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アメリカ:聖パードレ・ピオの新しい映画は、彼を知る人々の目を通して彼の人生を見せる

USA: a new film about St. Padre Pio provides a look at his life through the eyes of those who knew him

12月7日、20世紀のイタリア、カプチン会修道士として世界的に有名なピエトレルチーナの聖ピオ神父(St. Padre Pio of Pietrelcina)に関するドキュメンタリーが、カトリックのテレビ局EWTNのスクリーンに登場した。同局と聖ピオ財団(St. Pio Foundation)が共同で制作したこの作品『Saint Pio of Pietrelcina: Man of Hope and Healing(ピエトレルチーナの聖ピオ:希望と癒しの人)』は、そのシンプルな謙遜と深い信仰が世界中の何百万人もの人々の人生に影響を与えた修道士の物語である。

俳優のゲイリー・シニーズ(Gary Sinise 1955年生まれ)、1947年から68年まで修道士の専属カメラマンだったエリア・ステルート(Elia Stelluto 1935年生まれ)、生前最後に聖人にインタビューしたジャーナリストのレンツォ・アッレグリ(Renzo Allegri 1934年生まれ)など、多くの著名人が目撃したフランシスコ会修道士の生涯を、洞察に満ちた視点で描いている。また、未発表の写真や手紙も登場し、ピオ神父の生涯に迫る。

聖ピオ財団が公開した未発表の聖パードレ・ピオの写真の一つ
写真提供:聖ピオ財団/エリア・ステルート


この映画の英語版のナレーターとプロデューサーの一人は、『クリミナル・マインド(Criminal Minds)』、『ボーイズ・タウン(Boys Town)』、『ゴッドファーザーIII (The Godfather Part III)』などで知られる俳優のジョー・マンテーニャ(Joe Mantegna 1947年生まれ)である。11月27日付のEWTNに寄せた声明の中で、彼はこの映画に参加したことで『信仰と祈りの生活』が強められたと告白している。

聖ピオ財団の創設者であり、ジェネラル・ディレクターであるルチアーノ・ラモナルカ(Luciano Lamonarca)は、CNAとのインタビューのなかで、ピエトレルチーナの聖人に対する敬愛の念と、この映画への期待を語った。

1978年にイタリア南部のプーリア(Puglia)で生まれたこのイタリア人歌手は、聖人と同じ地域で育った。しかし、彼は幼い頃からピオ神父の存在に囲まれていたが、偉大な同胞への関心が高まったのは、彼と彼の妻がともに大きな悲劇を経験したときだった。「15年前の私は別人だった」とラモナルカは告白し、「ピオ神父は私の人生観を変えた」と付け加えた。

2010年、この歌手でプロデューサーの妻ヴァレンティーナは、アルマと名づけた第一子を妊娠していた。突然、アルマが死産し、ヴァレンティーナが出産による合併症のために追加手術を受けなければならなくなり、2人の生活は一変した。「医師から、もう一人産むのは奇跡に近いと告げられた瞬間、若い私たち夫婦は打ちのめされました」とラモナルカは言う。

絶望のなか、夫妻は最初の結婚記念日をサン・ジョヴァンニ・ロトンド(San Giovanni Rotondo)で過ごした。サン・ジョヴァンニ・ロトンドは、カプチン会の神父が修道生活のほとんどすべてを過ごした町である。ここで、若い夫婦は第一級の聖遺物(ピオ神父の血で染まったハンカチ)を持って祈る機会に恵まれた。二人は最愛の聖人に近づき、執り成しを求めた。その後も妻は何度か流産を繰り返したが、二人は祈り続け、2014年12月25日にヴァレンティーナが妊娠していることがわかった。2015年9月に息子のセバスチャンが誕生した。

夫妻はこれをきっかけに、イタリア人カプチン会修道士の生涯の物語を世界中の信者に広めようと考え、ラモナルカは2014年4月4日に聖ピオ財団を設立した。「聖ピオについて教え、彼の教えと聖なる生活に従うよう信者を鼓舞することを望んでいる」と財団の創設者は説明した。

財団はこのほど設立10周年を迎え、これを記念して『本当の聖ピオ(The Real St. Pio)』という新しい取り組みを始めた。ピオ神父が書いた365通の手紙を5カ国語(英語、スペイン語、ポルトガル語、イタリア語、フランス語)に翻訳すること、ピオ神父の専属カメラマンが撮影した未公開写真10点の公開、「The Song of St. Pio(聖ピオの歌)」の公開、そしてドキュメンタリードラマの公開が含まれていた。さらに同財団は、全米に6つの礼拝堂を建設し、それぞれにピオ神父の遺品を永久に保管する計画も進めている。

ラモナルカは、このドキュメンタリーの12月7日のプレミア上映を『完璧な仕上げ(the cherry on the cake)』であり『私たちのプロジェクトで最も重要な部分』と呼んだ。彼はまた、「ピオ神父を非常によく知っていた人々や、彼によって人生が変わった人々から、ピオ神父をよりよく知ることを願っている」と述べた。

Washington/ Fr. jj


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