仕事を辞めてから1年が経過した。
仕事を辞めてから1年が経過した。
最近奥歯を抜いたのをキッカケに、何となく感傷的というか、厭世的というか、ネガティブが頭を支配してしまい、書き出さずにはいられなくなった。
(調べたら「術後せん妄」といって、手術後に精神不安定になるようなことがあるそうだ。まあただ歯を抜いただけだが。)
特にこれといったテーマはないが、仕事を辞めたキッカケや、それからの1年について書いてみようと思う。
■仕事を辞めたキッカケ
大学を卒業し、小規模なコンサルティング会社に入った。
始めは仕事を通した成長とか、社会貢献とか、昇給や昇格など色々な期待はあった。
が・・・数年働き、僕は虚ろな目をしていた。
明日のことを考えると頭痛がして、「会社に隕石落ちないかな」等子供じみたことを考えていた。
ただあの時の僕は、会社でトイレの後に毎回壁に回し蹴りせずにはいられないほど、病んでいた。(1年半くらいその奇行を繰り返した訳だが、よくバレなかったものだ。バレてたのかな。)
では何がそんなに苦しかったのか。
人間関係とか色々あるが、一言でいうと
「この会社、いらなくね?」
と強く、強く思ってしまったから。
「この仕事、いらなくね?」ではない。
会社がいらないのだ。
コンサルティング会社の種別は伏せるが、
相手の企業に何の変化も生み出さない、自己啓発書みたいな会社だった。
高尚な企業コンセプト、よく分からないが何か変革をもたらしそうなサービス。それを売る為の社長の人脈、洗練されたデザインの営業資料、訓練された営業トーク。
SNSでみる、”何の仕事をしているか分からないが、意識高いエリートっぽい集団”。あんな感じ。
で実際、中にいる人間もエリート意識が高い。
無知な経営者や経営幹部の意識を改革しなければ!みたいなことを考えている。
もちろん、自分達の存在意義を疑うはずもない。
僕はついていけなかった。
ビジネス書を要約したようなことを言うだけ。相手企業の経営リスクを負う訳でもない。寄生虫のような存在。
なぜこの会社が成り立ってるんだ?
なぜ客は金を払うんだ?俺がバカなのか?
※こういう話を50代くらいの男性に話したことがあるが、「仕事は尊いものだ❗️」と15分程度のお叱りを受けた。これは口を滑らした僕が悪い。
そして謎に仕事が多い。
ベンチャー特有の朝令暮改。
その癖ベンチャー特有の粗さはなく、完璧主義な風土。
社内やり取りでも、誤字脱字、資料デザインに完璧を求められる。
横行する言葉狩り。思いつきで乱立する社内プロジェクト。
・・・「仕事に意味を感じない」はあるあるだと思うが、意味や目的を失った仕事ほど人間を蝕むものはない。
社内会議も、報告書も、プレゼンの練習も、クライアントとのミーティングも接待も、社内調整も、計画策定も、仕事のための自己投資も、上司との面談も、すべて虚構の営み。
そんな虚構に対して、計画し、準備し、実行し、フィードバックを受け、時に上司からまあまあキツいことを言われ(〇〇君は知的障害を持ってる人のような特徴がある等😭)、改善をし、対策案を出し、
面談や食事の場では微塵も本心でない自身の成長プランを説明する。
虚構すぎる。
なぜ俺はこの虚構に忙殺されているんだ?
もっと世の中に必要な仕事、農業とか介護とかやってる人に本当に申し訳ない。
俺はこんなゴミ仕事で給料もらって、社会の害でしかない。
ホワイトワーカーは生物として弱い。
大半の仕事が金融危機、戦争、震災とか有事の際にはクソの役にも立たない。本当の意味で人間が生きる為の仕事をしていない。
・・・どうしても金の為と割り切れなかった。
そして僕は半分震える声で、上司に退職の意向を伝えた。
■それから
次のアテがない訳ではなかった。
友人とある事業を始める予定があったのだ。
事業といっても個人規模の、まあ趣味にケツ毛が生えた程度のものだ。
営業や商品開発などそれぞれで分担し、何となく将来に希望を抱きながらスタートした。
これを退職後の数ヶ月取り組み、いくつか仕事は取ることができた。
それらは大失敗した訳ではなかったのだが、少なくとも自立した生活をできるほど収益の見込めるシロモノではないことが分かった。
もともと、かなり楽観的な計画ではあったし、やり方を変えればまだ余地はあったが、
僕も友人もそれほど大きな野望も物欲もなく、それでも試行錯誤するほどのエネルギーはなかった。
まあ、そんな訳で「これは副業に過ぎないな」とお互いの合意の上(友人は正社員として仕事を続けている)、気が向いたらやる程度のライフワークとなったのが最近だ。
■現在
つまり、現在の僕はバキバキのニートだ。
特に稼ぎもなく、起業や就職など将来のビジョンもなく、実家の世話になっているだけの、健康な青年だ。
未だに社会的意義のない仕事のために働きたくないと思っているし、
労働人口の過半数が苦しむ構造になっている資本主義経済なんて、基本的にファックなシステムだな、などと代案もなく思っている。
かといって特に将来に悲観している訳ではなく、まだまだ行ってみたい国もあるし、観たい映画もあるし、読みたい本もある。人との交流も好きな方だ。
再就職に関しても、興味があって、社会的な意義を感じて、自分の得意分野っぽい領域があれば、正社員でなくてもしたいなと偉そうに思っている。
ボケ防止のため、ブログはたまに書いていく。
■今後書きたいテーマのメモ
・友人からマルチに誘われているが、辞めちくり。
・お笑い
・中古物件とじゃがいも畑とアタス