「誰かの支え」になりたいのであれば「コト」ベースで対話することを心がけよう

みなさんこんにちは。formrun(フォームラン)というフォーム作成管理サービスのプロダクトオーナーと務めている甲斐と申します。

今回、オンラインカウンセリング「cotree(コトリー)」の運営メンバーによる「cotree advent note」に寄稿する機会をいただき、筆を執る運びとなりました。

実は、cotreeの運営メンバーにはformrunをヘビーユーザーとしてご利用いただいており、まさかの「クライアント」のブランディングメディアで寄稿する機会に戸惑いを隠せていません(笑)。

とはいえ、私も学生時代に塾講師として中学生を200名近く教えてきた経験があったり、現在も数多くのインターンメンバーを抱えていたりする立場として、今回「誰かの支えになること」をテーマに綴ってみたいと思います。

「支え」を求めるタイミングは人さまざま

仕事やプライベートにおいて、「人の支え」を求めるシーンは実に多種多様です。特に、不確実性が高い状況にいる人たちにとって、誰もが当事者になりうる可能性があります。

特に、起業家やスポーツ選手と呼ばれる、比較的「メンタルが強そう」と思われている人がカミングアウトするケースも増えており、直近では株式会社SmartHRの宮田社長のブログも話題となりました。

また、私自身もかつては塾の講師を務めていたことから、子供達の成長や心身の安全として“サードプレイス”が大きな役割を担っていることも学びました。

多くの子供達にとって、「学校」と「家庭」が生育環境に与える影響は少なくありません。こうした状況下において、塾は“サードプレイス”的な役割を担うケースが数多く存在し、「学校」と「家庭」の両方に悩みを打ち明けられない生徒にとって、塾が貴重な居場所となっていたこともありました。

そんな自分が学生時代から心がけていた「誰かの支え」になるために意識していたことがいくつかあり、せっかくの機会なので記してみることにします。

キーワードは「ヒト」ではなく「コト」ベースで話す

「口で言うは易し」ですが、自分なりに心がけていることがあります。

それは、意外にも「ヒト」ではなく「コト」ベースで話す方が大事であることです。

「ヒト」をベースとして対話を行うと、どれだけ頭脳明晰な応答ができたとしても、「あなたという立場から見た私」という先入観やバイアスが働き、本質的なコミュニケーションから離れてしまう場合が少なくありません。

こちらは以前にnoteでも記したことがあり、ご覧いただけますと嬉しいです。

また、「コト」ベースでコミュニケーションを取ることで、1on1や大事な相談の時には、中立性を保ったまま話し相手に気づきを与えることができます。

「コト」を意識して、目的や狙いに沿って対話を繰り返すことが、多様性への理解、ひいては受容に繋がるため、話し相手に精神的な安らぎをもたらすことも可能となるのです。

コミュニケーションを取りすぎて困ることはない

私自身、仕事において事業を推進する立場である以上、インターンのメンバーに対しては「コミュニケーションを取りすぎて困ることはない」と日々しつこく伝えるようにしています。

特に最近の学生と話をしていて感じるのは、「人に頼ることが苦手な人」がとても多いということです。

受験勉強や就活を通して「個人戦」を戦ってきた人が多く、いざチームで何かを取り組もうとする時に、「人のチカラ」を借りることにためらってしまう人が少なくありません。

ただし、社会人として先輩が数多く存在する世界では、これは後手を踏む場合が多いです。「人を頼る勇気」を兼ね備えた人である方が、成長スピードが早くなるケースが多く、周りからのサポートを得られやすい実情があります。

「チャレンジングに話しかける勇気」こそが大事であり、そうした姿勢を褒めてくれる人たちに出会えることが、個々人の成長幅を決めるといっても過言ではないでしょう。

「コミュニケーション」を円滑にプロデュースできる能力は万能

最後に、「コト」ベースで対話を繰り返しながら、「誰かの支え」になれる人は、今後より必要とされるように思えます。

現に私の職場でも、エンジニア、デザイナー、マーケティングといったさまざまな職種の人が存在しており、年齢幅も広い環境で一緒に働きながら、チームを引っ張っているのが実情です。

多様性を受け入れ、自分なりにチーム状況を咀嚼して捉え直し、人と対話を繰り返せる人は、誰しもの「拠り所」となり、「誰かの支え」になることができるようになると思います。

そうすれば、誰とでも「共創」することができ、より良い世界を創っていけるはず、ということで、今回のnoteを締めさせていただきます。


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Kai Masayuki|カイ マサユキ
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