6/30(日)それはきっとヒガンバナ
実家の食卓は、正座して使う低いタイプのものだったのだが、父は施設での泊まり期間を経て、椅子とテーブル生活に慣れて帰ってくる度に、正座が難しくなってきていた
座りかけてよろけ、そばにあるロッキングチェアにつかまろうとしてさらにバランスを崩すのをなんどか目にし、肋骨を折ったのはこの流れだったのでは?という疑念を強くして、テーブルと椅子を導入することにした
(なんでそんな危険なものが近くにあるかというと、うちに椅子的なものはそれしかなく、正座にトライして、結局あきらめてそのロッキングチェアに座って食事を摂るので
でも初手から椅子には座ることはなく、必ず「正座にトライ」のプロセスは必要らしい)
ちょうど良さそうなものを選ぶのと、自分が受け取りに立ち会える配送日程を調整するのに時間がかってしまったが、骨折から1ヶ月ちょっと経って、ようやく今日、設置できた
急に家具が変わって、父が混乱したり、夜中にトイレに起きた際に、これまでと違うサイズと配置に、つまづいたりしないか心配だったのだが、「これはどこにあった?」「わざわざ買ってくれたのか。金を渡さんとな」(言うだけ)と、なんども繰り返しつつも、「これは楽だな」と、わりとすんなり受け入れてくれたようだ
トイレまでの動線を確保するための、敢えて畳の目に斜行する配置も、さほど抵抗感はなさそうだ
目線が高くなったので、庭で盛大に咲いていたアガパンサスも飾ってみると、父は「これは誰かから貰ったのか?」「こうしてみると綺麗なもんだな」そして、「この花はなんて名前だ?」の一連の会話を、食事中だけで5セットくらい続けたあと、「これの赤いのはよく見るな」