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DJと後輩と「努力」

突然だが、2020年流行った曲を挙げるとしたらあなたなら誰の何という曲をあげるだろう。

NiziUの「Make you happy」だろうか。

YOASOBIの「夜に駆ける」だろうか。

それとも米津玄師の「感電」…とあげたらキリがない。

私としては、creepy nuts×菅田将暉「サントラ」なのだが。

と、これくらいにして。
音楽の話をしたいのではない。

今回はとあるDJと後輩のエピソードから、「努力」とは何か考えてみる。


世界を制したDJ


2020年、とあるヒップホップユニットが世間に知られるようになった。

その名は「creepy nuts」

1MC・1DJの2人組で、MCはR-指定、DJはDJ松永である。

R-指定は数年前から「聖徳太子スタイル」でバラエティに出るようになり、DJ松永も最近単独でもバラエティに出たりしているのでご存知の方も多いだろう。

R-指定はフリースタイルバトルで日本を制し、DJ松永はターンテーブリストとして世界を制した。

私は彼らの音楽や人柄が好きで、ラジオも曲も聴くし、テレビもたまに見る。

関ジャニ∞がやっている「関ジャム」という番組に彼らが出た時に、関ジャニ∞の村上くんとDJ松永がこのようなやり取りをしていた。


「世界を制した松永さん、いつもどれくらいDJの練習してらっしゃったんですか?」

「よくこの質問されるんですけど…わからないんですよね。家にいる時はターンテーブルの前にいるか、それ以外って感覚なんで」


ラジオでも、大会を振り返って、意地でも勝ちたい、結果を残さないといけなかったとDJ松永は言っていた。

「使える時間は結果を出す為、全部費やす」ということに、私はとある後輩を思い出した。


いつもクロスを持ってる後輩


その後輩はいつも飄々とした子だった。

彼は常にラクロスを楽しもうとしていて、なにより上手かった。
シュー練をすると、他の人よりボールが出てくるタイミングが半拍違かったり、チェンジアップに翻弄され、よくボコボコにされていた。

練習後でもオフでも学校構内で会うと、挨拶してくれて、いつもクロスを持っていた。

当時はラクロス好きなんだなぁというくらいにしか思っていなかったけど、学生時代を彼が振り返った動画を見て気付かされた。



飄々とした子だったけど、「いつもクロスを持っている」はその裏での努力の証だったのだ。


「努力」とは

2人のエピソードを見ていて、華々しい結果の底に、底が見えないくらい深い努力があるように感じた。

華々しい経歴を持った人を、人は「天才」だの「スター」というが、その差はやるか・やらないかなんじゃないかと思う。

もちろん、個々の伸び率は環境や個人の生まれ持ったものに左右されるから、みんなが平等であるかというとそうじゃない。
しかも、実際に結果を出すには考えることも必要になる。ただ何も考えずに努力するだけじゃないから難しい。

ただ、そういう差を見たり、始める前からあれこれ考えすぎるとやる気を失いがちである。
やることにスイッチを切り替えないと始まらない。
だから、つまるところやるか・やらないかに行き着くと思う。
始める前に考えたことより始めてようやくわかることの方が多い。


昔、母に言われたことがある。

「世の中には確かに天才はいる。何をしても、していなくても上手くいく人は確かにいる。ただそんな人は5%もいない。みんな何かしている。頑張っている。だから諦めず頑張りなさい。」

実際、世の中に「天才」はほとんどおらず、いるのは「努力する人」である。


残念ながら私は仕事でもラクロスでも「天才」ではなかった。

学生の時も、社会人になっても、いつでもどこでも自分がどう頑張っても、“強くてニューゲーム”しても勝てないだろう人にいっぱい出会う。

何においてもずっと周回遅れしているような気持ちで気が滅入る。

ただそんなことは考えないようにしている。

そんなことを考えていては、何にも出来ない。
やらないやつになってしまう。

周回遅れでもやるしかない。なんなら周回遅れだから開き直って頑張れる。

今更頑張ってもと思うこの瞬間こそ、やるやつになるチャンスだと思う。

自分の人生は自分で描いて行くしか無い。

納得する人生は自分で選んだ実感でしか得られないと思う。



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