

          UK: outrage and scorn after disco at Canterbury Cathedral 2月8日と9日の両日、イギリスのキリスト教の聖地のひとつであるカンタベリー大聖堂(Canterbury Cathedral)で開催されたロックコンサートが、大きな騒動と怒りを引き起こした。『Rave in Nave(レイブ・イン・ネイブ、身廊での楽しみ)』と題されたこのイベントには、約3000人のロックやポップスのファンが集まり、エミネム、ブリトニー・スピアー

          イギリス:カンタベリー大聖堂でのディスコに憤りと軽蔑の声

          アメリカ:難しい会話の技巧を描いた映画『フロイトの最後のセッション』

          USA: film "Freud's last session" about the art of having difficult conversations 2023年の映画『Freud's last session/フロイトの最後のセッション』は、アンソニー・ホプキンス(Anthony Hopkins)が演じるオーストリアの医師で精神分析の父であるジークムント・フロイト(Sigmund Freud)とマシュー・グード(Matthew Goode)が演じる有名な作家でキ

          アメリカ:難しい会話の技巧を描いた映画『フロイトの最後のセッション』

          アメリカ:鉄のカーテンの向こうの芸術家たちの『創造的な闘い』に関する展覧会に時代を超えた意義

          US: exhibition on "creative struggle" of artists behind the Iron Curtain has timeless significance ミネソタ州ミネアポリスの現代美術館ウォーカー・アート・センター(the Walker Art Center)で、1960年から1980年にかけてポーランド、東ドイツ、チェコスロバキア、ルーマニア、ユーゴスラビアの芸術家たちがそれぞれの国で制作した作品を集めた展覧会が開催されている

          アメリカ:鉄のカーテンの向こうの芸術家たちの『創造的な闘い』に関する展覧会に時代を超えた意義

          アメリカ:人工知能AIが『魂のない』宗教的イメージを描く

          US: artificial intelligence paints "soulless" religious images 今年1月24日の第58回世界ソーシャル・コミュニケーション・デー(the 58th World Day of Social Communications)における教皇フランシスコのメッセージ『人工知能と心の知恵(Artificial Intelligence and the Wisdom of the Heart)』に続き、カトリックのメディアでは宗

          アメリカ:人工知能AIが『魂のない』宗教的イメージを描く

          インド:祝福された修道女を描いた映画はカトリック修道女へのヒンドゥー教徒の態度を変えられるか

          India: will a film about a blessed nun change Hindus' attitude toward Catholic nuns? 2023年にインドで撮影された映画『The Face of the Faceless/ザ・フェイス・オブ・フェイスレス』が現在、国内の多くの映画館で上映されている。1995年に刺殺され、2017年11月4日に列福されたカトリック修道女、シスター・ラニ・マリア(Sr. Rani Maria)の生涯と活動を描い

          インド:祝福された修道女を描いた映画はカトリック修道女へのヒンドゥー教徒の態度を変えられるか

          アメリカ:カトリック神秘主義の伝統を受け継ぐJ.フォッセについて

          USA: J. Fosse continuing the tradition of Catholic mysticism アメリカの作家でハーパー誌(Harper)の編集者であるクリストファー・ベハ(Christopher Beha)は、最近12月10日にストックホルムでノーベル文学賞を受賞したノルウェー人のヨン・オラフ・フォッセ(Jon Olaf Fosse)の『ヨン・フォッセのカトリック的神秘主義(The Mystical Catholic Tradition of J

          アメリカ:カトリック神秘主義の伝統を受け継ぐJ.フォッセについて